表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/15

実験

毎回短いですが、これから長くしていく予定です。

 早退出来ました。皆勤賞より超能力じゃい。


 部活に出たり友達に謝りたかったりしたかったが、それは明日しようと思う。


 今は家の布団の中。家に誰も居なかったので一番落ち着く場所をセレクトしました。とりあえずネットから見てみよう。





 ...収穫なし。全くなし。まあ大体は想像出来てたけど。

 超能力だもんなー。2次元の世界の話だもんなー。

 超能力関連の質問も軽く受け流されてたからなー。

 ひとしきりゴロゴロした俺は、次の問題に取り掛かる。


 能力が成長するかどうか、だ。成長してほしい。

 また、PK(サイコキネシス)だけなのか、それともESP(超感覚的知覚)も含むPSI(サイ)を使えるのかも気になる所だ。無論、俺はPSIが使いたい。

 色々使えた方がお得感あるからね。

 大体はネットの情報だが、ここは信じようと思う。


 ESPにはヒーリング、予知、透視、千里眼などがあるらしい。

 個人的に透視が欲しい。男子高校生だもの。

 そもそも使えるのか...?

 俺はそう思いながら、色々試してみた。自分の擦り傷を治そうとしたり、明日の自分を思い浮かべたり、壁を凝視したり、今学校に居るであろう天使を思い浮かべたりした。


 心から思った、一人で良かったと。

 ちなみに天使とは前の席の高橋美香(たかはしみか)さんの事である。高橋さんは万人に優しい聖人だ。もはや女神なのでは...?

 そんなこと、ではないがまあいいだろう。

 使えたんですよ、予知だけ。多分。

 本当に予知が正しいなら、もうすぐ母さんが部屋に入って来るだろう。


 「俊っ!大丈夫!?」


 ドアを乱暴に開けて入ってきたのは母さんだ。

 ワーオ、PSI使えるようになっちゃった。

 

 「うん、ちょっと気絶しただけで特に異常はないよ」

 「そう、良かった...」

 「母さん、仕事どうしたの?」

 「途中で抜けてきたの、まあ無事で良かった」

 

 まあ息子が急に気絶したって伝えられたらそりゃ焦るよな。

 PKの実験を先にして気絶してなくてよかった...


 「疲れてるんだろうから休んどきなさい。夕食作っとくから」

 「うい、おやすみ~」


 気の抜けた返事をしながら俺は時計を見た。


 (もう5時か、気絶してから3時間位経ってんな)


 ちなみに気絶から目覚めたときは寝起きのような感覚で疲れは無かった。母さんは疲れたから気絶したと思っているのだろう。

 気絶の原因が疲れじゃなくPKだなんて言えない。

 家族にはバレないようにしよう。

 俺はそう思いながらPKの実験に取り掛かるのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ