マヤリィの境遇と短髪の理由について
マヤリィの境遇とこれまでの人生について、詳細を書いておきたいと思います。
第零話の後書きにするつもりが、かなり長くなったので、こちらに掲載させて頂きます。
これは10代後半〜現在(33歳)のマヤリィがどんな境遇に置かれていたのか…という回です。トップページの説明書きの通り、マヤリィ(とジェイ)が元いた世界は現代の日本です。
彼女はずっと「許されない」人生を送ってきました。
自分で洋服を選ぶことも、メイクをすることも、髪型を変えることも、全て許されないことでした。かと言って、逆らえば何をされるか分からない。家を出ても行くあてはないし、連れ戻される可能性だってある。彼女の家柄については明確に明かされませんが、少なくとも娘を抑圧し縛り付ける保護者の存在があったのでしょう。そして、精神的な虐待状態でもありました。その後、(病気になった彼女が錯乱することがあった為)髪型を変えることに関しては黙認していたものの、それ以外は相変わらず許さなかったようです。30過ぎてるのにね。「籠の鳥」だった彼女も、精神崩壊した後に一度だけ夜中に家を飛び出して初めて夜の繁華街を彷徨って、そこで出会った男と行きずりのセックスをした経験があります。『流転の國』に来てからのマヤリィはジェイと性行為に及んでいますが、その時マヤリィは処女ではありませんでした。
さて、現在のマヤリィはジェイという恋人がいながら、サキュバスのルーリと不倫していますが、これはずっと眠っていた性欲が目覚めてしまったからだと考えられます。断髪フェチに目覚めたり性欲旺盛になったり忙しいですね、マヤリィ様。挙句の果てにはジェイからビッチと言われて喜んで(?)いるし…。反抗期がないって怖いですね。不自由な世界から解き放たれた反動って怖いですね。そんなわけで、『流転の國』の主として配下達をまとめつつ、自由時間や夜には節操のないマヤリィ様です。
なお、金髪にしているのも、元の黒髪の美しさを褒められたことがあるからでした。髪型を変えることを許されなかった当時のマヤリィとしては嬉しくもなんともない言葉だった、どころか、さらに抑圧されているように感じられてつらかったからです。この辺りは、髪を褒められたことを思い出したマヤリィがパニックに陥る前話参照です。また、家族からも頻繁に褒められていたらしく(ロングヘアを強要していたのですから当然ですね)、その頃を思い出してしまう為、今も髪を褒められるのは苦手なようです。ベリーショートに拘っているのもその為です。マヤリィ様のヘアスタイルについて説明すると、トップは12cm、サイドは耳が完全に出ておりその下は3mmのツーブロック、バックは同じく3mmで刈り上げ、前髪は眉くらいの長さです。一言で言うと、トップ長めの耳丸出し刈り上げベリーショートってところでしょうか。もはや男性の髪型ですね。
癖のない柔らかな髪質かつ頭の形が良ければ、マヤリィを再現出来るかと思います。『流転の國』のご主人様になってみたい方はぜひお試し下さいませ。因みに服装はスーツです。
話が超脱線しましたが、そんなわけでベリーショートヘアを続けているマヤリィ。ですが、髪を伸ばすよう進言された日には過呼吸を起こすと思います(以前シェルになぜ美しい黒髪を染めるのかと聞かれたことを後でルーリに言い付けたことがある)。←前々話参照。
完全に断髪フェチになってしまった彼女は、誰もが羨む美しい髪の毛の持ち主でありながら、持って生まれた艶やかな黒髪も真っ直ぐな長い髪も大嫌いになってしまいました。それに気付いている配下達は、間違ってもご主人様に「美しい御髪ですので、たまには伸ばされるのもよろしいのではないでしょうか?」なんて進言しません。マヤリィのことだから、その場は微笑みながら聞き流してくれると思うけど、後でルーリの部屋に行って「もう嫌!もっと短く刈り上げて頂戴!!」と泣きつくこと必至です。長い髪に対するトラウマと、それによって性的倒錯に陥ったことによって、マヤリィは今もかなり苦しんでいます。
若い頃にそれなりの自由を与えられ、女性としての喜びや楽しみを知ることが出来ていたら、彼女は性的倒錯を抱えることはなかったかもしれません。精神病を患い、その症状や薬の副作用に苦しむこともなかったかもしれません。
今の世界においては『流転の國』の最高権力者であり、宙色の大魔術師と名高いマヤリィ様ですが、彼女が本当に苦しみから解き放たれる日は来るのでしょうか…。
救いがあるとすれば、流転の國の配下達が皆マヤリィに絶対の忠誠を誓っているということ。
流転の國にいる限り、彼女の周りには味方がたくさんいる。というか、味方しかいない。
そういう意味では、マヤリィは異世界転移して本当によかったのではないかと思います。
そして、最後に。
これは設定上の話です。
本編では全く語られませんが、マヤリィ達は二度と元の世界に戻ることが出来ません。




