25/27
僕の小さな大冒険 27話
そして、僕達は夜遅くまで話し合った。
航路、日程、足りないものや忘れ物がないか入念にチェックした。
「後は、人だな」
スメーが困ったようにつぶやいた。
僕らの目的は、子供たちの救出が目的で、略奪でも宝探しでもない。
そんな航海に本物の海賊が付いてくるわけ無いし、子供たちを危険に晒す事になる。
「やっぱり、親達を連れて行こうと思う」
「儂は、反対だ。素人ばかりの船ではまともな航海なんて出来やしない。島に着く前に沈んじまう」
「みんな、少しは船に乗れる。それに子を思う親の気持ちがあれば必ずやり遂げられる」
「分かりました。出港は一ヶ月後の満月の日にしましょう」
「そんな!遅すぎる!」
「その間に、全員を鍛え治して立派な船乗りに、そして海賊に仕立て上げる。それ以上は譲れねえ」
僕は、了承するしか無かった。
ネバーランドへの航海が困難なのは僕も良く知っている。
次の日、親達を集めて事の次第を伝えた。
皆一様に、心に決めた。
子供たちを助け出す。そのためになら何でもする。自分達の手で取り戻す。
瞬く間に時間は過ぎた。




