第1話 始まりの英雄
天城颯
今作品の主人公 現在高校3年生 現在は、夏休み
魔物
天城颯らが転移した異世界にいた敵
シールスニア王国
天城颯らが転移した異世界の国
シールスニア王国は天城颯らが転移し、帰還した後に彼らの世界に魔物が現れてしまったのは自分たちが天城颯らを呼んだために起こったものだとして、転移時の次元間の歪みを利用して現実世界を支援している。
【英雄】
それは常人には成すことが出来ないような偉大な成果を果たした者らのことを指すのだろう。
人々は崇め、崇拝するとこも多々ある。富も名声も思いのままだ。
誰しもが1度はなりたいと思うだろう。
世界を救う英雄に....
『おかあさん!ぼく、悪いやつからみんなをたすけるヒーローになりたい!』
小さな男の子がまだ20代後半だろうか、母親と思われる女性に話している。
『 そうねぇ〜 きっと、はやてならみんなを助けるヒーローになれるわ。お母さん応援するね!』
『 うん!!』
仲睦まじく会話している親子の背中を見て僕はとても懐かしく、もう見ることの出来ないと分かっている親子の姿を見て悲しい感情も湧いてきた。
懐かしい夢を見た。
俺がまだ小学生で母さんが元気な頃の夢だ。
起きたばかりだが、頭が冷静だった彼はベッドから身体を起こし、その部屋のカーテンを開けて外を眺めた。
「にしても、どーしてこうなったかねぇ〜」
と呟いた彼の前には現代の日本の景色の中には異様な《鳥》のようなものが飛んでいた。
段々それは彼のいる建物に近づいてきて、100メートルくらいの距離で旋回して遠くの山へ飛んでいった。
おそらく全長10メートルくらいある《鳥》が、だ。
「さぁて、今日は何して過ごそうかなぁ〜〜」
何事も無かったように彼、天城颯は呑気に今日の予定を考えるのだった。
颯は自身の部屋のクローゼットの引き出しから有名スポーツメーカーのシャツとジーンズを取り出し、今着ているジャージを脱いで着替えた。
着替えた彼は、部屋を出て階段を降りて下の階へと向かう。
「朝飯〜♪ 朝飯〜♪」
陽気な声で颯は下の階にあったキッチンの冷蔵庫の中を見て、卵とベーコンを取り出した。
そのままベーコンを焼き、卵を割りスクランブルエッグに、戸棚にあった食パンをトースターへと手馴れた手つきで用意し始めた。
朝食を用意した颯は、隣のリビングへと移動し朝食を食べながらテレビをつけ、朝のニュース番組を見始めた。
「 次のニュースです。今月7日夜、新潟県村上市の海辺を散歩していた10代の男女2名がランクC相当の魔物に襲われました。男女2名は病院へ搬送され、男性は腕の骨を折る重症。女性も切り傷や打撲などの軽傷を負いました。」
アナウンサーが事件現場と思われる海岸と、その時の監視カメラの映像を流しながら話している。
ランクC相当であればそれほど脅威ではない。数人で倒せる程度だ。
この世界に魔物が現れ、政府はシールスニア王国の協力のもと魔物にランクを付けた。
最低ランクがEランク。この程度なら害を与えるどころか犬や猫と変わらない。
しかし、最高ランクのSからSSSランクはまずい。
だが、このレベルはまだこの世界には現れていない。
コレは世界、次元をも破壊する力を持つレベルだ。
シールスニア王国でも対応できるのは上位階級の兵のみだろう。
「また、魔物につきましては猪のような魔物で、襲われた女性の悲鳴を聞きかけつけた巡回中の警察官2名と、その後到着したシールスニア王国兵によって撃退されました。」
魔物についてアナウンサーが軽く説明した後にゲストを混じえて意見を交わし始めた。
その中にいた先生と呼ばれていた偉そうにしている中年男性が魔物について語っているのを見た颯は、
「へっ、何を偉そうに語ってんのやら ................は?」
シールスニア王国にも非は多くあるだろうと先の中年男性が語り始めた時、颯はその瞬間に苛立ち、テレビを消した。
「アイツらが悪いわけねぇだろが 。お前が戦えるのかよ。」
心を落ち着かせるために目の前にあった牛乳をコップに移して一気に飲み込んだ。
「ったく、朝から嫌なもん見たわ」
そう言って食べ終わった食器をキッチンに運び、片付けをして自室へ帰った。
この世界は数年前までは魔物なんて存在は架空の存在でしかなかった。
しかし、ある一時から世界各地で魔物と呼ばれる害獣が現れたらしい。
各国は対抗するために現代兵器を使用したが、苦戦した。
物理攻撃無効の魔物もいたためだろう。
なぜ颯が知らないのかというと、彼はその頃日本にいなかった。
いや、世界からいなかったからだ。
この作品を読んで頂き、ありがとうございます!
このような小説を書いたのは初めてで、おかしいところが多くあると思います。
皆様からのご指摘よろしくお願いします。m(*_ _)m
私は、この作品と共に私自身も成長していきたいと考えています。
この作品が私にとっての【始まり】です。
この作品が多くの人に好かれるようになることを目標に頑張ります!