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ウチの子どもがブラックな件について  作者: こみや みこ
4/7

焼肉 その2

 薄い肉でも肉は肉!


 野菜が焼ける甘い匂い。

 油が飛び散らないように敷き詰めた新聞は、ビジュアル的には問題大アリだが、私のストレス軽減には大いに役立っている。優秀なサポーターだ。

 しかも、子どもがたちが記事に興味を持つこともある。


 極たまに、だけど。



「ねえ、お肉焼かないの?」


 いい質問だ、娘よ。


 私は、大仰に語り始める。


「いい?自分のお箸で生肉を触ったらダメなのよ。自分の肉を育てたかったらこの竹箸を使うの」


 肉を育てる。これも我が家の焼肉の定番。

 子どもたちは自分の気に入った食べたいお肉を厳選し、ホットプレートの自分の陣地で好みの加減に焼き上げる。

 これを我が家では育てると言う。


 もっちろん、大人の私はそんなことはしない。

 自分の陣地も持たない。


 ホットプレート全体を把握しながら目配り、気配り。


 子どもたちには分からないように、こっそり分散させて肉を育てている。


「お母さん。焼肉のたれが無くなったー」

「あら、本当!取ってくるね」



「はい、お待たせ〜」


 …肉がなくなっていた。


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