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青空の下、君のとなり。  作者: ラプラス
ひと夏の恋なんて信じない
6/8





『淳子さんごちー!』



『ごちでした!』




雅紀くんがご飯を食べ終わったのと同時にあたしもデザートを食べ終えて淳子さんにお礼を言う




『はいはい。こちらこそお粗末様でした!

お風呂上がったらアイスもあるから好きに食べてね〜』




至れり尽くせりだ!!!





ご飯を食べすぎてしまったので体重が気にならなくもないけど眼を背けておこう。そうしよう。




部屋に戻ろうとしてると

『陽莉ちゃん先にお風呂行くの?』

と雅紀くんが聞いてくる




『え、ここ女湯と男湯と別れてないの?』


お父さんの入ったお湯とかあんまり気にしないタイプだけど知らない人の使ったお風呂はさすがに気が引けるなぁ……

なんて思ってたらさすがにそんなことはないらしく…笑


違うよと笑われてしまった






『ちょっと話したいことあってさ。

お風呂入る前に少し散歩しない?』



突然のお誘いだけど少し腹ごしらえしたいなーと思ってたからちょうどいい

あたしは2つ返事でOKして旦那さんと淳子さんにちょっと散歩してきますと声をかけて雅紀くんと2人で宿を出た














『潮風が気持ちいいねー!』


昼間は暑かったけれど夜は潮風が冷たくて心地いい

海岸沿いを2人で散歩しながら歩く

雅紀くんはと言うと


『・・・・・・・。』




宿からずっと無言決め込んでいてなんとも気まずいことこの上ない


1人で逃げてきておいてなんだけどあたしは無言の人が超絶苦手で

沈黙に耐えきれなくなって意を決して雅紀くんに声をかけようとしたら



『あのさ……』



ようやく雅紀くんが口を開いたので立ち止まって彼を見上げる

視線があったと思ったらなぜか逸らされてあっちで話そうかと砂浜を指差す



砂浜に行くまでまた沈黙……

雅紀くんが何を考えてるのか全然分かんない






砂浜について雅紀くんが座ったのであたしも隣に座る

ジッと見つめていたら苦笑いしながら雅紀くんがあたしを見た


『そんなに見られたら穴が開いちゃうよ』


そう言ってあたしの頭をくしゃくしゃにする




何すんのさーって言いながら髪を直していると

『俺ね…、逃げてきたんだ』って一言




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