表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に行ったら最強になった  作者: 志良内達夫
第十七章 新たな冒険
210/215

17-8.鉱山の待ち伏せ

 マーベリック邸に戻ると雅則たちは空賊ハーロックから

「出かけていたって?」

と聞かれた。

「街に出かけたら騒動に巻き込まれてね。ベアーキラーダを退治する仕事に協力してきた」

 そう答えるとハーロックは驚き

「ナルティーナからシャインドールが持っている魔光石を奪ってくれるように頼まれた。シャインドールが魔光石を3つ集めたい理由はわかっている。それらはアリオン神国の親族が分家するとき、それぞれの国に授与されたものだ。シャインドールは、それらを集めてアリオン神国に代わって天下を治める気だ。その欲望のために小国を制圧している。ナルティーナは、それをさせないためにシャインドールから魔光石を取り戻したいらしい」

と雅則たちに話した。

「そういうこと。しかし・・スラーレン法国も親族が御三家をつくって内乱を起こしたらしいから、権力者は何処も似たり寄ったりだな」

「ここに空賊に志願する仲間も集め、飛行艇も揃った。あとはそれを飛ばす魔石の砕片を用意するだけだ。新たな魔石の鉱山も発見したらしい。そこから砕片を採掘し、それで飛行艇を飛ばし、ラバスナ国に乗り込む。協力してくれ」

「断る・・と言ったら?」

「ナルティーナが、そう言われるだろうとは言っていた。協力してくれるなら、一緒にお風呂に入ってもいいそうだ。って、ナルティーナに何をしている!」

「何もしていないし。それに好かれてもいない女をどうこうするつもりはない」

「じゃあ協力してくれないのか」

「そうだな・・ハーロックが持っている魔光石をくれるなら協力してもいい」

「なに?」

「ハーロックはシャインドールが魔光石を3つ集めないようにラバスナ国から奪ってきたんだろう? なら、俺が預かっても構わないだろう」

「伯爵が魔光石を集めてシャインドールに代わって国を治めたいとか・・」

「そんな気はない。魔光石があれば物体を浮かすことが出来るんだろう? ワリキュールに帰りたいだけだ」

「協力してくれるならワリキュールでもどこでも送ってやる。何処だか知らないけど」


 空賊のハーロックがナルティーナに

「伯爵が協力してくれることになった。魔光石を預けることで」

と報告した。

「私が一緒にお風呂に入るという条件ではなく?」

「そういう気はない。俺の代わりに悠介と入ってくれてもいいけど」

「俺も遠慮しておく。気の強い女は姉ちゃんだけで満足しているから」

「悠介の姉さんに興味が湧いて来た」

「やめておけ」


 ◇


 雅則たちは空賊の飛行艇軍団を率いて魔石の砕片のある鉱山に向かった。

 だが、そこにラバスナ国の飛行艇の一団が待ち構えていた。

「やつらに砕片を渡すな。攻撃!」

 ラバスナ軍が攻撃魔法を仕掛けてきた。

「戦いって、この世界はまだ剣や槍の時代か。武器も魔法に頼っている」

 悠介が、そう評価すると

「ミサイルをつくって飛ばされるよりいいだろう」

と雅則が言った。


 ハーロックたち空賊も魔法攻撃で応戦した。

「攻撃魔法に防御魔法。力は五分五分といったところか」

 ラバスナ国軍の飛行艇の上に男が立った。ラスク将軍だ。

「あいつ、また出てきた。極大魔法でも放つ気か?」

 悠介もラスクがどんな力を持っているのか、まだわからない。

 ラスクが前方に魔法陣を出すと、空賊の飛行艇が揺れはじめた。

「空間魔法科。上位魔術師になるのかな?」

 雅則は平然とした顔で言った。

「呑気なことを言って・・いつものことか」

「悠介、得意のサイコパワーをあいつにぶつけてみたら?」

「得意げになるほど使ってないけど」

 悠介はラスクに向けて

「サイコパワーシュート」

を放った。それをラスクは身体の前に結界を作って防御した。

「あいつのレベルはどのくらいなんだ?」

「サイコパワーシュートを軽く出してみた。Sクラスの魔術師なら防御出来るだろうくらいの。力を強めて放ってみる」

 今度は強めにサイコパワーを放った。するとラスクはその力に押されるように落下した。

 だが飛行フライで宙に浮いた。

「便利な魔法だ。会得したいな」

「彼の魔法を封じれば称賛もありえる。一斉攻撃!」

 空賊がラバスナ軍に突撃すると、ラバスナ軍は撤退していった。


 ラバスナ国に戻ったラスクは、シャインドールに

「空賊には思った以上の力を持つ上位魔術師(マジシャン)がいます」

と報告した。

「ナルビス国に潜入させた者の報告によると、ずっと先のアスターが住んでいた辺りの国から力のある者が来たらしい。大勢の軍をたちまち全滅させる魔法を使ったらしい。世界は広いものだ。将来の夢がまたひとつ増えた。・・いずれ、それらの国も手に入れてやる」

 シャインドールは夢に向かってほくそえんだ。


 ◇


「魔光石と魔石の砕片を手に入れたら、セーラは必要ないだろう。ナルビス国に進攻する前に、セーラをソアラが居るナルビス国に戻したら?」

 雅則がハーロックとナルティーナに提案した。

「そうね。セーラを戦いに駆り出す必要はないわね」

 するとセーラが

「私はベナ神殿からナルティーナ姫に仕えるように派遣された身。共にするのは苦ではありません」

とナルティーナに言った。

「ありがとう、セーラ。でも・・国の争いにあなたを巻き込むつもりはないわ。だから魔光石をあなたに渡したの」

 セーラもナルティーナの気持ちを理解した。

 そして雅則たちも空賊とともに一旦ナルビス国に戻った。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ