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木を見て森を見ず

お風呂から上がったミコナは、ウル達と一緒に映画を見ていました。


アニメ映画でした。


幼い姉妹が、肺の病気で長期入院中の母親のために田舎に引越しした先で不思議な生き物と出会い、交流するという内容の。


それを見ながらティーさんが呟きます。


「こうして見ると、なんかワイらみたいでんな」


自分達の役回りが、劇中の<不思議な生き物>に似ているような気がしたんです。


するとウルも、


「確かに」


頷きます。


「あはは、私は一人っ子だけどね」


ミコナが笑顔で応えました。


「まあそんな細かいことは置いといて、ワイらはミコナはんのママそのものでもあるさかいな。似ててもその役回りはちょっと違ってるのも事実なんやろな」


それに対しては、オウが、


「当たり前だ。この世には<まったく同じもの>なんてものはない。似ていようともそれぞれ別の役割があり意味があるんだ。その役割が果たせているかどうかが大事だ。似ている似ていないなど瑣末な問題だ」


羽を広げて告げました。


「そうだね。『木を見て森を見ず』の言葉もある。細かいところにばかり拘っていては、肝心なところを見落とすこともある」


「うん」


「せやな」


「……」


オウのそれを受けたウルの言葉に、ミコナもティーさんもガーも頷きました。


ウル達は、<ミコナのママ>なんです。完全な第三者じゃない。五つに分裂したことで第三者的な視点も持ちながらも、その本質はママのそれ。


直接もっと踏み込んだ接し方もできる。


ミコナを受け止めることもできる。


ウル達自身が、それを改めて確認します。


たぶんそれは、フカも同じ。『自分はミコナのママ、ルリアじゃない』と言いながらも、フカにはフカの役目がある。


『人にはいろんな面がある』


そういうのをミコナに教えるのが、フカの役目なのかもしれません。



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