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幻想の現実≠東方空界霊  作者: 幻将 彼
第壱章「青年は座って、夏を考えた。」――白昼夢異変
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第陸話 魔法の夜~Sleep over~

魔理沙の御家お泊り編。いや、編と言う程でも無く、して何かほのぼのと云う訳でも無き、一つにして無限で夢幻のマチガイの始まりの物語。


【食事】


「さーて、出来たぜ~霧雨魔理沙特製『キノコシチュ~☆』」

の一令から、彼女は足場の見えない霧雨魔理沙特製[修羅の道](自称)を難無く通り、食事代に鍋一式、敷台を敷いてからその場に置いた。

「フゥ…この道を行く末に霊夢の声が聞こえた気がしたが……」

「キノコシチューと修羅場から用意された幻聴じゃないかね?」

「成程、確かに霊夢を超えるのは修羅道……いや修羅じゃねぇし! …あれ? 私がシチューを用意したんだよな……」

その筈だが霊夢は、腕6本顔3つでお待ち兼ね……え、嘘? お怒り? 宴会すっぽかした事?

「さあ、食べてくれ! キノコを持って作ったから美味いぜ!」

「その制作に自信も持ってくれ…?」

魔理沙は皿にシチューをつぎ込み、手渡し、俺はそれを以前より用意されていたスプーンで掬い、口に移した。

おお、スプーン…嗚呼、スプーン…こんな所に。

だが今は夜…今夜は夜…お茶会は残念だけどまた日の明るい明日だネ。

「熱くないか? あ…無情なだけに?」

「「熱さを感じない」」

またハモった(4回目)。

仏が天罰を下しそうだ……

「で、どうだ? 私特製シチューのお味は?」

「…有無。きっと一般的温情のお人が食べれば理屈抜きで『美味い』と称賛してくれそうだ」

「私は無情でも理屈抜きで称賛して欲しかったよ…」

「ウマい……ありがとよ魔理沙。生きる糧を貰えた」

「生きる糧って…オーバーだよ、お前」

と言いつつ後ろ髪を撫でる魔理沙……掻いているの?

主食にはパンを贈呈された。

ご飯派・パン派とあるが、正直俺は『ご飯派』だ。

その類稀なる答えの理由は、俺日本人だし、それだけだし。

だがパンにをシチュー付けて食べるのは何かと合うな、理由は言えんが…

魔理沙の一案は毎回新鮮さを出してくれる……キノコも新鮮味が有るのかね…

「ご馳走様でした」

「お粗末様でした」

「魔理沙は食わないのか?」

「ん……私はいいよ。十分食べたから……」

「そーなのか? それなら構わないが…」

「うん……でさぁ! 美味かったろ? 私のシチュー」

「ああ、そうだな。俺はてっきり茸をお湯で丸煮込みされた鍋が来ると想っていたんだがな…」

「一人暮らししているんだから料理くらい出来て当然だぜ?」

一人暮らしねぇ~……料理は出来ているが……

「へ、部屋はどうしようも無いんだ! 見るなよ、私のお宝!」

お宝は手入れもプロの鑑定もしていなきゃただのガラクタ山だな~…

「私が鑑定した物に無価値な物はないぜ☆」

もう言ってなさい……私も私で内心お喋りしておくから……


――最初家内を見せられた時は(これがズボライフか)と目を疑った程だが……

魔理沙が、そんじょそこいらで拾ったとされるガラクタ、基、お宝の山は家中の殆どを埋め尽くし、決して捨てられていないカップ麺の容器や缶ビールの缶とか適当に詰め入れて括って置いているゴミ袋の束とか脱ぎ捨ての衣類とかわんさか散乱している正にズボラーの生活ではないこと……腐った目に狂いは無く、別の意味でズボライフだった……

ってさっきから頬を引っ張らないでください魔理沙さん無情じゃなかったら痛いって叫んでいます。

「さっきからよく判んないから、正鵠を射ているようなことを小声で喋りやがって~…」

「射たことは無いし、実際散らかっているじゃないか? これで一人暮らし満喫とは……まぁお宝沢山目の保養で悪くはないだろうが、個人的に」

「そうだぜ? 一人暮らしとは何より自分の染めたい色に染める事が大事だぜ?」

「あ~…それって例の恋色とやらか?」

「それはまた別の話」

なんやねん。


「ところで腹も満たしたし…………風呂、入るか? ヒツキ?」

「………………………………………」

今度の『文房器シリーズ』から取り出した武器は、

夢幻を(ドリーム・)描く(リアル・)(ペン)”。漫画家の使う『付けペン(ペン先はGペン)』をモデルとした、現像を可能とさせる魔法の杖。

『チャキッ』

その魔力の用量として“夢幻の(ブラック・)元素(インキ)”。

要はインクをペン先に付着させて……

『ピチャッ』

その現像の召喚土台に“今はまだ(デベロッピング・)白紙の世界(マニュスクリプト)

……原稿用紙を使用する。

『スラスラスラスラ……』

紙には、俺自身が泡に呑まれて……

『ブクブクブクブク』

大量の水が天から降って来て……

『ザバー…………ン』

程良い豪風に包み込まれる絵が描かれており……

『ブオオオオ…………ンンンン』

テンテンテンテン。

「よし。洗体・洗濯からの乾燥完了」

「いやいやいやいやいや……」

何が『いやいや』ですか…?

「突然「一緒に風呂でも入るか?」と勘違いしそうな台詞を言い腐りやがって……勘違いだったとしても、今日有ったばかりの他人の浴室を拝借させて頂くのは気が引けるっての」

「い、一緒にお風呂なんて入るかこのバカ! 百八煩悩! 妄想ヒツキ!」

「一緒に入ることをトピックに上げるなっつーの。……て言うか『妄想ヒツキ』って仇名を侮言にしているのかよ?」

「ああそうだよ! 何だよ『ヒツキ』って……絶対『さくら』の方が良いってのに、『女みたいだから』って自分から仇名候補上げやがってさ!」

「『ちゃんと女みたいな名前だからって[魔理沙ちゃん]と名前で呼んで』と出合い頭に頼む奴に言われたくないね……」

「親近感沸くだろうが! そして[ちゃん]は付けてないシ!」

「親近感? 沸かないね…無情だから」

「無情なら会話成立しないっつーの! この天邪鬼! ヒネクレなんちゃって妖怪!」

「妖怪“異形金髪”だ……誰が異形だコラ?」

「自分で言ったんだろうが! それで妖怪は認めるんダ?!」

認め……何方でも。

「んで…何だ? 昨日今日にも満たない付き合い中の奴を名前で呼べの呼ばせろ……挙句の果てには家に泊まりに来いと……どう言う魂胆だ? 魔女公…」

「マジョこ……友達と認めた奴を、強くったってあの森の中に放って置ける訳が無いだろ!!」

「友達って……良くもまぁそんなきれーごとをぬけぬけといえ…………は?」

耳を疑った……何? トモダチ? 目の中に人差し指を上に向けた手と目玉が描かれた覆面の奴ですか?

「お前自分で言ったの忘れたのか? 自分は弱いって。強い能力が有っても自分自身は何の力も無いって……。なら私の出来る事って……コレ位の事しかないだろ……? 後の話だけど、お前を守るって約束が仕事上でも立てられているし……当然だろ?」

「待て待て。なぜ友達だ? その関係に成れるんだ? 始まりはお前の弾幕ごっこの邪魔立てをして、遭難者救出かと思いきや森にいる理由は散歩だとかおふざけ極まりn」

「そうだな。何か色々ふざけ過ぎていて、正直骨折り損の草臥れ儲けしか無かったよ……でも、今日お前に出会えて話して茸採集が出来たことは……えっとその、気恥ずかしくてさ…絶対に笑ったり馬鹿にしたりすんなよ…?」

「解った、何だ?」

「運命……とか思っちまったんだ?」

メルヘンチック魔女リティさん。

「メルヘンチック魔女リティさん」

「早速バカにした! 小声でも馬鹿にした! 2度馬鹿にした! だから言いたくなかったんだ……メルヘン魔女リティって何だよ!? おとぎ思考が盛り沢山の魔女って事か?」

「そうだな、不思議の国のマリサってところか……」

「そのタイトルに会いそうな名前の奴ならもう一人この森の中に魔法使いとして住んでいるぜ……」

「何? アリスが居るのか? この森に…魔女としてか?」

このマッドヘッダー、何れお尋ね参上致してお茶会に誘おうぞ……クヘヘヘヘ(棒)

「兎に角なマッドヘッダー。その…おかしな話、運命的出会いを果たした私とヒツキはもう友達って事なんだよ……解ったか?」

「ああ、うん。はい…それはもう……地を這う子虫の足音の様に言われたら」

「私の声量は子虫じゃねぇーっての!」

「じゃあ何だ? 小鳥か?」

「もうその例え話に疲れたからそれで良いよ…」

「応、お疲れか…風呂入った方が良いんじゃねーか? 俺はその間気紛れに皿洗いでもしておくよ……」

「お世辞で受け取って言わせて頂くよ……皿洗い宜しく。気紛れなら洗ってくれる可能性が低そうだ……」

「ホイ終わった」

 汚れを残さず…皿は文字通り綺麗に、食器棚に戻されるまで片付かれてあった。

「まさか本当に洗ってくれるとは……おまけに片付けまで」

「『宜しく』と言ってくれたんだから、当然の返答だと想うが?」

「馬鹿にはしたよな? お前本当に無情とやら?」

「解らん。まあゆっくり浸かって行けや」

「言われなくても私ん家だからな……ゆっくりするよ」

その後何かを思い出したかのように何故かこちらを睨む。

「覗くなよ」

「その内言うと想っていたが覗かねぇよ。『覗くな』と言ったからには……」

「『覗け』って言ったら覗くのかよ?」

「理由が有るなら……話変えるが、やはり友達仲となったとしても名前呼びは早いと想うし共有することでもない……それについては何か理由があるのか?」

何で今このタイミングでと……魔理沙は言葉が脳に当たった瞬間驚きの顔を出力させ、その場でたじろいだ。

「り、理由なんて有るか! 親近感だ、親近感!」

「そうか」

早歩きで脱衣所へ行き、その後水が弾かれる音が響いた。

数分してから叫び声が聞こえたり、将又水が飛び散る音が響いたりと……

(入浴中に騒がしい奴だな)

と想いつつ、文房器に収納してある只のシャープペンと只の紙を用意して、落書きをして時間を潰した。

『ヒツキ独り言うるさい!』

エコーを効かせて叫んできた。

そして聞こえていた。

又は言っていた様です。

『言っていた』は俺の過去進行形……


【描画】


暫くしてから魔理沙は顔を出した。

水滴が至るところに付着して、寝巻の格好をしたお風呂上がりの彼女の姿には、特にな~んにも想うことは無かった。

「ヒツキ終いには追い出すぞ」

 学習能力のない俺のモノローグはまた漏洩しており、今回においては魔理沙も怒りの目をしていらっしゃった。

「俺はそれで一向に構わないが……」

「じゃあずっとこの家に居ろ!」

「お前自分が物凄い事言っているって自覚有る?」

「無情君には何にも言われたかねーよ!」

ベ~って小学生みたいに舌を出す。

案外小学生なのかも知れない……顔立ちからして。

「それで? ヒツキは私が風呂に入っている間に何の…誰の計画を立てていたんだ?」

「いかにも俺が誰かの家庭環境を覗く計画を紙とペンを持って企てているみたいな事を連想させるような質問だな……」

「連想の思想家は居るのかな?」

長しい突込み、噛み合わずの一言を言ってから此方に近づき、紙に描かれている絵を覗いた。

おまわりさんこいつです。こいつが覗き魔です、魔女だけに。

「すげぇ…! ヒツキお前絵が上手いんだな! また感心させられた…」

「うぇーっほ……あんあほさー?」

俺の頬を引っ張りながら褒める魔理沙は本心なのか…それより前に褒めているのか…迷い促す感謝の言葉には、語彙も併せて濁っていた。

ところで今回ドロウィンした絵は、別段何を想って描いたとかが無い『林檎と猫』のラフ画だ。

「お前って只の『自分に対しては詰まらない人間』かと思っていたけど…何だ~お前~絵を描く人になりたいのか?」

「絵を描く人って随分意味有り気な言い方」

「うんお前の思考の仕方を考えてそんな感じ」

どんな感じ?

「無情人間と言う人間未満から絵を描く人と言う夢常人間になりたい……ヒツキ君にはやはり心が残っていたんだ…って思考に至れる…。フヒヒ…これお前の真似☆」

ああうん似てない。

「[心が有る]事と[夢が有る]事はまた違うんじゃないか? 『心』またの言い方を『欲』。夢は人が持つ心とは違う、一言では言い表せない別次元的な概念? ……故に『儚い』とも現されて、欲の一種に合わせるのは不合理だ。とか……」

我ながら誰の名言だろうか……

「深いな。でも人の見る夢は、欲が有ってこそ見られて…そうなると、持つ夢ってのも欲と変わらない人の持つ〈感情〉かもよ?」

「だとしたら、俺自身に夢を持つってのも……………この話は止めにしよう」

「どうした? 無情にも思い出したくない一つや二つが有りそれを思い出し…」

「止めにしよう」

「…………解った。ゴメン……」

無情の言葉に圧力も重力も無い…そして思考も読めない。

だけど今のはちょっと空気が悪くなったって言い方だったな。

魔理沙が落ち込んでいるのがその証拠だ。

思い出したくないこと……魔理沙の言うとおりだった。

夢ってのが、俺が存在する何よりもの原点。

寧ろ人間ってのは夢が出来て、初めて[いきる]が始まる生物だ。

それを俺は……………

「……ヒツキのその絵…やっぱ美味いよな。私にはそんなに描けないぜ?」

「止せよ…そんな棚に上げるような事。現実を見たら俺の絵なんて見るに堪えない……」

「ここ幻想郷だぜ?」

「そうだが。そうだから。そうであって…ああうん。少々言い過ぎた詫びと言うか何と言うか……」

「いや良いんだって。私も調子乗ることは……箒に乗っている滞在時間分の数値でしている訳だし………」

「……大したお調子者だ。こう言う時に、言うことってコレなのだろうか……」

「「俺たち似ているな?」」

謝罪では無く類似の確認。

沈黙の後には、俺は相変わらずだったが……魔理沙には花が廻りに咲き誇る程の笑顔が戻っていた。

きっと仏様はこの笑顔になら、さっきのハモリ(五回目)もお許しをくれるんじゃないかな?


「現実を見るって言うのは、実力を見るってこった。俺はこんな現実的な林檎とは程遠い正にイラストみたいな林檎を描いてはいるけど、本当はもっと上手く描ける」

「よく言い切ったな……ヒツキにしては」

漫画ペン、漫画原稿用紙&インク……ステンバーイステンバーイ。

目にも止まらぬ速さで先に描いた林檎を再び描く。

と言うか、描いた。

「うわっ…速ぇし早ぇし上手い……いや巧い。なんて言うか、その場に置かれたリンゴをきめ細かく映したって感じだ……」

デッサンというのだが、その場合…[映す]ではなく[写す]なのだが……

「こうも巧妙に、高速に出来るのは…この[付喪神の筆]で描いたからこそ…プラス俺の左腕で描いたことも利点だ」

「そう言えばヒツキ、飯食う時も絵を描いていた時も能力使用の時も右手を使っていたよな?」

「お前はよく観察しているな…」

「あ、いや、その…」

 何故又たじろぐのだ?

「恥じることはない。それは戦いに置いて利得なステータスだと、私は思うぜ★」

「私の真似をするなーっ! 然もちょっと似ているってのが腹立つ」

「これが本当の真似っつーが、語尾に星を付けたことに俺はちょっと悪阻(つわり)……ゴメン吐き気」

「お前は女だと言うのか?」

時々女になることは有るかな~…なってもらっては困るが色々と……。


余談はさて置き…

「お察し通りに俺は右利き(の設定)だが、ご存知の通りに手は消失効果が延々と継続している右手のお手々だ。だが描くときは〈消失能力〉を消失させているから、描く動作はしかと人間並みに……まぁ先の神速の神懸かりクオリティ描画には無論劣るが……」

「なんかちょっと描いてみてくれよ……」

右見て、左見て、上見て、ぐっる~りーとま、わっって…下見て……

「下には何があるんだ?」

「モデルはお前で……」

「私? 絵の対象になるのはちょっと…いやどんと来い!」

 ドンとは来ませんゆっくり描かせて? [楽描き]なんだから……

「モデル料は払う」

「マジか? じゃあ私の現業務料に加算しておく…」

「そりゃどうも…」

夜の如く、静かな、静寂な、モデルデッサンが始まった……

(ヒツキがこの場で一番煩いような…いや黙って置こう)

「と言わんばかしの魔理沙さん? 動かないで…」

「あ、ゴメン………アレ?」



どれ位経っただろうか……時計が無いからと、有ってしても時間は気にしない程

の俺には珍しい集中力だったが……ああ、手の空いた、手の開いた左手か。

「終わったぞ」

「…っはぁ~終わったか! モデルって辛いな……」

 と体勢を崩して、モデルの席である椅子で体を重力に任せる状態を作る。

「おいおい動くなよ…出来たとは言ってない」

「え~ちょっと待てよ! 私もうさっきのポーズ忘れたんだが?」

「ただの椅子の上で胡坐状態、右に首を傾けたパジャマ姿の金髪スマイル嬢ちゃんだろ?」

「お前絶対完成しているな?」

「良くぞ見抜いた。そして耐え抜いた」

「この野郎…」

「魔女のモデルさんってのも悪くは無いかも知れないぞ? 後は服装をもっと派手にするとかか?」

「お前は何の紹介をしているんだよ?」

そう言う傍で手を差し伸べる動作が見られたので、否応無く魔理沙モデルの絵を渡した。

「…………」

この場合では有り得ない様な、驚愕の顔を絵に向けていた。

「あー……下手っつうんなら破り捨てて構わないぞ? 所詮現実ってのはこんなものだって、ご期待に沿えなくて申し訳ないなっつうクオリティだからな…」

すると魔理沙…何を言っているんだコイツ? と言わんばかりの表情で言い返した。

「いや、これも上手いぞ? 確かにさっきの神がかった絵よりかは天と地の差だけど……私が何より驚かされたのは、お前も人みたいに得手不得手が有るんだなって……消失の右手を消失させてくれたお陰で実感した。…良かったよ、お前はしっかり人間の存在なんだなって……」

「…………ああ」

「あのさ…やっぱりヒツキって絵を描く人に成りたいのか?」

成りたいのか成りたくないのか……はさて置き、その可能性を捨てられて幻想郷に来て終ったのだから……俺は敢えてこう言う。

「さあな。少なくともこの世界にいる限りでは、俺は如何したいかは解らないな…」

「これから見つけていくのか?」

「かもな…。取り敢えずその絵、不要なら処分するが?」

「貰っておくよ、いや借りて置くよ、永遠に……ちょっとした記念も含めて」

「記念と言うが、あわよくば飾ることは止めろよ」

後その口癖みたく出喋らせる魔理沙節。

「なにゆえだ?」

「なにゆえでもだ。口止め料っつーか、きつく言い過ぎた詫びっつーか、お礼みたいなっつーか…」

「はっきりしないし水臭いな~…。いいよ~気にしなくて。気にしてないから」

「さっきの泡やら風やらを出した幻の現像の能力をお見せしよう……」

「幻の現像の能力?」

「このペンとインクと紙を使います……魔理沙、何か描いて欲しい絵のリクエストは有るか?」

「ちょっと待て…読めて来たぞ。そのアイテムはさっきの混沌本の、絵を描いて叶えて欲しい願いが出せる紙だな……じゃあ、ネクロノミコンを描いてくれ!」

「書き現してもただの開かない本でしか出ねぇよ……」

「何だよ~…ブゥ~」

口を尖らせ臍を曲げる魔理沙。

「嘘冗談だ。この紙も混沌本と同様、理に適った事を書けば願いが叶う効用だ。この紙に関しては本格的(アクチュアル)なデザインが出来る事が利点だな」

「本じゃ出来ないのか?」

「本? アイツは駄目だ。インクが滲んで記術ミスが出るか、名状し難い滑稽な固形のようなものが現れるか、だな」

「後方大丈夫か?」

「人類よ衰退しましょう…」

「身も蓋も無い…」

「そんな魔理沙にコレを贈呈しよう…」

チョイスは、想いも気も知れない一般的な家庭異品だった。

魔力に蓋をして…力を溜め込む…なんておまじないのような言葉が込められていたり込められていなかったり…そう言った様な黒い衣類物質。

「これを…私にか?」

「ああ、貸してやる…俺が創ったんだからな。弾幕ごっこの時にでもちょっとしたおめかしとして使ってくれや……やっぱ、ネクロノミコンが良いか?」

「いいや。うん。これはこれで…ありがとうヒツキ♪ 大切に借りて行くぜ! 永遠に☆」

「永遠が終わる頃に返されても…な……」

その頃は墓場だとか…未来は瞬時でも、瞬時だからこそ未知。

俺はどうなっているのかとか……人間的に。

そんな事を考える、十七の夜………

「寝る時も離さないぜ」

「洗濯はしてやれよ……」

盗んだブツを持って、魔女は箒で夜空を走り出す。

行く先は……地形的に俺が解らない、十七の夜。

意味不明…


【就寝】


「さて! そろそろ寝るとしようぜ! ヒツキ! 私のベッド使えよ!」

「お前は気を遣えよ」

男が女の寝具を使うとかさぁ~…一般的心理論的に考えてさぁ~…俺は無情だから構わないってなら構わないけどさぁ~…普通はさぁ~…無理さ~。

「お、旨いなヒツキ~。でもお客に床で寝て貰う訳にもいかないし……」

言わずもがな床は見えない宝物の上での寝床となる……気の利いている様だがエチケットは皆無に等しいワンルーム。

「お前は如何するんだ? 俺が寝ているとなrイヤなんでも無い……」

「私はもう少し起きて居るから心配御無用ッ!」

百歩譲って〈心配〉していたとしても、それは健康管理とか本当マジ何処で寝るんだという話なのだが……

「確かに御無用だが遠慮は有用とする。寧ろ魔理沙自身が心配御無用と来た。俺はこのベッド以外の寝床を考えた」

「外?」

「そう言おうと想っていた頃が僕にも有りましたが、見抜かれたなら…とか、お外はまさに論外だ……」

「じゃあお風呂場か!? ちょっと引くわ~」

「『じゃあ』で決まる俺の就寝範囲は何なの? そしてベッドはおkで風呂は何で引くの? いや結果それも違うのだが……」

「じゃあ何処で寝るんだよ? 食卓?」

夕飯の残り物は『ヒツキの生け食い』~…とか絶対に処す。

処したところで俺は混沌本を取り出す…

「記術『エア・ハート』」

丸でスペルカード宣言みたいな宣言…然しこれはあくまで〈設定〉。

びっしりと書かれた文章、japan言語でプログラミング可能なプログラムに寄って出来上がるこれぞ[記術]。

宣言の必要性はと言うと、単なる気紛れ足るお洒落た入力機能。

とにがなもあれ宣言をしたことによって、魔理沙のベッドより隣りの少し高所に、現実主義者(バカ)には見えない…型が空っぽの寝床が出来た。

アイツ生きているだろうか……知ったこちゃネが。

「これで万事解決」

「本当に面白いなヒツキ。ユニークっつーかな(笑)」

「ユニークねぇ……空中で寝る鳥人間みたいなのがいたらこんなのユニーク性なんて皆無だろうな」

「その鳥人間はきっと筋肉と言う名の翼を使って空中睡眠していると思うぜ……地上で羽休みすればいいのにな……」

「巣なんかに泊まってな」

「取り敢えず鳥人間共々…おやすみ、ヒツキ」

「ああ――――おやすみ」

――お前は羽を休めるのかは知らないが――と中間台詞を隠匿して……





寝床についてどれ程の時間が過ぎたのだろう……

今日は昼寝もしたから……なんて言い訳の後には弾幕ごっこが控えていたではないか。

にも拘らず眠りに意識が持って行かれること……遠退くのが遅い俺である。

魔理沙とは真反対の右向きで、胎児姿勢で寝るフリはしているのだが……

いや、フリをした方が良い状況だからこそ〈意識〉は遠退かないのかも知れない戦闘態勢論。

俺はその〈意識〉がばれないように、後方にてまだ起きて居る魔理沙に〈意識〉を向ける。

『ガサ…ガサ…ガサ…』

心なしか近づいている気がするのだ…心、気、感。有るのか無いのかはっきりしないことで有名無名な陽月さんでございますが……

ガサガサとがさつな音を立てて歩む抜き足差し足忍び足。

だが彼方は此方がもう夢の世界だと思い込んでいるからこそ、慢心の意で仕方無くも音を立てて…恐らく此方に近付いているのだ。

理由は解らないが、『仮にもしあの時のことが許されていないなら……と言う魔理沙が俺に対する不満事が過去に有ったとするなら…』がお題の、導き出される選択肢の中で、なんて考えずとも総合的傾向で、この謎の緊張感走らない行動の意図を睨んでみる。

『ガサ…………』

足音が止まった……

『フォン…!』

何かが振られ、此方に来る。それを空かさず掴む。

『パシッ』


「……夜襲とは随分盛んな夜更かしだな」

「うわあああああああああああああああ!!!!」


掴んだ後に寝返ったその顔は、魔理沙が元々付けていた蝋燭で照らされ、素っ気無い寝起き声で放たれたプラスのその状況は、正に悲鳴を上げる恐怖(マイナス)の瞬間だった。

恐怖をマイナスと呼ぶのは、個人に寄るが…な。

「お、起きて居たのか……ヒツキ……」

 魔理沙の声は驚きの余りに腰を着いて震えていた。

「お前こそまだ懲りていなかったのか? って言える箒からのご挨拶だな。加えて夜中だけどお早う御座います」

「か、完敗だぜ……やっぱりヒツキは強いや…」

ハァ、またこのくだりか……

「今日で何度言わせるんだ、魔理沙? 俺は弱い」

「弱いっていうのも能力とかの借り物で八方美人を噛ましているだけで実際自分自身は弱いって事だろ? 何度も聞いたよ」

「自分自身が弱いって解釈は心が弱いって意味でも有る。その弱さに付け込まれたら、俺はどうなるか……いわば精神攻撃が俺のじゃk「ふ~ん…例えばこんなのか?」


――――瞬間、魔理沙は俺の胴元に倒れこんだ後、顔を乗せるような姿勢で口を開いた。

「ヘヘヘ~♪ お前の話長いし、きっとこれがヒツキに一番効果的だと思うぜ♪」

「な…ナニユエだおヒ…」

 あ、危ないことを……少し位置がズレていればマジで精神的にやばかった……理性的にやばかった。

「『おヒ』ってお前……www でも取り敢えず精神攻撃がお前の弱点て訳で、参考にして貰おう……いや、参考に貸して貰おう☆」

「言い変えて魔理沙節を語らんでもいい」

腹に痛みというか不祥事は有るが気に病むことではなく、取り敢えず間をおいて考えた挙句……

「……そして言い返すが俺の完敗だ。してやられました」

「お? 認めたか? …ヘヘヘ~♪ これでやっと一勝☆」

何戦目だ?

「後言っておくと、この髪留めを切り落とせば俺は瞬時に死ぬ」

「その弱点……言って良いものなのか?」

「さあね。その言い切れる端に何があるのかは知らないが…」

と、魔理沙を見やれば下を向く不安げな表情……

「なぁ。本当に私で大丈夫なのか?」

「……お()りの事か?」

「お守りの事だ」

「心配すんな…俺はお前と違って〈情〉が有るし…情が有るから強い」

「情だけじゃあ勝てない相手もいるぜ……きっと山ほどな」

「それを実力者と言うのだろ? 俺は〈対等〉〈平等〉〈中性〉こそが〈設定〉の陽月さくらさんだ。実力者が現れたら、俺はお前を守ってやるよ」

 その台詞の後には魔理沙、不思議そうに此方を見詰めて

「…お前って。ヒツキって、変なヤツだよな」

時々筋が通っていること言ったり、反対に通っていないことを殆どにおいて抜かしたり……

後に何かを言い残すようにして彼女は微笑む。

「それが〈俺〉なんだろうよ……」

想うが思わないそいつはそう言い残して、やっとこさ床に意識を就かせた……



【起床】



すやぁ……すやぁ……スパン。スパムブロック。そしてスパム発信者にウイルスじゃああああ…………んぁ、起きて終った様だ。昼寝の分が今この瞬間に起きるという結果生んで終った様だ。鼻提灯は付けずに、ふとした瞬間目が開いたって感じに……

こういう時は飲み物と、顔を洗うのだが、飲み物は喉が渇いているでしょうと言う思考…洗顔は、目がゴワゴワした状態で再度寝るのも不愉快極まりない思考。

そう言った処から家主の魔女に飲料の手配と洗面所を拝借したかったのだが、ベッドは依然として寝る前と皴が変わらず…当たり見渡しても暗闇巣中(あんいんすとーる)に魔理沙と想われる人影は見当たらなかった……

『もしかして風呂場? マジ引くわ~』

ニュアンス違いだが彼女の言葉を思い出して、若しかしたら魔理沙は風呂場で寝ているのかも知れないと考えた…

添い寝となるから「引く」とか言ったことは理解できるが……然しその筋違いの思考は直ぐにしてマチガイだと知らされる。

窓から一辺の光と、それに伴う…元より気付く因果を齎す音が外の方から漏れていた。

(家主である彼女がまさかの野宿だろうか? テントを出す魔法でも唱えているのだろうか?)

またもや筋違い的な思考を働かせた俺は、半々に開閉式の窓を全開して光の正体を暴く…

目をぼやかせて、拗らせて見やるその場には、キラキラと光と星に包まれて少しばかり浮いている魔法使いさんの姿がそこには在った。

そのキラキラ魔法(?)は程良く継続しており、彼女の魔法(?)は成功という感じにゆっくりと消えて、後には何かが記載されてある本を目立たせて照らす照明だけが辺りを照らしていた。

「……よし。成功だぜ」

「成功か? 良かったな」

「ウオッ!? ヒツキか…起きていたのか……」

「その台詞は二度目だぜ?」

流石に2度までもあの恐怖を見たという驚き方はしなかった。

「魔法の練習か?」

「ああ…そうだよ」

「何の魔法だ?」

聞くと魔理沙は黙った……がそれは数秒だけの出来事で、何の魔法か小声で説いてくれた。

「魅力増加の魔法…」

「魅力、ヘェ~…」

何だか俺のテンションは、変におかしいと自覚は出来たのか出来ていなかったか……兎に角制御は出来なかった。

「俗にいう[恋の魔法]って類か? 乙女だねェ~…乙な魔法使いさんだねぇ~…誰か射止めたい相手がいるってこったな」

「………うん」

「人と言うと里の奴だろうが。魔理沙に限って妖怪は有り得ないだろうし……まぁもしもの話、妖怪だとしてその魔法は効果不明だが、まぁ人間相手なら効き目抜群だろう…」

「その相手っての…妖怪みたいn…」

「まぁ人間相手にさっきの魅力増加魔法なんか必要ないだろ? それ以前に魔理沙はカワイイんだからよ」

「か! かわっ…かわいキャ……・……アリガトぅ……」

「妖怪なら食いたくなるかわいさだ」

「クワッ!? 喰われ!!? クワトロ!?」

「どうした魔理沙? 眠いのか?」

「お前こそどうしたヒツキ?! 私が昨日聞いた限りでの陽月さくらとは全く別人の奴と会話している気分なのだが?!」

未成年の癖して丸で酒盛りでもしたような奴だったと…表情はやっぱり盛られないが……そいつは指で顎を付いて悩む姿を見せてから、答えを出した。

「もう今日は昨日だからじゃないか? 今日はもう明日なんだろう?」

「は、はぁ…?」

答えはいつも通りの掛詞だった。

しかしこの掛詞…何の意図が有るのだろうと疑問が当然にして浮かび上がる……

昨日の自分と今日の自分は違うとでも言いたいのだろうか?


そんなことが言えるこの人種……どれだけ出来た〈設定〉なのだろうか……

今日その場その時に存在する『陽月さくら』と名が有る人間みたいな人間は、以前から[マチガイ]と言う〈設定〉…または〈天性〉と言わんばかりのこの性格、運命力…これにより今まで、曰く3か月の生を送っていた。

そして今回もに置いても、数々の[マチガイ]を仕出かしてきたが……彼にとって[マチガイ]とは何だろうか…?

何が何処まで何故にそれを[マチガイ]と言い切れるのだろうか…?

それこそ彼が[創られた人種]で在るからこそ、出来て当然、出来上がっていて当然、出来なくて当然、出来上がらなくて当然、出来あがらなさ過ぎて当然、出来損なさ過ぎて当然の、括って〈設定〉なのだろう……

〈設定〉……だけに非ず、ヒツキは多彩な能力がある。

それも言わばしつこい話…〈設定〉なのだが、彼が両手に宿す〈増幅〉と〈消失〉の能力。

これらは主に〈力〉を増減させるのが要点である。

人でも物でもこの世に在る洒落な物言いだが森羅万象の〈力〉と呼べる〈何か〉を増減させること、この上なく神にも等しいその能力……

人や物の〈力〉とは言ったが、例外としては…いや、森羅万象であるからして例内では〈力〉だけでなく、また別の〈何か〉の増減を熟すことも可能である。

即ち、つまり、だから、何が言いたいのかを言うと、ヒツキの手は、〈力〉だけでなく、〈想い〉も、〈運命〉も、変えてしまうことだ。

かの人食い妖怪の件から解ってい居たのかもだし、〈想い〉と言う類も〈力〉として、[思想家]なんてふざけた連中が現れた状況故に纏められるから、大凡そんな気は誰かがしていたのかも知れないが……

しかし、だからこそ、ヒツキは一体どれだけの、〈想い〉や、〈運命〉や、それに相対する〈何か〉を変えて来たのだろうか…?

その数はきっと、この現在以て明かされた恋する魔法使い“霧雨魔理沙”のお得意とする星の魔法…の星の数程だろうか……

その様な数値なら数えようがないし、何よりもう夜中だ、真夜中だ、真夏の真夜中だ。

ならば『おごれる人も久しからず、唯夏の夜の夢のごとし』では無いだろうか?

あぁ、うん……意味が解らないなら説かせて貰うと、

『何れ解り易い答えは出るだろう』って……


―――まぁそんなこんなで、幻想郷の一日を過ごせた、掻い潜った、命を保った。

波乱万丈、奇々怪々の合縁奇縁に五里霧中……

今日だけで色々と有ったが、俺は、博麗神社の境内階段から、夏の暑さでぼんやりさせられ白昼夢の感覚を知る以前から、何を考え何がしたくて何を目的としているか……

目的は時と場合に寄り、また何らかの弾みやら気紛れやらで決行されて来たが、やはりそれも何がしたいのかって話だな……知る奴なんかは居ないってのも、有る在る話なのだが。

何がともあれ、生も死も右も左も善も悪も解らなかったが、巫女さんもとい“博麗霊夢”、俺の嫁である幼怪「るみゃ」もとい“ルーミア”、魔女さんもとい“霧雨魔理沙”の助け、お陰で、今この瞬間まで生き延びることが出来た。

俺の嫁に関しては殺され掛けた事も有ったのだが……

兎に角、出会いと導きに感謝、一期一会だな…………あ?

ゲフンゲフン……さて考え込みすぎたな。

今回はしっかりとそしてすっぱりと思考を働かせたから…それで済ますのもおかしな話なのだが、再び眠るとしよう。

「泊めてくれて有難う魔理沙。さっきまで寝ていたが今日は良い夢が見れそうだよ」

「な、何だよ急に改まって……何を考えてその言葉に繋げたかは解んないけど…と、友達なんだから、当たり前だろ?」

「友達……お前を友達と俺は呼んで良いのだろうか?」

「良いに決まってんじゃん……[平等の〈設定〉]…なんだろ?」

「そうだったな……じゃあ…」

手で喉を抑えてから、手を上に挙げ、振る。

「お休み友よ。明日は明日の風が吹くが、その風は涼風か熱風か…涼風であることを祈って明日を迎えよう」

「訳分かんねえ(笑)」

ええ、その通りデス…訳分かんねえデス、正直寒風デス。

「けど解った……お休み友よ! 良き星の夢に会える様、祈っているぜ☆」

箒に乗っかる魔法使いなだけ在って、ノリの良い返事でした二つの意味で……



―――果て扨この後俺は、不覚にも魔理沙の初めに言ったご要望と言うかご指摘と言うかご提案、それを今更ながらに、無意識に、想い出して行動に移して終ったのか……

彼女のベッドで寝て居り……

つつ、所有者である魔理沙もまた隣で寝ている『添い寝』の状況が翌朝に発覚したなんて事は


正に……夏の夜の夢のごとし……


って事で包めて、多分これにて。




 第壱章「青年は座って、夏を考えた」――白昼夢異変〈完〉

と言った感じに、淫夢厨では御座いません。

意味知らず平家物語の『祇園精舎』ミーハーファンですどうも。

扨て其れ濡れ場の有る物語でも、当空想×幻想譚は一応R-15指定なので、意味深に語っても、第一話で記した通り、過度な期待はしないでね。

じゃ、第一章は終了。マドハタ先生の次章にご期待ください。

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