石塚社長の覚悟を聞く松本と芦田。責任を取るのは辞めることだけではない・・・
(25):社長の進退
「石塚社長!記者会見でご自身の責任について述べておられましたけど・・・」
「ああ、そのつもりだよ芦田!とにかく、俺と松本は今回の責任を世間様に明確にしなくてはいけない。俺はこの会社の経営の責任をとる。松本は事業の責任をとる・・・松本!お前は俺に付き合え!」
「はい、そのつもりです」
「万一事故で死者が一人でも出た場合は、俺は辞める。多数となれば、松本も付き合ってもらう。そうなると、オーデイオ事業は誰が統括するかは別として、MAMは、お前が残って立て直せ。そういったことも想定して、この仕事に当たれ。いいか!・・・これも危機管理の一つだ!」
「・・・しかし、石塚さん。今回の問題は、私の担当でしくじったわけですから、社長と常務が責任をとって私が残るというのは世間的にも許されるものでしょうか?・・・」
「責任はとってもらうよ。処分はする。しかし、異動はしない。残ってもらう。残ってもらって、二度とこのようなことが起こらない事業に再建してもらう。それが、組織に対する責任だ。簡単じゃないよその仕事は!」
「・・・」
「芦田!そういうことだ・・・」
「芦田!とにかく、回収を急いで事故の多発を防げ!それと、現業も手を抜くな・・・手を抜くということはないと思うけれど、回収業務をしながらこれまでの業務品質を保つのは難しい・・・それと、今回の件で、担当者は絶対に責めるな。まだ全貌はわかってないけど処分はなしだ。松本もそれでいいな?」
「はい」
「それと、平尾のことは良くみておけ・・・あいつ、今回の件は、メーカー管理が出来なかった商品企画の落ち度だと思っている。幹部には2倍働いて欲しいが、あいつ3倍働くぞ。アメフトで鍛えたスーパーアスリートの気力と体力でも、それじゃ続かない。あいつが続かないということは組織が続くかないということだ・・・いいなあ、二人とも・・・」
「はい」
「再び信頼を得るまでの道のりは長いよ!MAMの組織全体で対応することを気をつけよう。決して個人に負担が掛かることのないようにしような、芦田!」
「はい」




