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戦闘到達点・2

札を発現させ、筆により術式を封入させる。繰り返すこと三度、左手に三枚の祓札が収まる。筆は一旦不要なので、とりあえず投げ捨てた。

いや、ポイ捨てしたわけじゃなく投げ捨てたと同時に筆は青い炎を纏って四散。懐の異空間インベントリに仕舞われるのだ。環境を汚さない素晴らしい技術。それに……戦闘時にっ……有能!

リアシュルテが片方に突撃、俺と距離を取って離れていく。

たいして俺は、敢えて真正面から死霊に突撃し、残り数歩と迫ったところで詠唱を行う。

「祓札、打ち払え!!」

最初の一枚を、ダーツが如くに死霊目掛けて投げつける。

勿論、単純な軌道を描いた札は死霊に容易く回避され、その顔右を通過……させるかッ!!

「祓札、白輝し割れよ!!」

死霊の頭部の真横にて、札が盛大に白爆発を起こしてかき乱した。

これこそ、俺の見つけた切り札の1つ。「札術」の一部、"自壊法"だ。

それすなわち、札を媒体として炎弾や爆発などの"一発使いきりの技"に変えて自爆させるだけの技なり。

言い換えれば、自爆の方法を選べるスキルってもの。

込められた術式の構造……つまりどれだけ書いたかによってその自爆の威力などが変わってくるが、その威力は例え最低限でも折り紙つき。

見ればわかる。この死霊をご覧ください。顔面にもろに白爆発で消しとんでこの有り様。人間ならもっとキツい絵面してそうだと思う。

ともかく、1本頂いた。

と、思ったのだが。

「ぎしゃぇぁいあああああ!!」

死霊は止まらなかった。

顔をぶっ壊したのにも関わらず、そんなもの気にせず巨爪を振りかざしてくる。

「っ……あ!?」

少し対応に遅れ、十分な距離が取れず爪が迫る。咄嗟に出したのは、二枚目の札。

「迎えよ!!」

貴重な三枚のうち、二枚をこれで手放すとは。

しかし迎撃は完璧だ。本当に目と鼻のさきに迫っていた爪を、まるで剣のパリィのような音を立て、飛ばした札が迎え撃った。

札術の1つ、自動追尾。まさに陸歩くVLSだ。

大きく弾かれてよろけた死霊だが、まだ懲りずにもう一度爪を飛ばしてきた。勿論、もう一度同じくして弾かれる。もう一度、パリィ、もう一度、パリィ。

そして三度目で、ついに大きくよろけた死霊。

ここだ、ここで決める!!

「迎……追い返せ!!」

すかさず飛んでいく迎撃してた札。ノック中のがら空きの腹を、鋭くこん、と突き刺した。それだけでは飽きたらず、

「弾けろ……燃えろ!!」

灼熱と爆発が死霊の腹を包み、爆破した。

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