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異世界に行ったら最強になった  作者: 志良内達夫
第十七章 新たな冒険
209/213

17-7.救出作戦

 マチルダが宿に戻って来て

「鎧姿は目立つかしら。情報は得られなかったわ。ただ、大きな館にさらわれた女性たちが居るような噂を耳にしたわ。明日、馬車がそこから出るみたい」

と悠介たちに報告した。

「女性たちをどこかに連れて行くのかも」


 翌朝、館を監視していたリサから雅則に<心波>(メッセージ)が送られてきた。

『馬車が館に入っていきました』

『わかった』

 雅則は悠介とマチルダに

「馬車が館に入った。俺は先に出て馬車を確認する」

と伝えた。

 そして街の郊外に出て、先回りして馬車が来るのを待った。

『館を出ました』

 確認したリサが馬車を先回りして雅則の居る場所に来た。

 雅則は、やってきた馬車の中を透視してみた。

「やはり囚われていた女性たちも乗っているようだ」

「わかるんですか?」

「俺にもともと備わっていた透視能力を使ってみた」


 雅則が<心波>(メッセージ)で悠介に報告すると、その先で待っている悠介が

「じゃあ作戦通りに行くか」

とマチルダと馬車の前に立ちはだかった。

「何者だ」

「乗せている彼女たちを解放してもらおうか」

「誰に雇われた。たった2人で俺たちの相手になると言うのか」

 先に悠介とマチルダが相手をして、雅則が追いかけることにした。リサはユリエーナとミサエーナの保護を頼まれた。


「相手は私一人で十分よ」

 マチルダが剣を抜いて馬車に突進した。

 馬車から降りてきた男たちがマチルダに向かってきたが、マチルダが切り倒していった。

「作戦を聞いていなかったか? 美緒ちゃんよりおてんばだな」

 悠介はあきれ顔でつぶやいた。

 ベアーキラーダの男が馬車から女を連れ出すと、短刀をかざして

「女を殺すぞ!」

とマチルダに言った。

 人質をとられたのだはマチルダも手が出せなかった。

「やっと追いついた。真面目に日ごろから運動づるようにしようかな」

 雅則がタイムコントロールで時間をゆっくりにして男に近づくと

「死ぬのはおまえだ」

と言った。

「いつのまに・・」

「Destroy(破壊)」

 雅則は男の脳を破壊した。


「今度は俺の出番かな」

 悠介は

「サイコパワーシュート」

と放ち、男たちの武器を落としていった。そして

「ライトニング」

 電撃を浴びせて倒した。

「殺さないほうがいいんだろう?」

 悠介が言うとマチルダは、また唖然とした。


 雅則と悠介が馬車から女たちを下した。

 リサに守られていたユリエーナとミサエーナが、姉のマリエーナを見つけて駆け寄っていった。

 マチルダも下りてきた女性の中に姉を発見して駆け寄った。

「これで一件落着かな」

 悠介が安堵するように言うと

「見事な出来だ。マチルダ、腕の立つ者を雇ったな」

と男が言った。

「おまえは魔獣召喚士カニール」

「ただの召喚士ではない。魔獣を使役し操ることが出来る。こんなこともあろうかと森の魔獣を使役することにした」

「キャットヴィッツが言っていた魔術師とはお前のことか」

 悠介がカニールに聞いた。

「え? どこかで会ったような・・あ、異世界で出会った男か」

 カニールも悠介を思い出した。

「思い出したか。よくも美緒ちゃんを転移させてくれたな」

「それを恨んでいるのか? まさか俺を探していたとか?」

「いや、俺もお前のことを忘れていたけど。森の魔獣、キャットヴィッツもお前に怒っているぞ」

「森の強そうな魔獣は俺が連れ出したから起こっていたか。ひと儲けしたら森に返してやる。その前にお前たちを大魔獣の餌にしてやろう」


 カニールは大魔獣を召喚した。

「あんなのが森に居たんだ」

「だからみんな森を避けて交易しているのよ」

「じゃあ倒したほうがいい?」

「倒せるの?」

「され、どっちが倒す?」

 悠介が雅則に聞いた。

「俺に倒させてくれるか? エランデルで大魔獣を倒してから久しいからな」

「わかった。雅に譲るよ」

 雅則がマチルダに

「剣を貸してくれる?」

と頼んだ。

「この剣で? 剣自体には魔力も込められていないわよ」

「何でもいいんだ、切れるものであれば」

 雅則はマチルダから剣を預かると

「まだジャンプ力は衰えていないだろうな」

と大魔獣めがけて飛び上がった。そして

「切れろ!」

 剣を振り下ろした。

 大魔獣は真っ二つに切り裂かれて倒れた。

「嘘でしょう!」

 マチルダもカニールも驚いた。


「あいつは俺に倒させてもらえるか。キャットヴィッツに約束したから」

 悠介がカニールに近づいていった。

「俺をただの召喚士だと思うな。魔法も使える」

「あ、そう。俺の相手になるかな」

「転移」

 カニールは忽然と姿を消した。

「転移して逃げたか」


 ◇


 さらわれて連れてこられた女性たちは解放され、ベアーキラーダの拠点は警備隊によって潰された。

「力になってもらえてありがたかったわ。あなたたちとだったら冒険者で報酬の高い仕事もこなせそう。私も警備隊をやめてもいいわ。パーティを組まない?」

 マルチダに言われたが

「俺たちにはやることがある。戻らないと。パーティはあきらめて」

とマーベリック邸に戻ることにした。

「マチルダは最後まで上から目線だったな」

「強いのは美緒ちゃんだけでいい」

「このままナルティーナとハーロックに味方してシャインドール率いるラバスナ国と戦うか?」

 雅則は悠介に聞かれていた。

「そういう気はないけど。どうやってワリキュールに戻る?」

「リサ。馬車で戻るとして何日かかりそうだ?」

 悠介に聞かれて

「私はわかりません。それに馬に与える餌も探さないと走ってもらえません」

とリサはこたえた。

「だよな」

「ハーロックに協力しないと歩いて帰るようだぞ。帰らないとナディに忘れられるぞ」

「そっちを心配してくれるのか? 感謝する」









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