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コウコウノキミ   作者: T.N
4/7

3話 交換

部活も始め、学校にも慣れてきた僕は、

新しい刺激をどこかで持つようになった。


遠回しに言っても仕方がない。

彼女が欲しい。

そう考えるようになった。


中学の時も、告白やお付き合いはあったかもしれないが

語れる程の恋ではなかった。


高校生になり、大人になっていると思っていた僕は

しっかりしたお付き合いがしたいと考えていた。

それから僕は女の子を意識するようになった。


その内の1人に、僕をグラウンドで抜いたあの娘も入っていた。


その子の名前は

上田うえだ 花菜はなと言う。

何となく活発な子だな。という

漠然としていたイメージを持っていた。


5月末にシンタロウが入部した。

僕を含む6人はゴールデンウィーク後、

シンタロウは5月末の入部。

途中入部という割には時期が近い。

しかし、途中入部と紹介したのは、

シンタロウがサッカー部を辞めてバレー部なや入部したからである。


急にシンタロウの話を出したのは、

上田さんとシンタロウは同じクラスで、

僕の隣のクラスだったからである。


放課後、体育館に行って部活の準備をした後ストレッチを始める。

この時間に僕達7人は他愛もない話をする。

その話題の1つとしてクラスの可愛い娘という話題になった。

他の部員の可愛い娘を聞きながら、上田さんの名前を真っ先に挙げた。


隣のクラスとは選択授業が被ることが多く、

実は上田さんを見かける機会が多かった。

皆はあまり興味を持っていなかったが、

1人だけ表情に出さず内心では驚いていた奴がいた。

シンタロウだった。


それから数日経たずして、シンタロウからメールが来た。


「上田さんに連絡を教えていいか?」


僕は開いた口が閉じなかった。


僕が「良いよ」と返信してから数十分後、

見知らぬアドレスからメールが来る。

ドキドキしながらメールを開く。


上田さんのソレだった。


まだ直接話したことのない僕達だったが、

メールでは大変流暢に会話をする。

僕達のメールは文化祭の話で持ち切りだった。

だが、僕は一緒に回ろうと誘う事も出来なかった。

勇気を出して僕が出来た約束は、

文化祭で話しかけるというたったそれだけだった。


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