『ショートケーキにおける、仏陀の意味』・・・『詩の群れ』から
『ショートケーキにおける、仏陀の意味』・・・『詩の群れ』から
㈠
ショートケーキは本当に美味しいな、だろうだ。
だろう、文句ないよ、ケーキはただでさえ幸福になれるというのに、だろうだ。
だな、しかし、ショートケーキならば、更に幸福になれることが、何とも不思議だよだろうだ。
だろうだ、クリームの加減も、適量だからね、だろうだ。
㈡
しかし、目の前に、もしも仏陀がいたとしたら、どうなんだ、え?
何だって、仏陀だって、それは恐れ多いよ、だろうだ。
ただ、俺は、俺もお前も、それでも、ショートケーキを食べるのを止めないだろうだ。
だろうだろうだ、仏陀は、それを見て、ニコリとするんじゃないか、だろうだ。
㈢
つまりは、ショートケーキにおける、仏陀の意味ってことで、仏陀も喜ぶだろうだ。
そうだろう、仏陀はいつだって、ショートケーキを前にして、笑っているよ、だろうだ。