004.落ちこぼれの始まり
終がそういい終わると爺は言った。
「取り敢えず皆さん自己紹介をしてください。」
男女は特に反発する様子もなく、一人ずつ自己紹介を始めた。
たかやま、こうへい
「俺の名前は、高山.浩平。17歳。趣味はお菓子作り」
長い髪の下には鋭い目があるごくごく普通の男。冷静な判断が唯一の取柄
くわばら、ようこ
「わ、私は、桑原.洋子。16歳趣味は歌うこと」
ショートカットの小柄な女の子。少し天然が入ってると思われる。
えんどう、みゆき
「次はオレだな。オレは遠藤.美幸。16歳。趣味は、ママと仲良く草むしりをすること」
コギャルの金髪女。そのビジュアルは『やまんば』そのものだが、意外と優しい
どせ、がいと
「私は、土瀬.概十。趣味は、トイレ掃除」
大柄で逞しそうに見えるが、意外とオトメ。
あやせ、あやの
「ボクは、綾瀬.綾乃。15歳。女(?)趣味は絵を描くことです」
男の娘。その見た目は誰もが絶対に惚れる完璧な見た目だが、キレたらまじ怖え。謎の深い奴
とうとう終の番がやってきた
さかきばら、しゅう
「最後は俺だなは。俺は、坂城原.終。17歳。男。趣味は、ゲームとアニメ鑑賞。」
短髪の黒髪で、左の髪のサイドが三つ編み
全員の自己紹介が終わると教皇は話した
「さて、皆さん自己紹介は終わりましたね。今から皆さん『ステータス』って言って自分のステータスを確認してください」
全員が一斉に『ステータス』と言ってる中一人だけ違う男がいた。
無論、終だ
「システムコール」
思いもよらぬ発言に教皇までもが驚きを隠せずにいた
「し、システムコール?」
当然そんなことで反応するはずもないが終は粘った
「システムコールっ!あっ、あれぇ?おっかしいな。アニメではこれでできたのに、、、発音が悪いんかな?」
「System call!あれぇ?システムコールっ、システムコールっシステムコーーーールッ!
はあ、はあ、はあ」
息を切らしてまで粘っている終をみて皆、呆然としていた。
とうとう諦めたらしく最後に、、、
息を吸うと力強く言った
「すぅ~すー。システム コールっ!!」
「はあ、はあ、はあ、ステータス」
シュピンッ という音と共に終の前に現れたのは…
坂城原.終 17歳 男 レベル1 職業?
筋力5 体力3 魔力3 俊敏2 耐性5
技能、
だった。
え?これってすごいの?しかも職業?ってなに?」
終は唖然としていると教皇が近づいてきて終にドストレートに言った
「あぁ~この世界にいる人よりかは強いが、他の5人に比べると、、、絶望的ですね」
終を除く5人は、平均+10の30らしい
どうやら僕は、この世界でも.....
負け組の.....
落ちこぼれだったらしい。