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ショートショートの書き方

ショートショートの書き方 

作者: さきら天悟

今回はさきら天悟流ショートショートの書き方を紹介します。


『太宰再生計画』を例にとり、具体的な方法を伝授します。



◆まずネタを見つける!


『太宰再生計画』の核となるネタは、細胞から人間を再生させるのではなく、

書き残した書物から人格を再生させる、という部分です。


『はやく人間になりたい』では、脳の情報をバックアップし、

人工知能に移植することで人格を再生するアイデアを使いました。

しかし、この方法は少しありきたりと感じていました。

でも、話の本筋ではないのでそのままにしました。


今回は『遺書』を書くテーマのバラエティー番組を見て思いつきました。

書面で故人の意思が表せる、そこから連想しました。



次はネタを見つける方法です。


①ネタはテレビに落ちている!


基ネタ自体はテレビを見ていて思いつくことが圧倒的に多いです。

時事ネタであったり、科学、コンピュータネタが得意だからかもしれません。

しかし、ネットでない理由は明らかです。

ネットは自分の興味があることしか、目に入らないからです。

その点、テレビは良いです。

くだらない情報が溢れています。

くだらないのが、大事です。

テレビを見ずにネットに行ってしまった人は、それを分かっていません。

くだらないバラエティ、報道・情報番組を見ると怒りを感じます。

しかし、私ならこうする、と思うのです

これがネタの基になります。

つまり反面教師というわけです。

このサイトで小説を投稿している人もそうだと思うに違いありません。

いろいろな作品を読んで、自分の方がもっと面白いものが書ける、というように。

しかし、ショートショートを書き続けるには、ネタの数が勝負となります。

だから、テレビや日常から見つけるのがお勧めです。



②物の見方の視点を変える。


物事には表と裏があります。

立場が変われば、意見はまったく反対になります。

これは政治問題では顕著です。

戦争を起こさせないために安保法案が必要、

安保法案が戦争に導く、

永遠に二つの意見は交わらりません。

『徴兵制度を復活させよう』、『日米安保、絶対、反対』で

皮肉を込めて、この問題を取り上げました。


また、見方もいろいろあります。

真逆から見る場合、斜めから見る場合。

真逆と言えば、「ハヤブサ」です。

『あなたは誘導される』に書いたが、

私は、いまだに「ハヤブサ」が小惑星「イトカワ」に行ったことを信じていません。

また、この作品の最後には、視点を変えるのは技術である、

ということを記載ているのでお見逃しなく。



③連想する。


『太宰再生計画』では本から人格を再生させることを書きました。

そこで本からすぐに連想するのは、「ゴーストライター」です。

本で面白そうなことと言えば、誰でも「ゴーストライター」を連想するでしょう。



④二つのことをくっつける


二つ以上の事象をくっつけると、一つのネタになることがあります。

『アイデアは爆発だ』では、イルカ問題と水素エンジンを結び付けました。

日常でいろいろ問題を頭においておくと、その二つが結びつくことがあ、

いいネタを思いつくことが多々あります。



⑤怒りをぶつける。


欧米諸国への怒りで『捕鯨反対』を書きました。

たまにそういう時があるのでご容赦ください。



◆ショートショートの構成


話の基本は「起承転結」です。

もっと分かりやすく言えば、

「つかみ」で、読書の気を引く、

「ひっぱる」で、話を展開していく、

「タネ明かし」で、ネタのからくりを明かす、

「オチ」で、話を納得させる、

だいだいこんな構成です。


これを『太宰再生計画』でその構成を具体的に説明をします。


『太宰再生計画』の「つかみ」

まず、「再生」と「太宰治」で読者の気を引くのが狙いです。

「再生」と言う言葉で、クローン技術で受精卵から人体への再生を読者に連想させます。

そのために「再生」という言葉を選びました。

また今、本の話題と言えば「太宰治」好きの芸人が書いた『火花』です。

だから、太宰治を登場させました。



『太宰再生計画』の「ひっぱり」

次に、少々強引ですが、天才科学者がアイドルを再生させることにしました。

そして彼女が多重人格になってしまいます。

というのはアイドルの本と言えば、偏見ですが、

「ゴーストライター」が書いていると連想するからです。

つまり、色んな人が書いているから、

一貫した人格がなく多重人格になってしまうということです。

タネを明かさず、読者をひっぱります。



『太宰再生計画』の「タネ明かし」

なぜアイドルが多重人格になってしまったのか、という答えは、

彼らが書き残した本から人格を再生した、というタネを明らかにします。

なるべく現実にありそうなタネというのが、私の好みです。

この「タネ明かし」まで、読者を人体再生と勘違いさせることが、できれば成功です



『太宰再生計画』の「オチ」

宗教家らがやってきて、その経典から神を再生する、というのが最初のオチでした。

しかし、本の宣伝が投稿の目的なのでこういうオチにしました。


『愛と死のせつな』

さきら天悟著、税別600円、よろしく。


ショートショートの構成で参考になるのは4コマ漫画です。

私のお気に入りは『OL進化論』秋月りす著です。


話を考える時、登場人物をどう設定するか悩むことがあります。

人物の登場がなく自分の考えだけ述べていれば、小説ではなく、エッセイになってしまいます。





参考になったか疑問ですが、みなさんも書いてみて下さい。


今回のオチもCMでした!!


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