『宴後の面会』
蓮「うぅ~ん,お風呂温かかった」
蓮「さぁて部屋に帰って酒のもぉ~」
白雄「蓮殿」
蓮「おや?白雄坊っちゃんどうしたんだい?」
白雄「妹の白瑛を助けて頂いた感謝をと……ありがとうございました」
蓮「どういたしまして」
白雄「蓮殿」
蓮「なぁ〜に?」
白雄「髪が濡れたままじゃないですか」
蓮「別に乾いてなくっても平気だよ」
白雄「良くないです,部屋に行って乾かしますよ」
蓮「はいはい」
白雄の自室
白雄「速く座ってください!!」
蓮「わかったから待て,白雄!!」
紅覇「なにしてんの二人共」
紅明「白雄殿が持っているのはタオルみたいですね」
白雄「蓮殿が髪も乾かさずに居たのでな乾かすところだ」
紅覇「雄兄様が?」
白雄「嗚呼……コラ逃げないでください蓮殿!!」
蓮「うげぇ!?襟首を掴むな白雄!!」
白雄「貴方が逃げるからでしょ!!」
コンコンコン
ソロモン「失礼する、改めて挨…拶…に……何してるんだ白雄殿?」
シバ「あれ?蓮様もいる?」
白雄「蓮殿が髪を乾かさないんだ」
アルバ「それは駄目ですよ,風を引いてしまう」
蓮「一回乾かさな位ぐらい平気だ」
白蓮「良くないですよ」
白蓮「俺もそれで乾かさなかったとき3日寝込んだんですよ」
白雄「ほら白蓮も経験しているんですから大人しくしてください」
蓮「分かったから」
数分後
白雄「終わりましたよ」
蓮「ありがとうね」
苺鈴「蓮様黄牙一族の移動完了しました」
蓮「苺鈴ありがとうな」
蓮「兄者達の様子は?」
苺鈴「蓮様が居なくて寂しいそうです」
蓮「相変わらず異兄様たちは過保護だな」
蓮「婿として嫁いで国を離れたのに寂しいって…www」
苺鈴「笑いすぎですよ」
蓮「ごめんごめん,今度奥さん連れて国に戻ってきても良いからねって文を送ってくれ」
苺鈴「承知しました」
蓮「あれ今更だけどシンドバットどの居たのか?」
シン「ついさっきね」
蓮「ふ〜ん……あっ紅玉!!」
紅玉「蓮ちゃん久し振りね」
蓮「嗚呼そういえば花冠作れるようになったのか?」
紅玉「今作ってる最中よ」
紅玉「出来上がったら蓮ちゃんにあげるわね」
蓮「本当か⁉ありがとうな!!」
シバ「仲いいわね,あの二人」
白雄「シンドリアへ行ったときに仲良くなったそうだ」
紅明「微笑ましいですね」
紅炎「そうだな」
白龍「彼女は武術も魔法も優れているとアラジン殿が言ってました」
ジュダル「そりゃ彼奴の家系は百代続く暗殺一家だからな,幼い頃から武術や魔法に関することは全て叩き込まれているんだよ」
白蓮「なんでそんな事ジュダルが知ってるんだ?」
ジュダル「そりゃ俺練家に来る前は高華国の人間で彼奴に使えてた身だったしな」
紅明「成程其れなら納得です」
紅玉「出来たわ‼」
蓮「おぉ綺麗に出来てるぞ」
紅玉「ふふ…ありとう」
紅玉「はいどうぞ,蓮ちゃん」
蓮「ありがとうな‼」
其の場に居た者達は全員ほっこりとしていた
蓮「さぁて飲も飲も」
白龍「ダメですよ」
白龍「父上と沢山飲んでたじゃないですか‼」
蓮「えぇ〜」
蓮「逃げろ!!」
白龍「逃げないでください!!」
蓮「嫌〜,俺のお酒!!」
蓮「飲むの!!」
紅炎「皇帝とたくさん飲んでただろ,これ以上は飲み過ぎだ」
紅炎「やめておけ」
蓮「嗚呼〜,俺のお酒が〜」
蓮「ちぇっ,諦めるか」
蓮「………ッ?!……舞龍…居るか?」
舞龍「はい,此処に」
白雄「蓮殿?」
蓮「侵入者だ,見つけ次第排除せよ」
舞龍「御意」
蓮「紅玉達は紅炎達から離れるなよ」
紅玉「分かったわ」
蓮「シバ殿達も」
シバ「えぇ」
蓮「苺鈴,着替えをくれ」
蓮「俺自身で潰してくる」
苺鈴「ご用意できています」
服↓
蓮「んじゃ,此処は任せたぞ…苺鈴」
苺鈴「行ってらっしゃいませ」
数分後
蓮「戻ったよ」
ソロモン「血だらけじゃないか!?」
白雄「風呂を沸かしてくれ」
侍女「ただいま,お沸かしいたします!?」
シンドバット「怪我は無いかい!!」
蓮「全部返り血だから怪我は無いよ」
紅玉「直ぐお着替えご用意致しますわ!!」
白瑛「念の為に医師もお呼びしましょう!!」
蓮「………」
舞龍「…若様」
蓮「舞龍,どうした?」
舞龍「侵入者達についてですが,どうやら他国の舞桜という一族の人間と判明いたしました」
蓮「舞桜……舞桜……嗚呼,舞桜といえば先代が戦争時に勝利した末喜国の一族だな」
舞龍「末喜国ですか?」
蓮「そう,舞桜という一族は連携力が良く個々の力も申し分ない」
蓮「舞桜一族と交流が深いのは確か」
シンドバット「うちだな」
蓮「シンドバット殿…確かにシンドリア国も交流が深いけど貴方の所よりもっと交流が深い国がある」
蓮「アメストリス国だ」
シンドバット「アメストリス国……西の秘宝『賢者の石』」
舞龍「賢者の石?」
蓮「等価交換の原則を無視して錬成できる石のことだ」
蓮「アメストリス国は錬金術に優れてる国」
蓮「探ってみる価値はある」
蓮「よし」
蓮「行くか,アメストリスへ」