交渉
貴族から逃げ切り、人間の王都へとたどり着いた三人。
サヤ「じゃあ包帯お願い。」
サヤは魔族なため、王都に入る前に門前払いだろう。なので正体を隠して潜入する作戦だ。
肝心な国王との交渉については、魔族の国王が話をつけるとのことだったので心配ない。
サヤ「わ、何も見えない…」
レド「俺が手を引くから安心しろ…もちろんロナもな。」
ロナ「あったりまえよ!任せなさい!」
三人は王都への門へ向かった…
門番「冒険者さんですね?確認します……はい、確認できました。ところで…後ろの方は?」
レド「こいつは魔物に村が襲われてな…全身にやけどを負って目も見えないんだ。だから包帯を巻いてる。」
門番「そうなんですか…辛いことをお聞ききしてしまいすみません…どうぞ!お通りください。」
三人は無事王都に入ることができた。
今回は交渉のために来たのでショッピングとかは無しである。
二人がサヤの手を引きゆっくりと進む。
レド「大丈夫か?人が多い…気をつけて進むぞ。」
サヤ「うん。ありがとうレド。」
ロナ「私を忘れないでよね!」
サヤ「あ…ロナもありがとう。」
三人が会話をしながら歩いていると…
警備兵「おい、そこの三人!フードを被った奴はなんなんだ?」
警備兵に目をつけられてしまった。
レド「あー…彼女は魔物に村が襲われて…そのとき全身やけどを負ったんだ。だからフードを被り包帯をしている…」
警備兵「最近魔物を中にいれてる輩がいてなぁ…率直に言うと君ら怪しいんだよ。」
ロナ「私たちは冒険者よ!ほら、カード見なさい!」
ロナがカードを見せると警備兵は驚く。
警備兵「ロ、ロナさんでしたか…これはすみません…失礼なことを…」
そういうとそそくさと去っていった…
レド「やっぱロナってすごいな。そんなに有名なのか?」
ロナ「忘れてんじゃないわよ…そこそこね!」
なんとか三人は魔族だとバレずに城へたどり着くことができた…
門番「これより先は城内にあたる。なにか招待状などをお持ちで?」
レド「'これより先はお前らの踏みいる領域ではない'」
三人は魔族の国王から合言葉を教えられていた。門番に伝えるようにと…かなり悪趣味だが
門番「!!わかりました。急いで案内いたします…!」
国王の間へと案内される。
そして…国王との謁見が始まる…
魔族の国王と違い殺気ともいえるような圧がある。
サヤは包帯を外し、フードをとる…
「!?なぜここに魔族が…!」
衛兵から剣が向けられる。
国王「衛兵たち、下がれ。私には話が通されている。それで…交渉といったかな?」
サヤ「はい。私たちは魔族と人間の和平を結びたくここへ参りました。」
国王「そうか…そして冒険者ロナ。そなたは魔族嫌いと言われていたが、どうして一緒にいるのかの?」
ロナ「私は彼女に命を救われました。そして…サヤとレドを見ていて確信したのです。魔族と人間はわかりあえると…」
国王「よろしい。しかし反対するものは大勢いるだろう…長い間、歴史はそう刻まれてきた。それを変えられると?」
レド「はい。必ず変えてみせます。俺たちには女神の加護があるのです。」
国王「!?その意味をわかっているのか?」
転生前に女神からあることを言われたのだ。
女神「もし交渉がうまくいかなかったら私の加護があると伝えなさい。少しだけ私の姿が周りの人も見えるようになる…しかし一度きりです。」
サヤ「は、はい…それで…具体的な効果は?」
女神「この世界において私は絶対的な存在です。加護があるというのは神の使いということの示しなのです…」
レド「はい。女神よ、国王にお姿を…」
すると国王に女神の姿が見え始めた…
国王「まさか…神のお告げにあった救世主とはそなたらのことか…?」
サヤ「おそらくそうだと思います…私たちは別の世界から来ました。」
その場にいた全員が驚く。
「転生者?おとぎ話の…救世主か?」
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