3話:文化部1番の問題部
今回視点:高里麻里
「なんで、科学部がここに、、、、、?」
皆から発せられた言葉
私は、そうなることを予測してはいた。
科学部は、文化部1番の問題部であり、いつもいつも危険な実験ばかりをするので、第4理科室が科学部専用の科学室になったくらいだ。
おまけに、変人だらけの部活だから、科学部の人間につきまとうような人間はいない。
「なんで?呼ばれただけだヨ、そこの麻里チャンに」
皆が私を見る。
いやぁ、苦労したよ、
まぁ、実験を人質(?)にとれば言うこと何でも聞いてくれるからさ、
「高里さん、あなたは、どうやって科学部を仲間に入れたの、、、?」
呟いたように話す竹内さん
「いやぁ、だってサ、味方についてくれれば、自分達に敵対する奴らを使って実験して良い、ナンテ、科学部にとっては喜ぶことしか無いデショ?しかも、相手は生きのいい運動部ときた、いやぁ最高だネ。」
まぁ、うん、そう、運動部とかを生贄に、うんまぁ、仕方ないよ、先生方が悪い、うん。
「あんたに聞いてんじゃ無いの、高里さんに聞いているの」
「アンタ、じゃなくて、僕には東雲琉空っていう、ちゃんとした名前があるヨ?」
「なんで科学部を味方につけてんのよ。」
「エ、無視?酷くない??」
言葉で攻めているような言い方に少し怯えてしまう。
しかし、落ち着いて呼吸を整えて、口を開く。
「科学部を味方につけたら、心強い以外に無いです、裏切る心配はあるかも知れませんが、それは絶対にさせません。問題部が味方についたとなれば、自力で向かってくるような部活は減ると思います。」
冷や汗を頬に垂らしながらも話す。
当の本人は私の周りをクルクル回る。
「後ネ、僕がこれを受け入れたのハ、モウ1つ理由があるんだヨ」
竹内さんが睨みつけるかのように東雲さんをみる。
「僕が麻里チャンを好きだからダヨ!」
蔓延の笑みでそう話す琉空
「はい??」
どゆことと言わんばかりにこちらを見る竹内さん
「えと、一応幼馴染みです、、、、」
チラリと琉空の方を見る。
パチリと目が合った瞬間こちらに飛び込んできた。
「ぶえっ!?」
ちょっと!!身長187cmの男にどつかれてるんですけど!!誰か助けてよ!!
と思ったが、まぁ無理だろう。
「麻里チャンは僕のお姫様なんだヨ!幼馴染みどころじゃナイ、ふか~い関係なんだヨ!」
だから違うってば!!
てか、好きな子って隠し通さなきゃ行けないんじゃ!?
「ん~、まぁ、一番の問題児が味方に付いたのは結構強いと思うからそれでいいんじゃない?ほら、結果オーライってやつ」
小池先生がくるっと丸め込む。
竹内さんも諦めた様子で頷いた。
琉空はなにが起きてるか分からずにぽけーっとしている。
「んじゃ、今日の部活は終わり!片付けしてから皆帰ってね~。」
終わりの挨拶をして、とりあえず解散となった。
はぁ、、、、これからどうしよう、、
視点感想
「琉空って変なことに関しては執着心が異常なんだよね、、、」
「因みに、一緒に来てた女の人は科学部の副部長さんらしいです。琉空、なんで部長になってんだろ、、、」