弔
おはようございます、と言いたかったんだけど二回目ですねおはようございます。
リビングに雑魚寝、というか倒れこんで寝落ちしてたはずなのに今わたくしはベッドに居ます。
どうやら誰かが寝かせてくれたらしい。
誰だか知らないけどいい人だなあ。
お陰で一人ベッドを占領してぐっすり眠れまし―――――
「あ゛」
見てしまった。見なかったことに……出来ないや。
床に横たわる人影ひとつ。
明らかにこれは……
サクラだ……
こいつ、女神だよな?女神だろ?女神としてこれでいいのか……?
女神って床で寝るのか?
これだけ見ると、この世界の神々も末期なのか……とか思ってしまう。
というか普通に疑問なんだけど、何でこいつここで寝てんの?
絶対許容しないけど普通は、あくまで普通はベッドに行くでしょ。ましてや俺というかわいいかわいい子が寝てる訳ですから、普通のお姉さんなら来るよな?
普通じゃないから床なんだろうけど。
うーん……とりあえずこいつは放置で。
何だか疑心暗鬼になりそうだ。
本当に誰もいないかベッドを隅々までチェック。
あるのは枕、シーツ、布団に……くまの人形。
くまの人形……?
こんなの昨日あったか?
誰のだろう……けどこの部屋は2日まるまる俺たちだけが貸し切ってるし、俺らの中の誰かってことになるけど……
サクラではないだろ、あり得ない。
リアシュルテは……もっとあり得ない。
ということで消去法でこれはウェルのもの。
以外と中身も幼女な趣味してるじゃないか。
ちょっとだけ触ってみる。
あぁ……これふかふかでヤバイぃ……
俺の頭二つ分ほどの大きさの人形が、抱きつくには丁度いい。
ああ……これいい……
そのまま俺は、くまの誘惑に乗せられて二度めの夢の国へと落ちていった。
「……い、おーい、おきろー」
「……い変態、そろそろ止めておけー」
「ここまでするとはの……」
「こいつにはそんな趣味ないと思ってたんだがな……」
ん?
「んにゃぅは?何?おはよう?」
二つの声が響いて、俺は目を覚ました。
が、何故か空気が重々しい。
「何があったんだ?」
理由は簡単だった。
「お前、それ、どういうつもりだ」
リアシュルテが指差すのは、俺の腕の中。
くまの人形があるべきポジションだった。
そこには、満面の笑みを浮かべたウェルが抱かれていた。
「主。おはよう……!」
な
なな
ななな
なーーーーー!?
「何故だああああああ!!!?」
追及をなんとか逃れて、俺は今外にいる。
依頼をつづけなければ。
その意思を胸に辿り着いたのは……
「ここ、メルナさんの実家なのじゃ」
なんかデジャヴがスゴい。




