つまらない人生に君という『華』を...(笑
ややーどうも、私普通の中学三年生....矢神 華どすー(笑
あのーいきなりですみません...人生なんてつまんねー!
て、思う方挙手!
はいはいはーーい!私、そう思いまーす!!
.....皆さん、ここはツッコム所でっせ...自問自答かよっ...みたいな(笑
......はいっ!しらけたので、もう止めますっ!
「ボケーっとしてっと、ぶつかんぞ?」
「うごっ!いったーぁ....なーんだ、龍かよ...」
はい、出て来ましたよ?こいつ....朝っぱらから私のお腹を殴ってくる、非常識野郎...。
安治雷 龍んまー、一応親友で繋がってるね..うん。
なぜか...三年間、同じクラス・隣の席...何で?なーんか、運命感じちゃうみたいな?好きじゃないけど..(笑
「おいおいおい、そこは...私の初恋相手♡みたいな可愛い表現しろよなー...俺、超ショックー」
「∑...聞こえてたのっ!?心の中で言ったつもりなのにっ!初恋でもないし...好きでもないし。♡←いらない、きもい、ありえない、意味分かんない」
「なんでぇーひどぉーい、そんなに俺の事嫌いぃー?」
「オカマかっ!ん?うん、そういう所はき・ら・い☆」
「は?何それ、最後に☆つけんなし...きもっ。さぁ、学校にいこーう」
「最初、裏見えてましたよっ!龍さん!隠して隠して...;;」
「あ、ごめんねぇー。俺の馬鹿っ☆」
ぺろっと舌を出して、右手をグーにして自分の頭をこつんと叩いた、龍。
あいつが、こうやってノッってくれる所が私は唯一好きな所。これだけね、これだけ(笑
そんな事は、さておき今日もつまらない一日が始まる。
昇降口で龍は、職員室に行かなきゃいけなくてそこで別れた。私は1人で教室へと向かう。
ガラッと教室のドアを開け、窓側の一番後ろの席へと向かう。私は、一息ついて椅子に座る。
窓の外をボケーっと眺めていると、廊下の方から龍の声が聞こえてきた。私はそれに耳を澄ます。
別に盗み聞きって訳じゃないけど...。何か、気になるじゃん?
「きゃははは、うっそ!それ本当?」
「まじだって、やばかったもん俺あん時死ぬかと思ったかんね?」
「きゃはは、やぁだ!龍君てほんと面白ぉーい」
廊下で龍が女子と喋っているのが聞こえた。龍の周りに女子は5、6人集まっていて皆可愛い子ばっかりだった。
まぁ、はっきり言って龍はモテル。私のクラスの三分の二の女子が龍を狙っていると言ってもいいぐらい。
私に関係ないけど...。
そう思って、窓から視線を外し机に突っ伏して寝ようとした時。
「あ!そうそう、そういえば...きょうあの子いなくない?龍君の隣に居る地味ーな子、えーっと...矢神さんだ!地味過ぎて名前思い浮かばなかった」
クスクスと笑いながら、龍に話しかけている。
地味って?あたしの事?まぁ、私は地味な方ではあるけど...あの人たちから見たら...。
「はぁ?ああ、あいつな...あいつはいいよ。あいつと居たってつまんねぇし、お前等と居た方が楽しいしな」
龍は、見た事ない笑顔で女子たちに言い放った。
「それ言っちゃ、だめでしょぉー!まぁ、ほんとの事だからいっか。嬉しいぃー!龍君大好きっ!」
私は、耳を塞いだ。聞いてはいけない事を聞いてしまった気がした。
そっか、そう思ってたんだ龍は。私は心の中で呟いて涙が出るのを唇を噛んで抑えた。
正直ものすごくショックだった。何かが、私の心を刺したみたいに心に大きな穴が空いた。
自分が情けなくて、悔しくて、醜くて涙が出そう...。
だけど、放課後まで私は何事もなく龍と過ごした。時々龍の周りに居た女子たちが陰で何か言っていたけど、
それを意識すると龍に余計な事を言ってしまいそうだったから。わざと、明るく接していた。
下校は龍から、「一緒に帰ろうぜ」って誘われたから...ためらったけど「いいよ」って返事した。
今、私は昇降口で龍を待っている所。
今日一日、ギュッと握っていた手の平は爪が当たっていて爪痕が付いていた所は紫色に変わっていた。
でも、そんな事はどうでもよくて...もう何も考えられない状態だった。
「華ー、悪い...遅れちまって、帰ろうぜ」
私の曇った表情とは反対に、眩しい笑顔で走ってこっちへ向かってきた。
「うん、帰ろう」
私も、頑張って笑顔を作った...今は心の底から笑えなかった。だから、作って見せた。
私達は、学校を出ていつもの住宅街の方へと足を進めた。
その間私は、龍のマシンガントークに付き合わされ適当に私は相槌をうっていた。
すると龍が思いがけない一言を私に言い放った。
「だろー?俺、凄くね?超頑張ったかんな?....はぁーやっぱお前と居るとおもしれぇーわ」
「はは」と笑ってそう言った。
その瞬間、私の中で何かが切れた...。「だめ!言っちゃダメ!」心の中でそう言ってるもう一人の
自分が居たけど...その言葉を理解するのは遅かった。
「...つけ!」
「ん?どうした?華...」
「うそつけっ!そんな綺麗事言わないでよっ!私、今日聞いたんだから!あんたが、あんたが女子たちに話してる所!言ったよね?あいつと居たってつまんない、お前等と居る方が楽しいって!言ってないなんて言わせないから!そんな事、言うんだったら...何で私と一緒に居るのよっ!あの人たちと帰れば良かったじゃない!」
「あ!ちょ、、、、待てって!」
私は、無我夢中で走りだした。後ろから龍の声が聞こえる、そんな事はお構いなしに私は全速力で走る。
その瞬間誰かに手首を掴まれて後ろを振り返る。
それは...龍だった。一番目を合わせたくない...一番追い駆けて欲しくない人に手首を掴まれた。
「はぁ、はぁ、待てって....っ、いってんだろ」
「うるさい!あんたと居たって、つまらないのは私も同じ!分かったらもう、近寄らないで!私の前から消えてっ!」
私は、そのまま手を振り払い走った。後ろを一切振り返らず全力で走った...龍は追い駆けてこない、
どんな表情をしているか、見る事さえ出来ない。
心の中で「何であんな事言っちゃったんだろう、傷つくって分かってたのに...」
そう、後悔している自分がいた。
そんな事を思っていたら、いつの間にか家の前まで来ていた。
私は乱暴にドアを開け、階段を駆け上がり自室へ向かった。ベッドに潜り込み握り拳を作ってベッドを叩いた。
「うぅっ...何で、何で...あたしが泣かなきゃいけないのよっ!最初に傷つけたのはあいつじゃないっ!!
うっ..うわぁぁん!」
その日は、何も食べず何も考えず私は子供のように泣きじゃくった。頭からあの言葉が消えるまで
龍を傷つけた自分が頭から消えるまで...
「はぁ、、はぁ...うっ」
顔を上げて近くにあった時計を見ると朝の五時だった...朝方まで泣いてたのかと今、自覚した。
仕方なく起き上がり、顔を洗い、グシャグシャになった髪の毛をポニーテールで隠し、制服に着替え
台所にあったパンを取り2、3口食べ、そのままテーブルに置いて家を出た。
登校中、手鏡を開いて自分の顔のひどさに気付いた。目の下にはクマができ、周りは赤くなっていた。
私はそれを、ファンデーションで出来るだけ隠した。
最後に自分の頬を両手で力強く叩き、気合いを入れた。
途中途中、後ろを振り返りながら...それは龍が来るか、気にしていた。
そんな事ないのに、あるはずないのに..。
そんな事を考えていたら、学校に着いた。昇降口に靴をいれ教室に向かった。
来る途中職員室で話し声が聞こえた。
職員室の前を歩きながら、全開のドアから中を覗いた。
「...っ!?」
嘘かと思った、中には先生と向き合って話している龍の姿が目に入った。
一瞬止まろうと思ったが、今更そんな事が出来るはずない。
私は歩く速度を変えず教室に向かった。
「っはぁ~~!」
教室に着いて、自分の席に座り窓の外を眺めた。
机に突っ伏していると急に睡魔が襲った。私はそのまま、眠りについた...。
「矢神っ!矢神っ!いい加減起きろッ!この、馬鹿もん!」
「ふぇっ!?」
誰かに、頭を叩かれ私は眠りから覚めた。
目を開け周りを見渡すと、クラスの皆が席に着いていて、私の前には担任が立っていた。
「す、すみません。まさか...もうHRだったりします?」
「当ったり前だろっ!しっかり聞いてろ!」
「はーい、すみませーん」
私は目を擦り、突っ伏していた体を起こし前を見た。
私は目を見開いた。教卓の横には、龍が立っていた。一切私と目が合わない。
「何で、龍が...」
ボソリと呟きそれをかき消すように担任が
「悪いな、安治雷...矢神のためにもう一回話してくれないか?」
「あ、はい...」
龍は、少し気まずそうに返事をした。
「えっと、俺は明日...この学校から居なくなります。転校です、もうきっと皆さんに会う事はないと思います。
なので、こうして皆さんにお話ししました」
「えっ!?うそっ...」
「矢神っ!お前のために言ってんだ!静かに聞いてろ!」
「あ、はい...すみません」
「今まで、ありがとうございました。お世話になりました」
龍は、そう言って頭を下げた。
私はそれを見届けるなり、龍が顔をあげた瞬間教室から飛び出していた。
「うそっ...うそっ...まだ、言いたい事も言えてないのに、仲直りしたいのに..」
走りながら、そう呟いた。
そのまま私は、学校の近くの河原まで走り続けた。
河原に着くなり、草原に座り息を整えた。
何かを決意して立ち上り河原に向かって大声で叫んだ。
「やっぱりー!あんたがいないと、つまんないーーー!この、思いあなたに届きますかーー!!」
何か、スッキリした自分が居た。これは龍に言わなきゃ意味ない...謝らなきゃいけない。
そう思って、後ろを振り返ったら思いっきり誰かにぶつかった。
「うぷっ...す、すみません..前、見てなかったもんで」
頭を下げようとした。
そしたら、聞き覚えのある声が降ってきた。
「ばーか、近所迷惑だっつーの!」
「っ!?...り、龍!な、な、何で?何で、ここに居るの?」
「それは、こっちのセリフだっつーの!....んで、何?俺に何か言いたい事でもあんじゃねェの?」
「えっ!?あ...うん、、...めん」
「あ?何言ってるか全然分からないんだけど..?」
「だから!....ごめん!酷い事言って!でも、悪いのはあたしだけじゃない...」
「あ...俺も、悪かった..あれは、本心じゃない...ほんとだ!あの、女たちに素直に言えなかっただけだ...
俺も、あんな事いって悪かった...ほんとにごめん」
「素直になってよ!あたし、本当に落ち込んだんだから...」
「分かったって、ほんとごめんな?」
そう、優しい声で響いた。この時確信した...あたしは龍が好き、大好きなんだって事。
「じゃあさ、素直になるから聞いてよ」
「うん?」
「俺は...お前が好きだ。」
「∑...////あ..ったしも!」
「ん、知ってるって。お前がそんなにつまんなそうにしてるなら...俺がお前の『華』になってやる
俺がいれば、楽しいんだろ?それなら俺は一生お前の隣に居る。これでいいだろ?あいつらの前で素直になると、こういう事になるから、素直にならなかったんだ。こんな事、あいつらの前で言うよりお前の前で一番に言いたかったから...でも、ごめんな?」
「うん!大丈夫!...龍、大好きっ!!」
そのまま、龍の胸に飛び込んだ。
この瞬間を、忘れたくなくて...龍の温もりを感じたくて...
つまらない人生に、あなたと言う『華』が居たから楽しく感じた。
だから、私はあなたのつまらない人生に私と言う『華』になります。
あなたの幸せが私の幸せだから...。
✪Happy Page✪
「華ー!俺、香奈の迎え行ってくるなー」
「あー、うん!助かる、ありがと」
私は、玄関へと急ぎ彼の背中が見えなくなるまで見送った。
皆さん、お久しぶりです..。
中三だった私は今、28歳です。
そして、龍と結婚して一児の母になりました。
中三の私は、まさかこんな展開になるとは思いませんでした...。
ん?何?転校の話はどうなったかって?
あー、それはですね...
「は?あれ?あれは、嘘だよ...クラスの皆と担任に協力してもらったからね。
真に受けてたの?俺が転校する訳ないじゃん」
って、笑ってましたよ...。はは、全く...まぁそういう所も好きですけどね。
何々?ノロケはいい?あー、はいはい...すみませんね。
ガチャ
「華ー、香奈の迎え終わったー」
龍が香奈を抱っこしながら帰ってきた。
「ありがとー、助かった」
「ママ、ただいまー!」
「おかえりー!もうちょっとで、ご飯出来るから...パパと遊んでてね」
「うん!」
「よーし、パパと遊ぶかっ!」
「うん!さっきの、続きね!」
香奈と遊んでいる、無邪気な龍を見るといつもこう思う。
『龍と居ても、楽しい事はわずかしかないけど...龍が今、こうしていなかったら私はこうして
心の底から笑っていなかったと思うんだ?龍は?同じ考えを持ってたら、嬉しいな。だからさ、喧嘩しても
どんな時でも、傍に居てよね...龍がいない人生なんてつまんないんだから』
「香奈ー、ちょっとこっち来て」
「どうしたのー?ママ」
「香奈もね?人生の華を見つけるのよ?そうすれば、パパとママみたいに幸せになれるよ」
「じんせいの...はな?分かんない!」
「そっかーまだ、分かんないか..」
「でも、香奈もパパとママみたいになりたいんだ!」
「おー、香奈それは良い事だな。それじゃあ、パパとママが会った時のお話をしてあげよう」
「うん!聞きたい!聞きたい!」
人生の『華』それは...簡単に見つけられる物じゃない。
でも、その『華』は...案外あなたの近くにあるかもしれません。それを、急がず焦らず探してください。
人生の『華』は、決して枯れる事はありません。あなたが、その人を思っている限り
永遠に綺麗に咲き続けます...。
こんにちは^^&初めまして☆
ピースです(>▽<)ノ
この小説を読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
色々な、感想を持ったと思います^^
それを是非教えてください。意見も待ってます。
これからも、未熟なピースを宜しくお願いします☆
それでは、今日も皆さんに幸せが訪れますように(^^♪