修理屋ドクターポポ!
ボクは壊れた物を修理して、何でも元通りにしちゃうドクターポポさ!
ただし、お客さんは子供だけ!
なぜなら…子供たちにしか見えないからさ!
ボクのお店はちっちゃいんだよ!
それに、心がキレイじゃないとね!
さて、お客さんが来たみたいだ。
『す、すみませーん』
「いらっしゃい!ボクは何でも修理して直しちゃうドクターポポさ!何を直してもらいたいんだい?」
『えーと…クマのぬいぐるみを直してもらいたいんですけど…』
「わあ!スゴくボロボロだね…どーしてこんなにボロボロなんだい?」
『…振り回したり…投げたり…してたらこんな風になっちゃったんだ…』
「大丈夫さ!心配しないで!このドクターポポにかかればちょちょいのちょいさ!」
「えい!やあ!とお!」
『わあああい!直った!ありがとう!ドクターポポ!』
「どいたしましてさ!オマケだ!このクマのぬいぐるみとお話しさせてあげるよ!」
「ポポポポーーー!」
〖こ、こんにちわ…わ!喋れるぞ!〗
『うわあ!クマのぬいぐるみがしゃべった!』
〖ゆうきくん!ボクをボロボロにして!ひどいじゃないか!〗
『ご、ごめんなさい…だって…』
〖だってなんだよ!?〗
『ママにオモチャを片づけなさいって怒られたから…でもボクはもっとオモチャで遊びたかったのに…』
〖それでボクを振り回してオモチャ箱に投げたんだね?まったく…ひどいよ…〗
『本当にご、ごめんなさい!』
〖ゆうきくん!ママの言うことはちゃんと聞かないとダメなんだよ!オモチャを出して遊び終わったら、ちゃんと片づける!で、またオモチャで遊ぶときにまた出せばいいじゃないか!ゆうきくんがちゃんとママの言うことを聞かないとボクたちオモチャはママに捨てられちゃうかもしれないんだよ!〗
『…ごめんなさい…ちゃんとママの言うことは聞くよ…だからこれからも一緒に仲良く遊んでね…?』
〖いい子だね!もちろん!ボクたちオモチャはゆうきくんと遊んでいるときが一番楽しいよ!だからこれからも一緒にたくさん遊ぼうね!〗
『うん!ありがとう!』
〖ボクの方こそ、直してくれてありがとう!じゃ、またね!〗
「よし!クマのぬいぐるみも元気になって良かったね!」
『ドクターポポ、ありがとう!』
「いえいえ、さ、もう遅いから帰りなさい!もうオモチャを乱暴に振り回したり投げたりしちゃダメだぞー!」
『うん!わかったよ!じゃあね!ドクターポポ!』
「よし!次のお客さんだ!」
こうしてドクターポポは子供たちの大事な物を直している
ドクターポポに休みはない。