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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

俺よりマッチョなストーカー女に押し倒された

作者: ヒロモト

ストーカー女の話をさせてくれ。

1995年。俺が二十歳の時にそいつと出会った。


(肉じゃが作りすぎちゃってぇ)


そうだ。隣に引っ越して来たんだ。


(こう見えて女性警察官やってまーす♪逮捕しちゃーうぞ♪)


ゲタみたいな顔の俺より筋肉質な女がかわいこぶるな気持ち悪い。

いつ、どこに行ってもこいつに会うようになった。

この頃から俺は胃がキリキリ痛むようになった。

逃げよう。すぐに逃げよう。

俺もテレビに出るようになったんだから。



(あれぇお隣さんじゃないですかー!?)


1999年。港町で再会した。

何年か経ち、体型も顔も大分変わった俺に女はすぐに気づいた。


(あれぇ!これは運命カナッ♪)


付きまといと過剰なボディタッチはエスカレートしていき、一度レイプされるギリギリまで追い込まれた。

俺はこいつのせいでうつ病とパニック障害を煩い、また逃げた。

どこでもいい。この女がいない所へ。



2004年後半。山で自給自足の生活をしている俺の前にまたあいつが現れた。


(みーっけ!私のアダム!あなたは私と言う禁断の果実から逃れられな~い♪)


もう逃げる気力がない私を女は力ずくで毎日犯した。

朝、私を犯して仕事に行き、夜に帰ってきてまた犯した。

どれだけ嫌でも刺激を与えられ続けられると射精する事を初めて知った。

苦しい。もう殺してくれ。

ストレスで髪の毛はほとんど抜けて何度も血を吐いた。


(愛してるわ。あ、な、た♪)


警察が山を捜査している。

囲まれているのか?

あと少しで時効なのに!ここまで来て!!……何とか逃げないと。


(どうしたの?あなた?)


悲しいが、俺が頼れるのはこいつしかいない。

全てを話そう。

俺は二十歳の時に強盗殺人を犯した。


「抵抗しなきゃ殺さなかった。あの女がエロいのが悪い。可愛かったのが悪い。分かってくれるよな?」


殺した女の死体を犯した事も正直に話した。


「その通りだよ!あなたは何も悪くないよ!私が守ってあげる!」


女は私を背負って逃げてくれた。

警察官という立場を捨てて俺を選んでくれた。


「くすん。私。警察失格だよぉ」


女の身体能力は凄まじく、俺を背負いながら警察を撒いた


ありが、、とう


目が覚めるとどこだが知らないが静かな場所だ。

小屋?たき火の音。


「目ぇ覚めた?お寝坊さん?きゃっ!」


俺は初めて自分から女を押し倒した。


「愛してる」


こいつは俺のために全てを捨ててくれた。

こいつは世界一気持ち悪いストーカーから世界一のマイハニーになった。


「私。本当に警察失格だよぉ。お手てにお縄だよぉ」


「何を今さら。全部脱がすぜ?」


死体を犯した時より興奮している。


「だって公務より復讐を優先しちゃったんだもん。助けてー!レイプされるー!ひいいぃ!」


「何だよ急に!?」


警察が雪崩れ込んできた。

怒号で頭が痛い。あっという間に拘束された。


「お前が殺して犯した女は私の双子の妹だよ」


2005年。時効前日の話だ。


「犯人を泳がして逃がして。私も捕まるけどあんたは死ぬ。今とっても幸せよ。あなた」 



ストーカー女の話を終わりにしよう。

ブサイクに整形してまで俺にストレスを与え、愛を与え、

警察官強姦の罪を与えてくれた。

俺は15年近く苦しんで苦しんで……

捕まって死刑を宣告されていつ執行されるかと苦しんで苦しんで苦しんで苦しんで。

血と涙と鼻水と糞尿を垂れ流しながら絞殺された。


2023年の事だ。


全く運の悪い男だ俺は。

何も悪いことなどしていないのに。












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