1-3 今後の方針
さて、わたしがいつか断罪される悪役令嬢である以上、ストーリーが分からないなりに今後の行動をどうするか考えておく必要がある。
でも、いつヒロインたちや御曹司たちと鉢合わせるか分からない。だって、わたしはヒロインたちの名前は知ってるけど、御曹司たちのことは何ひとつ知らないのだ。本当に詰んでいる。
あっそうだ!関わらなければいいんだ!
顔がいい人と!
この世では、小説やドラマ、ゲームなどの主要人物とは顔がいい人と決まっているのです。
ふふふ、、、わたし天才!
こうして決まりました、顔がいい人に関わらないことが。
それに、わたしは別に恋愛なんてしなくてもいい。
前世で、男性とあまり話したことがなかったからか、異性が苦手なのだ。だから、必然的に御曹司たちとは関わる必要がない。
そしてもう一つ、完璧な令嬢になること。
文句の付け所がない令嬢になって世の中の評価を上げれば、断罪されても庇ってもらえるかもしれない。
なんて下心満載な考えという感じだが、けっこう重要だと思う。
それに、わたしは勉強が嫌いではないのだ。むしろ好きだと言える。前世では、勉強をしなければならないという負担に耐えられなくなって、爆発してしまったが、本当は学びたいことがたくさんあった。
なので勉強はつらくない。
わたしは完璧な令嬢になれる!
今世ではわたしはかなりというか、本当にいい環境に生まれることができた。最初は詰んだ人生だとおもったけど、今はこれからがとっても楽しみ!
わたしにはやりたいことがたくさんある。
まずは1つ目、なるべく多くの言語を話せるようになりたい。前世のご近所さんにトリリンガルのお姉さんがいた。わたしはそのお姉さんに憧れて、私もトリリンガルになりたいと思ったけど、学校の他の勉強で精一杯だったのだ。しかーし、今は前世の知識の蓄積があるから外国語を勉強できると思うのだ。
そして、完璧令嬢計画?にも役立つ。
頑張るぞ!
次に2つ目、ファッションを楽しみたい。
前世ではいつも服はユニ◯ロかGNだった。
もちろんどっちもかわいいけど、私が望むものではなかった。そして、私も、服を作ってみたい。ママはファッションブランドの社長兼ファッションデザイナーだし、詳しそうなんだよね。
一緒に楽しみたいな!
3つ目、お兄様たちと仲良くなりたい。
留学中の暁之お兄様とは今すぐに無理かもしれないけど、家にいる晴斗お兄様とは仲良くなれると思うの。
でも、晴斗お兄様はわたしが好きではないらしく、あんまり会いに来てくれない。むぅ、どうしたものか。
わたしは赤ちゃんなのでまだ歩けないから会いにいけない。前世では兄弟がいなかったから今世では兄弟がいてすごく嬉しかったのに。
あー早く歩けるようになりたいなー
そこまで考えて私は眠ってしまった。
本当にこの体は不便だねっ