僕の小さな大冒険 22話
「へへへ、それにしても本当に船長そっくりだ。まるで親子だよ、いや、親子なのかもしれないな」
「冗談が過ぎるぞ、スメー」
「おいおい、恐い顔するなよ。それに冗談じゃ無い」
船長が僕の父親?
たしかに父のように慕ってはいたけど。それだけ。
僕は、親を無くしたロストチャイルド。
「これは俺と船長しか知らない秘密なんだ。船長がいない今となっちゃ秘密にする理由も無い。船長は子供を無くしたんだ、だが死んだわけじゃ無い。居なくなっちまったんだ、乳母がおしゃべりに夢中になっている間に」
僕は、心臓を鷲掴みにされたように、息苦しくて仕方なかった。
「船長の子供は、ロストチャイルドなんだ。親を無くした子供。ということは、子供を無くした親もいるっちゅー事だ。だから、船長はネバーランドにやって来た。子供をピーターパンから取りかえすために」
スメーは、コーヒーをあちちと言いながら一口だけ飲んだ。
僕は、口の中かがカラカラだったけど、一口も口をつける事が出来なかった。
「だが、船長が辿り着いた時に船長の子供は居なかった。船長は、他のチャイルドを助けようと思ったがあのピーターパンに邪魔をされて叶わなかった。




