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My treasure is your sounds.

作者: 美湖

 高校二年生の秋。

 私よりも先に音楽室に来ている人がいた。私が必死に五階まで上がり、音楽室の前に立つともうピアノの音が聞こえている。話し声はない。ただ黙々とピアノを弾いているようだ。邪魔をするわけにもいかないので、中を覗く勇気もなく、私は自分の教室へと帰っていくのだ。

 それから一ヶ月。十一月の中旬になっていた。お弁当を食べてからだといつもその先客がいる。一ヶ月の間、教室から音楽室に行くが骨折り損になるということを繰り返していた。そのままピアノの音に浸って帰る、それを繰り返していた。

 ある日、今日こそはとお弁当を食べずに走って五階の音楽室まで向かった。

 もしかしたら、その奏者は音楽の授業の後でそのままピアノの椅子に座っているかもしれない。ただの教師なのかもしれない。嫌いなやつがスラスラと難曲を弾きこなしているかもしれない。軽音楽部が音楽室でお弁当を食べていて、ピアノで遊んでいるだけかもしれない。どこぞのバカップルが音楽室でイチャイチャしてるかもしれない。たとえそうであっても。願わくば、私にピアノを弾かせて。

 走りながらいろいろなことを考えていたが、一番最後にくるのは“ピアノを弾かせて”の一言だけがぐるぐると頭を回るのだった。

 ゼェゼェと息を切らしながら音楽室の扉を開こうとする。

 よかった。まだ音はしない。誰もいないはずだ。

 そう思っていると、私が来た階段とは別の階段で足音がした。落ち着いた教師のような足音だ。息を切らした破裂しそうな心臓が更に激しく運動する。

 あの奏者かもしれない。

 その期待を抱えて、私はまっすぐと、できる限り落ち着いて、階段の方向を見た。上履きが見えた。すぐに色を確認した。緑だ。私と同じ学年のようである。その上履きから視線を上げると、灰色のズボンの裾が続いていた。見覚えのあるズボンだ。どうやらこの学校の男子生徒らしい。そのまま視線を上げ続ける。カーディガンにネクタイ、輪郭、髪型、と全てを見終わったとき、その男子は不思議そうに私を見ていた。

 もう一度、全身を確認した。同じ二年生の男子生徒。ものすごく普通だ。決してかっこいいと言えるタイプの男子ではない。けれど、ピアノを弾いていたのは彼に違いない。このパッとしない地味な彼に違いない。

「あの、先客?」

 無難な声。

 音楽室にやってくる者の暗黙の了解がある。先客の邪魔はしないこと。先客を無理矢理にどかしてまでピアノを弾こうとしないこと。

 どちらにしろ、当たり前のマナーではある。なぜだか、この学校のピアノの奏者はそういう控えめな者が多いらしい。

「ほぼ、同時だよね」と、私は声を出す。

 どうしてもあのピアノの奏者の正体を確認したかった。どうにかしてこの目の前の男子と話していたかった。その意思だけが私の口を動かしている。

「ねぇ。ここ最近ずっとピアノ弾いてたのは」

「俺だよ」

 その返答に安心する。私の直感は間違っていなかった。

「邪魔しないから、弾いてくれない?」

「え…でも、先に来たのは」

「いいの」頑張って満面の笑みを作る。

 彼は困惑した様子で私を見た。渋々頷いて、音楽室の扉に手をかける。

 中は誰もいなかった。こんな五階まで上がってくる人なんて物好きぐらいしかいない。もちろん私達はその物好きの一員に入っている。彼にもそういう自覚はあると思う。

 彼がピアノの蓋を開き、椅子の高さを合わせ始める。その様子を少し離れた所から見つめる。とても手慣れた手つきだった。

「そういえば、君、名前は」

「B組の松田理恵奈」

「俺、D組。飯田雅彦。これも何かの縁だろうから、よろしく」

 彼の右手が鍵盤にそっと乗る。人差し指がファの鍵盤を押す。ピアノの中のハンマーが弦を叩き、壁にぶつかり響いていく。そのままファの音から始まるヘ長調の音階を軽々しく弾く。憎たらしいくらい軽々と弾きこなす。

「飯田君って、ドビュッシー弾いてたよね」

「うん。でもなんで知ってんの」

 質問を質問で返された。言い返せない。“ずっと音楽室の廊下の前で聞いていました”なんて言えるわけない。まるでストーカーだ。

「この前隣の教室で授業あったときに聞いた気がしたから」

 飯田君は“そう”と素っ気なく答えるとピアノに顔を合わせる。さっきまでとは違う雰囲気に私も身体を緊張させる。

 クラシックではない、独特のメロディーが流れる。J-popでも聞いたことがない。彼のオリジナルの曲かもしれない。私はその音に耳を傾けた。落ちてほしいところでストン…とメロディーの節が終わってくれる。劇的な変化はない曲だが、落ち着いていて聡明で、聞き心地がいい。

「オリジナル?」

「うん」

「タイトルは?」

「決まってない。うまいのがいつも浮かばないんだ、タイトルって」

 他愛のない会話をする。彼がピアノを弾き、ひとつの曲が終わっては私が話しかける。今まで何を弾いてきたのか。どこで習っていたのか。何年間習ってきたのか。いつもどんな練習をしているのか。私達は短い時間で濃密な時間を過ごした。

 昼休み終了の時間が近づくと、飯田君はピアノの蓋を閉じた。とても大事なものをしまうように丁寧にそれを閉じる。その彼の行動にピアノへの愛を感じた。

 きっと、私は、飯田君の音を聞いてから彼に惚れている。一目惚れなんかじゃない。一耳惚れというんだろう。彼の見た目なんてどうでもいい。彼の奏でる美しい音に私は惚れた。大体一ヶ月前に聞いた、あの音に。

 私達は無言で音楽室を出る。もう会話をしきってしまって話題がなくなってしまったのだ。

「ねぇ飯田君。曲のタイトル」

「え?」

「“My treasure is your”でどうかな」

 いきなりで馴れ馴れしいかもしれない。でもこうするしかなかった。飯田雅彦君を引き止めるにはこうするしか。

 彼は目を丸くしてから、はにかむように笑った。

「“your”の後はなんもないの?」

「なんか、そこら辺は曖昧にしときたかったの」

 飯田君のはにかんだ笑顔に釣られて、私もはにかむように笑ってしまった。少しだけ笑い合ったあと、私達は音楽室の前で別れようとした。

「――あの、松田…理恵奈さんだっけ?」

 声をかけられた。名前を呼んでくれた。

「明日も音楽室来る?」

「うん」

 本当に他愛のない会話。

 その会話をして、私達は自分達の教室へと帰っていった。




 翌日の昼休み。

 既に音楽室からはピアノの音が聞こえていた。昨日と同じ旋律が流れている。

 飯田君だ。

 私はそっと音楽室の扉を開けた。そこにはちゃんと飯田君がいた。ピアノの椅子に座り、緊張した雰囲気で向かい合っている。彼はすぐに私の存在に気づき、困ったようなはにかみ笑顔をして手招きをした。私は扉を閉めて、音楽室の生徒側の椅子に座る。彼とピアノを横から見るような形だ。

 飯田君の小さなコンサートだ。きっと私が一番最初のお客さんだ。

「早いね」

「松田さんより早く来ようと思って昼飯食べずに来たんだよ。まっすぐ」

 ピアノの椅子に寄っかかりながら飯田君は伸びをする。さっきの授業がだるかったのかな、と思う。

「飯田君はピアノ上手だけどさ、音楽系に進むの?」

「いや、普通に文学科の大学に行こうと思ってるんだ」

 後から、音楽で飯食うなんて無理に等しいからね、と付け加えられる。

 それは確かな正論だ。音楽でご飯を食べられる人なんてほんの一握りしかいない。その一握り以外はただの会社勤めかフリーターで終わってしまう。多くの生徒は学校のためにお金を捨てるだけになってしまう。音楽は趣味で留まらせる。それが一番効率がよく頭のいい選択なのかもしれない。

 それから進路の話になった。二年の秋となると、教師達も進路選択にうるさくなってくる。毎月のように進路選択のアンケートの用紙が配られ、記入していく。

 ひとつ驚きだったのが、飯田君はとても真面目に進路を考えていたということだ。それも少し変な意味で。親に気を遣ってか、電車賃のあまりかからない、中でも学費のあまりかからない大学を志望しているようだった。飯田君は大学に行きつつもピアノの腕を上げようとしている。その中にバイトをするという項目も上がっている。なかなか忙しい人になるつもりのようだ。

 私に至っては、まだ何も決めていなかった。強いて言うなら、嫌いなことはしたくない。下手に大学や専門学校に行ってお金を無駄にはしたくない。でもそうしないためにはどうしたらいいのか、全くわからなかった。大学にしても勉強したいことがない。よくある夢のない高校生になってしまっていた。

「すごいね。ちゃんと決めてるんだ」

「ううん。全然決まってないよ。結局大学なんて逃げ道だし。どうせ就職するまでの時間を稼いでるだけだからね」

 昨日みたいにはにかんだ笑顔を見せられる。

「そうだ」

 飯田君がそのままの笑顔で私を見る。

「今日の放課後暇?よかったら近くの楽器店、見に行かない?」

 すごくドキッとした。誘われるとは思っていなかった。飯田君を完全に受け身な草食系男子だと思い込んでいた。

 私はすぐさまに返事をした。“行ける”と。そして“楽器店に行きたい”と。その返事に彼は満足したようにピアノを弾き始めた。私はその音に身を委ねるように目を閉じた。

 この音、すごく好き。




 放課後。

 私達は学校の最寄り駅から三駅先の楽器店に向かった。私もよく行く馴染みの店だ。どうやら飯田君にとっても馴染みに店だったらしい。

 もしかしたら、どこかで既に会っていたかもしれない。ただすれ違ってて、気づかなかっただけで。

 そんな妄想すらしていた。それくらい今の私は舞い上がっていたのだと思う。

 だが、いざ楽器店に入ると、私達は何かに真剣になっていた。目の前の音楽という存在に、楽譜という存在に、正面から付き合おうとする。そのせいか、お互いのことをすっかり忘れていて、気づいた頃には日がとっくに沈んでいた。そのことに気づいてくれたのは私ではなく、飯田君だった。

「どっかでご飯、食べる?」

 そう提案してくれたのも飯田君だった。どこかぎこちなかったけれど。

 駅前のファーストフード店に入り、適当なものを頼み、席に座る。

 何を話せばいいのかわからなくて、私達はずっと黙っていた。初々しいのにも程がある。私だって男子とつきあったことがないわけじゃない。でも今回は特別にどこか緊張していた。

 それからと言うも、私達は昼休みに音楽室に入り浸っては、放課後は電車で移動して楽器店に入り浸る。そういう日々を繰り返していた。お互いにメールアドレスも交換して、メールも電話もしていた。

 まるで恋人のようだけど恋人じゃない。友達以上恋人未満。そういうのはこういうことを言うのだろうと私は悟った。まだ私は三ヶ月前の緊張を煩ったままで、飯田君の傍にいるだけでやっぱりどこか、緊張してしまっていた。告白するにも告白できない。もどかしさと緊張に包まれていた。




 ある日。

 飯田君からメールが来た。

“放課後、吹奏楽部ないんだって^^。音楽室行かない?”

 とても嬉しくなる。

 私はすぐに返信を打った。

“行く!SHR終わったらすぐ行くよ(*・u・*)”

 携帯電話の画面に“送信しました”というメッセージが出る。そして見慣れた待ち受け画面へと戻る。

 今、飯田君はメールを開いているだろう。そして返信を打ち込んでいるだろう。

 すぐに携帯電話のバイブが震え、ライトが点滅した。

“OK。待ってる”

 ほぼ毎日のように飯田君とは会っている。私にも飯田君にも同性の友達がいないわけじゃない。会話の中にその友達達の武勇伝が語られたりもする。誰かと誰かがつきあってるという噂の話をおもしろおかしく喋っていたりもする。適度にその友達ともつきあいながら、私達は会っていた。




 放課後。

 夕日が音楽室に差し込んでいた。黒光りするグランドピアノを幻想的に仕上げさせる。電気はついていなく、灯りはその夕日だけだ。

 飯田君は珍しく生徒側の椅子に座っていた。いつもならピアノの椅子に座って、ピアノを弾きながら私を待っている。唯一変わらないのは、その座り方とはにかんだ笑顔だ。

「ゆっくりと松田さんのピアノ聞いたことないからさ。弾いてくれない?」

 私が、このうまい人の前で弾くの?

「え…でも、私、飯田君より下手だよ、すごく」

「それは“下手”じゃなくて“個性”だよ」

 飯田君はそれをハッキリと言う。それもピアノを前にしたときのあの真面目で緊張感のある表情で。

 私はその表情に押されて、ピアノの椅子に座った。

 ここにはいつも飯田君がいる。私はいつもは、今、飯田君の座っている椅子に座っている。それは世界のお約束を破ってしまっているように感じてしまった。タブーを犯しているような気がしてしまった。私は、弾いてしまって、いいのだろうか。弾くことで飯田君に嫌われたり、しないだろうか。

「たぶん、聞いたこと、あると思うから」

 決心する。

「うん。どうぞ」と、彼は私にピアノを促す。

 プライベートで人に自分の音を聞かせるのは初めてだ。とても緊張する。発表会やコンクールとかはお客さんはだいぶ遠くにいる。けれど、今はとても近い。今、音楽教師の目線に立って、ピアノに座っている。

 私はとある曲の最初をぽろぽろと弾き始めた。その曲はアルペッジョで始まる。流れるような旋律。盛り上がっては、またおとなしく治まっていく。そのおとなしく治まった音からまた溢れ出すように何かが溢れていく。それはまるで感情のようで、また水のようで。おとなしく聡明な曲ではあるけれど、弱いとは感じない。その曲は絶対的な美しさを持っている、と私は感じている。

 クロード・ドビュッシーの「二つのアラベスク」の第一番。

 最後も高音から流れるように奏でていっては、また高音に帰り、優しく鍵盤を叩き、それは幕を閉じる。

 いつの間にか、緊張のことをすっかりと忘れていた。私は私の世界に完全に浸っていたようだった。私は一度弾くと終わるまで現実世界に帰ってこれない。それは悪い癖でもあり良い癖でもある。集中してしまえばこっちのものであるからだ。だが、聞いている側の人間のことを考える余裕がなくなり、聞き苦しい演奏をすることがしばしばある。その癖故に、人前で弾くことを避けていた。

 飯田君の顔が見れない。もしかしたら、また聞き苦しい演奏をしてしまったかもしれない。独りよがりな演奏を聞かれてしまったかもしれない。嫌われてしまったら、私、立ち直れない。

「おつかれさま」

 声だけじゃ相手がどう思ったのかを感じ取れない。

「ごめん。聞き苦しかったでしょ」

「ううん。松田さんがどういう人なのかよくわかったドビュッシーだったよ」

 彼の声は明るい。今まで会話した中で一番生き生きしている。それでも、私は顔を上げる勇気が出なかった。

「松田さんってドビュッシー好きだったんだね。だから、ドビュッシーにだけ食いついたのか」

「え?」

 私は思わず顔を上げた。そこにははにかんだ困ったような笑顔ではなく、満面の笑顔があった。私はそれで嫌われてないんだとわかった。それに安堵を感じる。

「結構前だけど、松田さん言ったじゃん。“ドビュッシー弾いてたよね”って」

「うん」

 飯田君が“ドビュッシー好きだったんだぁ”と呟く。その後に私とばっちりと目が合う。正しく言うなら、彼が私の目を見て言ったのだ。

「すっごくまっすぐで、あざとくなくて、素直で。俺は好きだったよ」

 目があったままこう言われると、とても照れる。今まで自分の演奏を褒められたことは一度もなかった。

 飯田君自身、とても興奮している。そして、それは私も。

「俺みたいに小手先だけの演奏じゃないから、すごく羨ましかった。だから、誰も下手じゃないんだよ。個性なんだ。その個性がその人の好みかどうかってことなんだ。俺は運良く松田さんのピアノが好きだった。それだけのことでしょ」

 珍しく饒舌だ。

 飯田君の説得力のある言葉に圧倒されてしまう。私も長い間、ピアノと接してきたけれど、ここまで真面目にピアノと向き合っている人は初めてだ。

「聞けてよかった。宝物見つけたみたいだ」

 その“宝物”という言葉が心に引っかかった。前に何か、捜していた言葉な気がする。必死に前に記憶を探る。

「ねぇ」

「何」

「yourの後に“sounds”て入れたら、どうかな」

「え」

 飯田君はなんのことを話しているのかわからない様子だ。

「飯田君が弾いてくれたオリジナルのタイトル。“My treasure is your”の後」

 彼の顔がみるみると輝いていく。そして笑顔になっていく。また彼の興奮が返ってきたみたいだ。今までに見たことのない彼を見ているようでとても新鮮だった。そして、ここで初めて、飯田君という人間に惚れてしまった。

「松田さん、ほんっとにナイスだよ!」

 “決~めた”と飯田君は声をあげて笑う。それに釣られて私も笑ってしまった。

 いつの間にか日は沈んでいた。暗くなったからと私達は音楽室の鍵を閉めて、職員室に返し、下校することに決めた。

 昇降口を出て校門を出る。私達は帰る方向が同じで途中まで一緒に帰っていた。

 今日は少しだけ寄り道をしようと、途中にある公園に留まり、ブランコに乗ってみた。私は制服のスカートをはいているため、思いっきりはこげなかった。その代わりに飯田君が思いっきりこいでみせてくれる。ブランコの振動が私の所まで届いてくる。

「“My treasure is your sounds”かぁ」

 ブランコが落ち着いた頃に飯田君が呟いた。

「やっぱり別のにしたいな」

 その言葉に私はびくっとした。何が気に食わなかったのかと私は飯田君を見る。その彼は少し俯いている。

「松田さんのために曲作るから、その曲のタイトルにしない?」

 言われた意味が理解できなかった。理解できなかったというより、信じられなかった。あまりにも突然で、私は予想をしていなくて、頭の中が真っ白になった。

 改めて、私のために曲を作るから、その曲のタイトルを“My treasure is your sounds”にしないか。そういう意味だ。それに理解するのに五秒ほどかかった。

「じゃああの曲は」

「“無名”っていうタイトルにする」

 今はそんな気分なんだ、と飯田君が付け足す。

「飯田君、あのね」

「ん」




「私、飯田君に惚れたかもしんない」

「俺は、もっと前から惚れてたよ」


「いつから?」

「一年のときに松田さんが弾いてたピアノを聞いてから」


こんな恋愛したかったなぁとか妄想しながら書いていました。

すみません。

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