001.はじまり
2029年7月12日午前2時43分。
俺は,,,日本から姿を消した,,,
それはいつものようにゲームをプレイしているときのこと。
「ん~はぁ~。ん?もう2時か、腹減ったなぁ。なんか食い物ないかなぁ」
部屋を出て階段で下の階に下りるとキッチンに向かった。
「はぁ、んなもねぇな。しょうがねぇ、コンビニなんか買いに行くか」
俺の名前は、坂城原.終 高校2年の17歳。趣味はゲームとアニメ鑑賞世間で言うところの言わばオタクってやつだ。
俺はただいま絶賛不登校中、訳あって高校1年の途中から行かなくなった。もちろん親には呆れられている。ちなみに母は、坂城原.夏美 職業は、デザイナー 父は坂城原.亮一 職業は一級建築士。
そうこうしているうちに目的地に着いた。
「よーし、やっと着いた。さて、何買うかぁ」
終の家からコンビニまでは、徒歩で10分から15分かかる。
もともと自転車は持っていたのだが、訳あって海に投げ捨てた。
もちろん、お巡りさんにたっぷりおこられたが。
「いらっしゃいませ!」
店内に響く若々しい女性の声。
そんなことも気にせず入ってそうそうあくびをした終。なんて失礼極まりないんだ。
「ほぁ~あ。ねむい、エナドリ買ってぐか。後はカップ麺と、ん?お、おぉ!!新発売のポタトチップスのキャビア味売ってんじゃん!!くぅ~テンションあがるぅ~」
「お会計、970円です」
終はレジにいる店員さんをみて心の中で一人呟いた。
「んおおお!!この店員さんめっさ可愛い!彼氏いるのかな?やっべぇー深夜のコンビニまじ 最&高!!俺、明日死ぬのかなw」
「あ、h、はい、ど、どうぞ」
終は、可愛い店員を前にして得意の、必殺 コミュ障 を発揮した。
「はいっ、970円ちょうど頂戴しました。ご来店ありがとうございました。」
「やっべぇ、めさめさ緊張したー。またこよっ」
こうして終は、ニコニコしながらまるで不審者のごとく電柱が小刻みに光る夜道を歩いて帰った。