『来たぞ,アメストリス!!』
アメストリス国中央
蓮「此処が中央か」
蓮「無駄にデケェな」
舞龍「若様,港に近くに宿があるそうです」
蓮「なら,先?宿に行くか」
蓮「白龍,紅覇,ルーラン,ファーラ…行くぞ」
ファーラ「蓮様…手で…繋ぐ!!」
蓮「繋ぐ,いいぞ!!」
蓮「あっ,そうだ」
蓮お前ら全員様や殿を付けるなよ」
蓮「バレるから」
白龍「わかりました,蓮さん」
蓮「その調子で頼む」
宿の一人部屋
蓮「広…キングサイズのベッドかよ」
蓮「壁にくっ付いてるから起き上がって右向けば窓があるのか…興味深い,作りだな」
蓮「お日様の匂いがする」
コンコンコン……ガチャ
白龍「失礼します…蓮さん,観光に出掛けませんか?」
蓮「行く!!」
蓮「人でいっぱいだ」
白龍「確かに何処も彼処も賑わってますね」
蓮「あっち行ってみよ!!」
白龍「待ってください!?!?」
数分後
蓮「あれ?白龍,何処?」
蓮「迷子になっちゃった?」
??「あんた,此処でなにしてんだ?」
蓮「迷子になっちゃったの」
蓮「その格好軍人さん?」
??「嗚呼,そうだ」
蓮「俺は蓮,よろしくね」
ロア「ロア,よろしく」
蓮「俺これからどうしたらいいと思う?」
蓮「連絡とる手段考えてなかったなぁ」
ロア「保護しても良いなら,本部に連れていく」
蓮「全然大丈夫よ」
ロア「抱っこの方が安心するか?」
蓮「……うん」
ロア「なら行くぞ」
蓮「レッツゴー!!」
本部
ロア「失礼します」
グリード「どうした,ロア?」
ロア「会議中申し訳ございません」
キング「気にするな」
ロア「……迷子の子を保護したのですが道家の紋章の入った服を纏っていてどうしたら良いか」
キング「道家だと!?」
キング「その子供は何処に居る!!」
蓮「ほにゃにゃちは」
ロア「此処に居ます」
蓮「……ごめんね,被せちゃった」
ロア「大丈夫だ」
蓮「久しぶりだね,レイちゃん!!」
グリード「レイちゃん!?!?」
グリード「爺,そんな呼ばれ方されてんのかよ(笑)」
キング「黙らぬか,グリード」
キング「何故この国に居るのですか?」
キング「道蓮皇帝陛下」
グリード(皇帝!?)
蓮「調べものついでに観光に来てるんだ」
キング「調べもの?」
蓮「2日前に舞桜という末喜国の一族に襲われた」
蓮「疑いたくないんだけど生憎舞桜の人間が持っていた武器にアメストリス国の勲章が刻まれていた」
蓮「その武器は末喜国では見ない武器,両国は交流がいいだけで食べ物や日用品の輸入,輸出だけしかしてないはずの国から武器が出てきた,どういう事だ」
蓮「武器を輸出した心当たりは?」
キング「ありませぬ」
蓮「そうか…まぁそっちでもし調べて分かった事あったら教えて欲しい」
キング「必ずや分かり次第お伝えします」
蓮「ありがとう,あと敬語しなくていいよ」
蓮「今は唯の一般人だから」
キング「わかった」
蓮「……この話はおしまい!!」
蓮「電話貸して」
蓮【あっ,舞龍?今ね中央司令部に居るの】
蓮【迷子になってさ,そうそう天井裏から来て】
蓮【……ん……分かった……またね】
蓮「電話ありがとう,もうすぐ来るって」
舞龍「蓮さん!!」
蓮「あっ,舞龍」
グリード「この姉ちゃん何処から来やがった!?」
蓮「天井裏から」
蓮「紹介する,俺の専属護衛の舞龍」
舞龍「はじめまして,舞龍でございます」
蓮「この国に居る時は蓮さんって呼ばしてるから気にしないで」
キング「承知した」
蓮「んじゃ,迎え来たからまたね」
グリード「またな!!」
舞龍「若様」
蓮「どうした,舞龍?」
舞龍「迷子になったのはわざとですね」
蓮「バレた?」
舞龍「貴方様が迷子になった時は冒険と称して散歩してくるでしょうに」
蓮「覚えてたか」
舞龍「もしや末喜国の事を?」
蓮「聞いたよ,ブラットレイ自身も知らなかったみたい」
舞龍「探りを入れたけどトップが知らなかった」
舞龍「怪しすぎる」
舞龍「一体誰が?」
蓮「分からない,もしかしたら賢者の石も関係してるのかもな」
蓮「帰ろう,舞龍」
蓮「紅覇と白龍が待ってる」
舞龍「はい!!」