紬ちゃんの願いごと
青春とは決して美しいモノではない……。高校一年生の仁内武宏はそう悟った。彼は中学生の時、高校生になって青春を謳歌すると心に決めていた。だがしかし、現実は全く違っていた。想像していた理想的な青春とは程遠いもので、彼は期待を裏切られて絶望に打ちひしがれていた。そして高校入学から三ヶ月後、彼が屋上で一人昼食の弁当を食べていると二年生の女の先輩がやって来た。どうやら彼女も一人屋上で食べているらしい。先輩は名前を大橋紬といい、生徒会のメンバーであるという。武宏は紬と仲を深めていく。青春の行方を探しながら。
プロローグ
2022/04/26 22:13