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コウコウノキミ   作者: T.N
3/7

2話 始まり

僕の高校は男女別で体育をする。


アップとしてグラウンドを走るのだが、

それは男女合同で行われる。

男子は3周で女子は2周半。


ランニングの男女差は何となく納得がいかない。

とりあえず、男子と女子では距離が違うため

スタート位置が半周ずれている。


僕はそれほど足が早い訳ではない。

それでも女の子を抜いていく。

ちなみにシゲはバスケをやっていたので

僕よりも圧倒的に速く、体力もある。


後半になると

僕のペースも落ちてきた。

周りもペースが落ちていくので

抜かれることもなかった。


そう思っていた。


僕は誰かに抜かれた。

疲れて下を見ていた僕は前に目をやった。


前を走っていたのは小柄な女の子だ。


そう認識したときには僕は置いてきぼりだった。

体育が終わった後もその後ろ姿が目に浮かぶ。

一生懸命な姿。

別に下着が薄く見えたから思い出した訳ではない。

授業中にそんなことを考えていた僕は、

その時も多分先生に怒られたのだろう。


ゴールデンウィークが明けてから、

僕はどの部活に入るかを考えていた。


もう入部している奴、

仮入部で転々としている奴、

端から部活に入る気のない奴などがいた。


シゲは4月の時点で

バスケ部に入っていた事もこの時期に知った。


僕は中学校では野球をしていたが、

高校球児になる気もなく、何をしようか悩んでいた。


そんな時、

友達が出来るまで入り浸っていた同じ中学の「コータ」から誘いがあった。

コータは小学校、中学校とテニスをやっていたので、

テニス部に入るものだと思っていた。


「バレーボールしない?」


驚いた。


何故バレーボールなのかと問いただしたところ、

部員少ないからレギュラーを狙えるということだった。

テニスは良いのかと聞いたところ、

テニスは飽きたと言ってのけた。


そんなこともあって、

僕はバレーボール部に入部した。


この選択はきっと間違っていないと思う。


この後、バレーボール部には7人入ることになる。


まずは僕、

2人目は同じ中学で2つ隣のクラスのコータ、

3人目はコータと同じクラスの「ナオキ」、

その友達の「タカヤ」、

バレーボール経験者の「ソウキ」、

特進クラスの「ユウスケ」、

途中入部の「シンタロウ」の7人だ。

喧嘩もあったが楽しいメンバーであったのは間違いないだろう。


そして、文化祭が始まる。

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