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救世ベビー  作者: とうさん
4/10

4話 [異世界の構造]

『ふむふむ、ユアドか。いい名ではないか! 己の名はディガライという。人間達には宿怨の獣(リービスト)と呼ばれているな。』



この獣、人間にかなり恐れられているな・・・

自己紹介が済んだが、ディガライさんの目的がいまいち分からない。


何故こんな赤ん坊を助けたんだ?? 気まぐれ屋さんなのか?? 若気の至りなのか??


もしかして非常食用とか言い出すのか?? オイシクナイヨ。



どうして助けたんですか?


「ろうしてたすけたんれすか?」



『なに、簡単なことだ。面白そうだったから、だな。』



そうか、面白そうだったからかー、うんうん、納得・・・するわけないだろー!!


気まぐれだなこの獣!! でも、こっちからしたらディガライさんに出会えたのは不幸中の幸いだったな。


まだ全然この世界について分からないことだらけだし、色々聞いてみるのもいいかもしれない。


質問に答える対価として非常食になるのだ〜、とか言われなければいいけどね。ハハ。



質問していいですか?


「しつもんしれいいえすか?」



『いいぞいいぞ、何でも聞くがいい。』



俺、生まれたばかりだからこの世界のこと全然わからないんですよ。詳しく教えて下さい!


「おれ、うまれたばかりあからこのせかいのことぜんぜんわからないんれすお。くあしくおしえてくらさい!」



『ふむ。そうだな────』



それからディガライさんは、この世界について色々と教えてくれた。

簡単に纏めると、まず第一に魔法が存在すること。所持できる属性は、生まれ持つ魂の色によって変化するそうだ。


火、水、土、風が通常属性。光、闇が特殊属性。その他に時、無などの幻想属性があるそうだ。


使える魔法は多種多様で、スキルと呼ばれている。


スキルにも強弱があるそうだ。


初歩である ゛Cスキル゛ を使い、熟練度が一定値を超えると ゛Bスキル゛ になり、次にA、 最後にSを獲得出来るそうだ。


その他に、゛Nスキル゛という誰でも使えるものや、゛Rスキル゛という特別なスキルもあると言っていたな。


そしてなんと!! この世界にはやはり魔物や魔王がいる!!


魔物によっては知識を持っているため、人間達はその魔物のことを険魔(けんま)と呼んでいる。


魔王はこの世界に四人存在し、各地の魔物を統一している。


人間達の世界には勇者とかいたらしが、魔王を倒すようなことはしなかったそうだ。

そりゃそうだよな。魔物を統一する者がいなくなったら人間皆死んじゃうもんな。


勇者と呼ばれる者は、魔王ではなく、魔物が生まれる中で一定の確率で生まれる ゛混魔(こんま) ゛ という見境なく全てのものを襲い、ぶち壊しまくるという傍迷惑な生物を退治するのが役割だそう。



あの、もしかしてディガライさんって険魔だったり・・・??


「あろ、もしかしれでがらいさんってけんまだったい・・・??」



『ふむ。半分正解だな。己は険魔ではなく、幻魔(げんま)だな。』



おう、また新しい言葉が・・・



『幻魔とは、険魔の中でも一際珍しく強い者のことだな。』



自分で強いって認めちゃったよこの獣・・・確かにあの鳥を瞬殺する位強いっていうのは分かっていたけどね!!



ありがとうございました。それではここでお別れですね。俺は故郷に帰るとします。


「ありあとうございました。それではこれでおわかれれすね。おれはこきょーにかえるとしあす。」



『む?何をわけのわからんことを。貴様の帰る場所を知っていて言っているのか?』



・・・知りません


「・・・しりあせん」



『それに、こんな場所に赤子がいるなど、十中八九捨てられたに決まっているだろう??』



グハッ。薄々というか完全に気づいていたけど、直接言われると傷つくな!



『っハッハッハ。案ずるでない。大丈夫だ。己が貴様と一緒にいてやるからな!』



そう言ってこの獣は俺を背中に無理やり(優しく)乗せて、どこかへと向かっていく。抵抗しようとすると落ちそうなので辞めた。人生諦めることも重要だもんな。


しばらくモフモフに埋もれていると、目的地にたどり着いたようだ。なんだここ。何かの遺跡らしいところに辿り着いた。ディガライさんは前足を器用に使って扉を開けた。


奥の方へと近づくにつれて、段々と気温が暖かくなっていく。



あの、どこに連れていく気なんですか?


「あお、どこにつえていくきなんですか?」



『ん? 言っていなかったか? ステータス恵贈地に向かっている。』



なんだそりゃ


「なんあそりゃ」



あっやばい。つい素で話してしまった。やばい食われる。非常食確定回避不可能かっ!!



すみませんすみません! つい素が・・・


「すいあせんすみあせん! ついすが・・・」



『っハッハッ! いいぞいいぞ、気にするな。その喋り方の方が気軽でいい。』



よかった。非常食になることはないらしい。というか何でこんなに気に入られてるんだか。



『ステータス恵贈地とはな、昔、人間が勇者倍増計画とやらで、赤子の将来獲得し得る゛Rスキル゛を無理やり与え、ステータスの確認を何時でもできる人間にさせる為に作った場所のことだな。

結果は失敗に終わったがな。なに、心配はいらない。それは赤子の器が足りなかったせいだからな!!』



何故だ。この獣の中で俺は一体どんな凄いヤツだと思われているんだ。ただの赤ん坊だよ、精神年齢26のただの赤ん坊だよ。


ディガライさんに抗義したかったが、なにか喋ろうとする度に遺跡のトラップが発動してなにも言えなかった。タイミング悪すぎだろ!!

2/13 訂正致しました。ご指摘ありがとうございますm(*_ _)m

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