「筋肉、参戦」
ふぁあああああああああ?!なに、あれぇ!筋肉だっ!すっごい筋肉だぁ!肩とか胸とか足とかお腹とか。やばかった。
肩はむきッと。胸はぼこんと。足はぐにしゅらっ!お腹は8つに割れている。
「お、お嬢ちゃん?どうしたんだい?」
なんか近づいてくる!逃げなきゃいけないのに、動けない。
とても大きな威圧感があって、動けなくさせられている。相手からも困惑している様子が伝わってくるが、それはどうなのだろう。
まさか、ホモなのか?俺のことを家に連れ帰ったりするのか?!筋肉とショタの同人誌なんかダレトクだ!
と言っても逃げようとしても逃げられない。くそっ!諦めるしかないのか!
「はい。飲むといいよ。」
え?なんか、抱っこして冷水器に連れて行ってくれたんですけど。あれ?優しい人だったの?
「うむ。君みたいなかわいい子がこんな時間にここにいるのは危ないぞ?家まで送ってあげよう。」
冷水器で水を飲んだ後、彼は俺を降ろしながらそう言ってくる。
ふむ。いい提案だ。だが、知らない人だしなー。まぁ、俺は大人だけど。肉体だけは違うからな。知らない人にはついて言ったらだめそうだ。
「お家はどこだい?君くらいだとあの小学校に通っているのかな?」
・・・・まぁ、でもいいか。悪い人じゃなさそうだし。筋肉には悪い人はいないそうだし。
ここらへんには家がないので、親友の家に行くことにする。
親友の家に行くために30分ほどかけて歩く。公園を抜けると、小学校や中学校が見えてくる。
確か親友も務める学校もここら辺にあるはずだ。親友は中学校の教諭なのである。
親友ならこんなことでも解決策を見つけてくれるだろうか。いや、きっと見つけてくれるはずだ。
公園から出て10分ほど歩いて親友の家が見えてくるころに筋肉と別れようとする。
「む?あのマンションなのかい?じゃあ、僕と同じじゃないか!一緒に行こう。」
ふぁ?!さ・い・あ・く・だあぁぁぁ!?マジかよ!あり得ねぇだろ!どんな確率だよ!
マンションに入っていくと何度か来たことあるため上がっていく。エントランス的なとこもあったが、この外見なので素通りした。
不通に筋肉が管理人さんと話していたのは驚きだが。なんで上半身裸なのに、あんなのなの?やばくない?
筋肉と親友の部屋は同じ階らしく、確率がおかしすぎて笑えてくる。エレベーターに乗って親友の部屋の階につく。
幸い、親友の部屋と筋肉の部屋は遠いらしく、それだけが救いだった。
チャイムを鳴らしてから気づく。
「あれ?俺が誰かってあいつ、わかるのか?!」
「はいはいーい。今出ますよー。」
なんだか、主人公たちをひとまとめにした短編書く気になりました。目標は今年中ですかね。はい。
あと・・・・ですね。さ・い・あ・くというのはあの方の「最悪極まる」からとりました。許してください。カルロ・ゼンさん。