第2話 暴君
大神信龍は、国会議事堂前に居た!いましがた、進駐軍から借り受けた車輌から降りたところだ!
ゆっくりと、歩いて行く!
新宿に落ちた核から辛うじて、逃れたので無事であった!既に国会議員の生き残りが入り口で待っていた!警察に警備されている!
信龍は、議事堂の中に迎えられた!
全国会議員やマスコミが居る前で手短な演説をした!
「今日、ここに日本の滅亡を宣言します!全ての責任は、この無能な国会を作った国民が追わなくてはならない!私は、今この国を所有して居ます!無能な経団連の方、無能な企業の経営者は、去っていただいて結構です!無能な国会議員の皆さん、今日からお役御免です!それから、事実を曲げて報道する新聞、テレビも廃止します!それから、各省庁の方には、これからも、頑張って頂きたいと思って居ますが、人選は、させていただきます。今、この国はまだ、核の危機にさらされたままです!早急に手を打たなければなりません!日本国憲法は、一時的に特別な停止とさせていただきます。具体的には、第9条の停止です。ただし、刑法、民法などは、そのまま生きて居ますので、くれぐれも国民の皆様には、無茶をなさらない様お願いします!警察、自衛隊の方々は、今まで通り働いてもらうつもりです!国民の為に尽くしてください!自衛隊、警察には特別予算を組みましょう!」
では、解散した下さい!
「閣僚の方は、引き継ぎの為残って下さい!」
「あっ、日銀総裁も呼んでください!」
それから、閣僚から全部の省庁を紹介してもらう。引き継ぎが終えたら、かなりの時間が経っていた!
最後に首相に「これで最後です!」と言われて、日銀総裁を、紹介された!
「首相、あなたは一つ良い仕事をした!昨年、リニアコライダー計画を承認した事だ!これは、戦略でも国益にもなる!今あの地には、世界中の物理学者が集まっている!」
国際リニアコライダー計画を拡張する法を今決めました。!国際リニアコライダーの横に電磁カタパルトを作ってください!
「今から施行だ!」首相は慌てて「そんな、今からって!」「命令です。直ぐに手配してください!」
「それから、中国、ロシアに進出している企業に伝達です。速やかな帰国と情報の漏洩防止です。従わない企業には、罰則を与えます!」「そんな、無茶ですよ!」「無茶でも何でも、やるのですよ!出ないと本当の神罰が下りますよ!」「日銀総裁、円を一京円程刷って下さい!」今年の国家予算は、一京円です。「何にお使いするのですか?通常の国家予算の70年分を?」「日本を買うのさ!」信龍は、笑った!
「私が、選定した企業は、速やかに上場廃止を通達して下さい!当然、株価は下落するでしょう!」
「私の予想では、日経平均は、4000円になります!」「日本経済を破綻させる気ですか?」「破綻?今が、破綻しているのでそれを救ってやろうと言うのです!私の物にしてあげて!」それから、「消費税は、廃止です。」「そんな事をしたら、税収が落ち込みます!」「今までの消費税で、税収は、どうなった?」「三回の消費税増税で所得税減税と法人税減税をした結果、どれも税収は、落ちているでは無いか!」「国民も同じ事を三回もしたら気づくでしょう?消費税が、貧乏人からお金を巻き上げて金持ちに付け替えている事を!今は、国家の非常時です。日本中の金持ちや、日本中の大企業、 にも協力してもらいます!累進課税の促進!特に株式売却益に関しては、重税を、課します。ただ、スポーツ選手、芸術、漫画、作家などは、少し緩めにします!」「そんな、無茶な!日本から企業が逃げてしまいますよ!」「逃げたい、企業は、逃げれば良い!ただし、税金だけは、置いていってもらう!租税回避をした企業とその企業の役員は、二度と日本では、何も出来なくします!」「日本を破滅させる気ですか?企業の技術力あっての日本なのです。」「国民は、もう知っていますよ!今が破滅している国だと!あなた方が、経団連や、金融資本に屈して国を売ったことを!企業が逃げても技術力は、直ぐに復活する!教育を変えるからね!」「そんな事が可能なものか!」「可能ですよ!本来、日本人は真面目な民族ですから!みんながちゃんとした教育を受ければ、正しく成長します!それにあった社会を用意します!豊かさをちゃんと実感出来る社会です。定年制は、廃止します!働ける人は、好きなだけ高齢でも働けるようにします!」「そんな、理想論では、国はやっていけない!」「世界で唯一日本だから出来ます!今まで、奴隷文化を一度も持っていない!いや、奴隷制が不可能だったから!地震、台風、日照り、雪害自然災害大国だったから!そんな時に、金や暴力がいかに無力か何度も思い知っているので!金や財産よりも!人間性や徳を尊敬していた!だから、武士は貧乏でも尊敬されていた!」
それから程なくして、バスに乗った若者達10人程が国会の前に降り立った!京都からはるばるやって来たのであった!