表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/38

第十五話 『白い龍神』



翌日。


俺は昌と裕貴とグループ電話を繋いで昨晩の事を話した。


「全く!お前ら2人を連れて山道を歩くのマジで大変だったんだぞ!?普通心霊スポットに行って寝るか!?あんなに怖い目に遭ったのに、あり得ねぇだろ!?」


『へ?怖い目に遭った?あの廃ホテルで??』


「…は?まだ寝ぼけてんのか?3階の事件現場の浴室で女の幽霊と遭遇したじゃねぇか!」


『え!?そうなの!?』


「お前ら…まさか覚えてないのか?」


『いや…覚えてないと言うよりも…ホテルに入った所までしか覚えてないんだよな…』


「はぁ!?いやいや!お前らずっと怖がってたじゃん!女の幽霊が出て、みんなで逃げて、部屋を出ようと思ったらドアが開かなくなって、幽霊に襲われそうになっただろ!!」


『う――ん…そんな事言われても…覚えてねぇし…。裕也、夢でも見てたんじゃね?』



何故か昌も裕貴も、廃ホテルに入った所までしか覚えていなかった。

理由は分からない。


女の幽霊を見た事を覚えているのも俺だけ。


そして、幽霊を消してくれた白い龍と、白髪の女の姿を見たのも…俺だけだった。




マジでどうなってんだ…?


あんな状況で寝るとは考えられないし、もしかして怖すぎるあまり気を失ってたとか…?

…あの2人ならあり得るかも。



昌と裕貴との電話が終わったあと、俺は慎吾にも電話を掛けた。


廃ホテルで起きた一連の流れを慎吾に言うと、納得したような返事が返ってきた。




『…なるほどな』


「あの白い龍…それにあの白髪はくはつの女は一体何者だったんだ?昌と裕貴は、廃ホテルに入ってから記憶がないとか言うし、何がどうなってんのやら…」



『“綺麗なお姉さん”だっただろ?』


「はぁ?何の話だよ。」


『あの龍が、お前の背後に憑いていた者の正体だったって事だ』


「えっ!?ちょ、ちょっと待て…!だってあれは龍だぞ!?なんで俺に龍が憑いているんだよ!そんな事ある訳――…」




『現れた白い龍の正体は“龍神”だ。』




最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回更新まで暫くお待ちください。


「面白い!」「続きが気になる」と思っていただけたらブックマーク・評価・レビューなど

頂けたら作者の励みになります…!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ