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せぴあいろのねこ  作者: 桜夜
1/3

僕は本当にしあわせなのだろうか

にゃーん


うんうん


にゃーん…


なんだよぉ


にゃーん!


はいよぉ〜


にゃーん


…………


いつまで続くんだこの茶番。

飽きっぽいのは現代の人間の特徴だと箱の中の人間たちはよくそう言葉にしているが、本当なのだろうか。

かれこれ10分。僕が飽きてきた。

姉は見つめあってじゃれていると思っているようだが、僕は違う。目を細め、飽きてきたと訴えてみる。


にゃーん


にゃーん じゃわかんねーなぁ…


…にゃーん……


この家に来て10年以上。

毎日聞く人間の言葉は意外と覚えている。

なのに人間の方はほぼ覚えていない。

なんなんだ。愛があるのかないのか…。

いや、それは愛なのか?僕は愛されているのか。

人間4人相手の日々。全員が全員、イヤと訴えてもなお僕を順番にいじりまわしていくのは本当に“可愛がられている”証拠なのか。僕は本当に“しあわせ”なのか。僕はいつも考えてしまうのだ。






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