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先輩……?

「それじゃ、僕達も家の仕事、始めようか」


「そうでんな。遊んでるわけにもいかへんし」


「……うん……」


お手伝いさんを迎えて、ウルとティーさんとガーも、気合を入れ直します。


そんなウル達を、お手伝いさんがちょっと戸惑ったような表情で見ていました。


昨日、ウル達<かぷせるあにまる>がママの魂を封入したものだと聞いて、


「え……!」


珍しく嬉しそうな表情をしたお手伝いさんですが、実際にはママの魂は五つに分割されてしまって、ぱっと見にはママとは違ってしまってることも知って、複雑な気持ちだったんです。


ミコナのママに憧れて、密かに想いを寄せてて、なのにママが亡くなってしまった時には落ち込んで何日も泣いて泣いて部屋から出てこなかったりもしたお手伝いさんとしては、正直、どういう顔をしていいのか分からなかったんでしょう。


それが、ミコナやハカセとの違いだったんでしょうね。


ママのことを、普段は他人には見せない表情まで知ってるミコナやハカセと、ママの表向きの顔以外は本当にごく一部しか知らなかったお手伝いさんとの差。


ウルやティーさんやガーはともかく、オウやフカまでもがママの一部分だとはにわかには信じられなかったんです。それでも、一応は、丁寧に接しないとと思ったから、フカにもお辞儀をしたりもした。


どこか納得できない気持ちも抱きながら。


それが無意識に態度に出てしまって、どこか違和感のあるそれになってしまったのかもしれません。


正直、今も、ピンとは来ていないようです。


でも、それを態度や口には出さないように努力はする。


決して最初から<プロのお手伝いさん>じゃなかったけど、もう何年もやってきたんですから、彼女にもそれなりにプライドはあったんです。


だけど、ウルやティーさんやガーが、体は小さいけど手慣れた様子で家の掃除をしていくのを見て、


『先輩……?』


思わず昔のママの姿を思い浮かべてしまったりもしたのでした。



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