プロローグ
世界の最北端に位置する魔王城での戦闘より
「世界掌握魔法 【世界は吾のもの】」
「この魔王たる我が負けるのか…。深い、興味深い人間よ、いや、お主は本当に人間一一一」
Lv500越えのモンスターが溢れんばかりに生息している、世界最強の山。
その頂点に位置する竜王との戦闘より
「世界掌握魔法 【世界は吾のもの】」
「この竜王である我でさえ知らぬ魔法か…。とんでもない人間であるのう。遂に…わしも果てるのか一一」
そうして魔王、竜王という世界の頂点とも言える存在がいとも簡単に倒された。
それから2年後一一
「つまらん、本当につまらん」
男は暇を持て余していた。
これからの己の人生に意味を見いだせず、絶望していた。
富も権力も力も全てを持ち、目標も目的も消えたのだ。
勿論、そんな世界最高級の生活は何年かは楽しいだろう。だが、いつか飽きが来るのは必然と言っていい。
大抵、その飽きが来てもそのまま過ごしてくしかない。だが、忘れないで欲しい。
この男は一一
『最強なのだ』
「そうか、わしは何をうだうだと悩んでいたのだ」
「フフ、フハハハハハハ、そうか、そうか!」
「転生すればいいじゃないか、転生だ!」
「そうだ、私は最強だ、出来る、出来るさ」
「転生なんて魔法はない、だったら作ればいい!」
「いくぞ、根源回帰魔法」
『転生』
そうして男---「レイス」は転生した。
この世界「アーラル」はいわゆる剣と魔法の世界だ。
魔物と呼ばれる、邪の魔素で出来た悪が存在し、力がものをいう世界だ。
アーラルにはいくつかの種族がいる。
《人族》《亜人族》《魔族》《妖精族》《竜族》
《エルフ》《ドワーフ》
この7種族がいる。詳細は後でいいだろう。
レイスが倒した魔王や竜王は本来、各種族の精鋭達を何百、何千、何万と集め傷一つ付けられるかどうかという存在だ。
だがレイスという例外が存在したことで倒してしまった。それによって世界情勢も荒れに荒れたもんだ、まぁそんなことは置いといて。
この物語はレイスが好き放題やり
前世では作れなかった友という存在を知り
人生を満喫、謳歌する、ありきたりで単純で
苦悩の全くない最高の人生を送る物語である。