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救世ベビー  作者: とうさん
8/10

8話 [俺の初、魔物討伐]

岩に囲まれたひらけた場所まで移動した。これから教わるのは全部で8つの基礎魔法だ。




火属性の火炎拡張 (フラムバル) と発破炎 (フラムブラス)



水属性の発生水 (ワテメル) と水射撃 (ワテルティ)



土属性の地形変換 (ソルチェンジ) と土操作 (ソルレイン)



風属性の空間剥離 (アーペイス) と浮遊 (アロート)




火炎拡張(フラムバル)は広範囲攻撃魔法だ。

自身の前方を覆うように炎が発生、炎を操作し当たった物質にダメージを与える。



発破炎(フラムブラス)は爆破系魔法だ。

手のひらに凝縮させた炎を発生させ、敵に攻撃することで爆発を起こす魔法だ。



発生水(ワテメル)は召喚系魔法だ。

何も無いところから純水を作り出すことが出来る。水の味は使い手のイメージによって異なるそうだ。



水射撃(ワテルティ)は単体攻撃魔法だ。

敵に向けた指先に力を込めて、水を一気に発射させる・・・水鉄砲の威力が高いバージョンみたいなものだ。



地形変換(ソルチェンジ)は変化系魔法だ。

土壁を作って相手の攻撃を防御することと、地面に穴を開けることの二通りの使用方法がある。時間制限付きだが、便利な魔法だ。



土操作(ソルレイン)は広範囲攻撃魔法だ。

敵の触れている地面を尖らせ、攻撃する。器用な人が使えば、単体攻撃としても使用可能。



空間剥離(アーペイス)は防御系魔法だ。

結界を張ったり、水中での呼吸を可能にも出来る。また、高度な技術があれば袋等にこの魔法をかけることができ、アイテムもいくらでも入れることが可能になる無限袋を作り出せる。



浮遊(アロート)は移動系魔法だ。

その名の通り、空中を想像通りに移動できる魔法だ。それ以外にも、体重軽減などが出来るそうだ。



どの魔法も使用魔力量とLvによって攻撃範囲や与えられるダメージ、使用時間などが変化する。





ディガライさんが移動途中にこれらの事を熱心に説明してくれた。終始ドヤ顔だったのが少しイラッときてしまったのは内緒だ。


そして鑑定 (微) をちゃんと進化させようと心に決めた瞬間でもある。



「それでは手本を見せるぞ! 大切なのはイメージだ。」



そう言い放ち、火炎拡張(フラムバル)のお手本を見せてくれた。

炎の塊が見る見るうちに横幅の広い長方形へと拡大していく。ほんの少し触れてみたが、熱くはなかった。不思議な魔法だ。



「貴様、何勝手に触れている。まあ、この魔法は敵意のある者にしか効かぬから触れても問題ないがな。」



パチン、と手を叩いたら、炎の塊が一瞬にして消えた。おお、ファンタジー!



「やってみるがいい。」



ぐ・・・無茶振りな・・・けどここで嫌だと言っても聞かないような獣だからな・・・スパルタだよ全く!



「こんなかんじ?」



ブオッ、と勢いよく炎の塊が出来上がる。形は歪だが、なかなかの出来だと思う。60点だな!



゛ スキル : 火炎拡張(フラムバル) ゛ の獲得条件が揃いました。獲得しますか?


可 (女神の加護) 不可


またもや空中に文字が浮かんできた。勿論可、だな! ポチ、と可 (女神の加護) を押した。もう (女神の加護) にはツッコまないようにしよう。きっと何かの手違いだろう。




゛ スキルC : 火炎拡張(フラムバル)(Lv1) ゛獲得





「ふむ。それではあの木に当たるように操作してみろ。」



おう、アドバイスとかくれないんですかね。俺は前方にある木に向かって炎の塊をぶん投げるように操作した。



「もう操作も出来るのか・・・何者だ、貴様?」



え、操作って出来ちゃいけなかったのか?


「え、そうさってできちゃいけあかったおか?」



「いや、そういう事ではないのだが・・・」



じゃあどういうことだ? と質問する前に、



゛スキルC : 火炎拡張(フラムバル)スキル ゛が

(Lv3)になりました。



と空中に文字が浮かび上がった。ただ操作しただけなのに、Lvってあがるものなんだな。



「・・・こんなに早くレベルが上がることは無いんだがな・・・」



ディガライさんがため息をついてこちらを見てきた。うーん、何が何だか。それより早く他の魔法も使ってみたいな!



まあ、細かいことはいいじゃないいか! それより次やろう! 次!


「まあ、こまかいことあいいじゃないか! そえよりつぎやろー! つぎ! 」



「そうだな。どうやら貴様は特異な魂を持っているようだしな。気にするだけ時間の無駄だろう。」



それから発破炎(フラムブラス)発生水(ワテメル)水射撃(ワテルティ)地形変換(ソルチェンジ)土操作(ソルレイン)空間剥離(アーペイス)浮遊(アロート)を順番に獲得していった。


殆どが見様見真似で適当にやってみただけだが、成功した。

基礎魔法らしいから皆簡単に獲得出来るのだろうと思ったのだが、そうではないらしい。


普通の人だったら個人差はあるが、早くて5、6日掛かったり、獲得できないというケースも少なからずあるんだと。


1回で成功することなど聞いたことがなかったから、説明を適当にした、とかも言われたが、絶対嘘だ。絶対説明が下手なタイプだよな、この獣。


ただ一つ、不得意だったのが浮遊(アロート)だ。一応獲得はできたのだが、力加減を間違えたらしく、飛ぶイメージをした瞬間、横に行ったり木にぶつかったりと、散々な目に会った。


悔しくて何度かやり直したが、勢い余ってディガライさんに突撃してしまったので止めた。もちろん、土下座して謝罪した。鼻から赤いのが出ていたが、大丈夫だろう。だが、危険だからと、操作が完璧になるまでは浮遊(アロート)はしないことを約束させられた。根に持ってるな、絶対!


最後に、基礎魔法を全て獲得したため戦闘の練習をする事になった。今回は殆ど俺1人で戦い、ディガライさんはもしもの時のサポート役という分担だ。現在魔物を求めて森を探索をしている。



「そろそろ魔物がよく居る場所に着くぞ。後方に気をつけるんだな。」



「おうっ!」



「妙にいい返事だな。」



魔物を倒すなんて初めてだからな!


「まものをたおすなんてはじめてらからな!」



「・・・普通は怯えるところだろうが。己にとっては都合がいいがな。」



ディガライさんがサポートしてくれるから安心しているだけだ!


「ディガライさんがサポートしてくえるからあんしんしているらけだ!」



「っハッハッハ。そうか、ふむ、確かに一理あるな。」




雑談していると急に後ろから気配を感じた。後ろを振り返ると、巨大な爪が、俺に振り下ろされていた。

咄嗟に逃げようとしたが、間に合わない。浮遊(アロート)を使えば間に合ったが、使わないと約束してしまったから駄目だ。


ディガライさんがいるから安心だ、と思ったが、いざ戦闘になるとそんな悠長なことは言っていられないんだな。殺される寸前って、こんなに余裕ないのか。前世では一瞬だったからなあ・・・やばい、やばいぞ! 俺また死ぬのかよ!? と、すっかり死ぬんだと思っていたが、その爪は俺に当たることはなかった。



「馬鹿者が。空間剥離(アーペイス)を獲得しているのだから、結界を張るくらいはしておけ。次、魔物と戦闘する時はよく覚えておくんだぞ。」



「お、おお・・・」



「恐怖もいい経験だろう?」



くっ、悔しい! これが強者の余裕なのか! 一応俺、死ぬところだったんだが! まあ死んでないけど! ピンピンしているけどさ!



「戦闘では、いくら力があれど、使い方を熟知していなくては、宝の持ち腐れだ。」



お、仰る通り・・・


「お、おっしゃるとおり・・・」



「さあ、名誉挽回してみせろ。」



巨大な角の生えた亀のような魔物は、俺に敵意を向け、今も尚攻撃を続けている。早速、俺は結界を張り、発破炎(フラムブラス)を放った。



「ど、どうだ?」



「ガラァアアアッ」



すると魔物は水を出現させ、発破炎(フラムブラス)を消滅させた。



・・・なん、だと!?



「言い忘れていたが、属性にも相性があってだな・・・それについては後で話そう。そいつの属性は水だ。有利属性は土だな。」



再び距離を取り、今度は土操作(ソルレイン)で攻撃しよう、と思ったが、当たり前だが敵はこちらに合わせる事などしてくれず、詰め寄って来た。


鋭い角で体当たりして来たので、地形変換(ソルチェンジ)で穴を作り、落とした。20mくらいに調節し、落下する直前に土操作(ソルレイン)で地面を尖らせた。


グチョ、と、気分の悪くなる音が聞こえた。恐る恐る穴を覗く。穴の底には、亀の魔物の背中が甲羅とともに尖った地面に貫通されており、それでもなお動いているという悲惨な光景が待ち受けていた。うっ、痛そう。


生き物を殺すのってこんな感じなのか・・・前世で1度鶏の解体を見たことはあるが、なかなかグロテスクだった・・・母さんは1週間くらい肉を食べれなくなっていたな。



「ふむ、なかなかいい筋をしているな。だが、甘いぞ。」



そう言って、ディガライさんは亀の魔物に見たことのない土魔法でトドメを刺した。



「敵相手には、容赦はしないことだな。全力でかからんと、後で痛い目に合うぞ。」



「うぐっ・・・おう。」



「だが、命は大事にするのだぞ。自分を守り、相手を見極め、最善の選択をすることだな。」



う、今の俺では難しい事だな。手加減はなし、だけど相手の本意を確かめて戦闘・・・か。俺にそんな洞察力はない!!


こういうときは、あれだ、前世の友が言っていたいい言葉があったな。



善処する!


「ぜんしょする!」



「楽しみにしているぞ!」



そしてディガライさんは、倒した亀の魔物を担ぎ、俺達は帰路に就いた。


途中で有利属性と不利属性についても教えて貰えた。



火は水に弱く、風に強い。

水は土に弱く、火に強い。

土は風に弱く、水に強い。

風は火に弱く、土に強い。



並べると円形となるような関係だ。ちなみに光は闇に強く、闇は幻想属性 (時、無など) に強いそうだ。


今日は色々なスキルを獲得したり、戦ったりとクタクタだ。それを知ってか、帰宅後は夕食を食べて、水で濡らしたタオルで体を拭き、すぐ寝ることになった。ステータス確認も一応しておこう・・・



「ステータスかくにん!」






ユアド (女神の加護)


性別:♂

年齢:不明 (女神の加護)

種族:不明 (女神の加護)

属性:火 水 土 風 (+不明) (女神の加護)


HP:1100 / 1100

MP:2000 / 2000


Rスキル:分解(Lv1)、蓄積(Lv1)


Sスキル:なし


Aスキル:なし


Bスキル:なし


Cスキル:身体強化、身体硬化、鑑定(微)、調理


火炎拡張(フラムバル) (Lv3) 、発破炎(フラムブラス) (Lv2) 、発生水(ワテメル) (Lv2) 、水射撃(ワテルティ) (Lv3) 、地形変換(ソルチェンジ) (Lv5) 、土操作(ソルレイン) (Lv4) 、空間剥離(アーペイス) (Lv4) 、浮遊(アロート) (Lv1)






おお、随分上がっている! この調子で明日も特訓だな!


俺は、明日から待ち受ける過酷な生活などつゆ知らず、その日はぐっすりと眠りについた。

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