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ミツバチとAI

作者: 侏儒

書いてる途中で飽きてしまったので,不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ごめんなさい。

 はちみつを買った。ドンキホーテで売っていた,千円くらいの,ビンに入ったはちみつ。家にはまだ使いかけのはちみつが残っていたが,私はどうしてもそれが欲しくなった。何故かというと,それは蜂の巣入りだったから。というのも私は蜂の巣を食べたことがない。テレビなんかでレポーターが蜂の巣や,蜂の巣の乗っかったパフェやらアイスクリームなどを頬張って,「甘いです! それに食感もサクサクしてて,とてもおいしいです! 皆さんも是非食べに遊びに来てくださいね!」と爽やかに言っているのを見て,蜂の巣は甘くてサクサクとしていてお菓子みたいに美味しいものなのだろう,と,ずっと食べたい食べたいと思っていた。近所のスーパーにも蜂の巣入りのはちみつは売っていたが,大抵は売り場がほんのわずかで値段も千円を超えていて,なおかつ量も少ない。私はそれを見るたびに,蜂の巣とは貴重なんだ,だから量も少なくて高いんだ,と思いなかなか手を出さずにいた。それだけに,きっと食べたらおいしいのだろうなという期待だけが膨らんでいった。ところが先日安さの殿堂ドンキホーテにふらっと立ち寄ると,蜂の巣入りのはちみつがずらりと並んでいた。店に差し込む太陽光を受けて,それは金色のピラミッドのように見えた。それから値段を見て驚いた。普段スーパーで見掛けるものよりも大きいのに値段はそれほど高くない。一つ手に取って眺めてみると確かに大きなブロックが,あの六角形が並んだワッフルのような蜂の巣が中に沈んでいる。見た途端にサクッという音がしたような気がした。そうして一つ買ってきたのがこのはちみつである。トルコ産のアカシアはちみつである。

私は家に帰ってそれを眺めた。ビンの中で綺麗な幾何学模様の水晶が琥珀みたいに眠っているように見える。これがあの蜂の巣か。きっと甘いに違いないだろう。でも,はちみつに浸かっているのではサクッとした食感は失われてしまっているのではないだろうか。などと考えながらビンを手の中でくるくると回したりした。そしてもう一度光に透かして見た。それにしても見事な形をしている。ハニカム構造というらしいその六角形の整列は,おおよそ自然のものに思われない。機械で作られたかのような精密さ。蜂がこれを作るのか。そう思うと,せっせせっせと蜂の巣を作る可愛らしいミツバチ達の姿が頭の中に浮かんできて,ブンブン羽音さえ聞こえてきた。

 蜂が飛んでいる。ぶーんと飛んで花の周りをぐるぐるとする。それから一つにとまって蜜を集めようとする。奥へ入って,出てくるころには花粉にまみれて黄色くなっている。そうして巣に持ち帰って――。

 こうした働きを思い浮かべているうちに,私は一つ,下らないことを思いついた。もしこのミツバチの活動が機械化され,自動化されたならミツバチの存在は必要になるだろうか。花の蜜をスポイトで吸い,あの機械的な建造物である蜂の巣も作り,蜂の子たちへの餌やりも,すべて自動化されたなら,今いる蜂たちはどうなるだろうか。

 ミツバチ型の小さなロボットを作る。見た目も,羽音もミツバチそっくり。行動はAIに任せる。蜜を集め,蜂の子に餌をやり,巣を作る。これを一つ二つと数を増やしていく。そうするとミツバチ達は仕事が減る。負担が減る。AIに出来ないことは繁殖のみである。そうなったとき,ミツバチはただ繁殖だけに努めるだろうか。それとも――。

 話は変わって我々人類はどうか。もしこの下らない妄想が人間にも当てはまるとしたらどうだろうか。辛い仕事,楽な仕事,仕事仕事仕事。これらをAIが代わりにやってくれたら私たちの生活は楽になるだろう。して奪われた仕事の代わりに出来た時間を,我々は何に使うだろうか。働かないから疲れていない。疲れてないから眠くはない。では人類存続の為に繁殖に努めるか。どうだろう? 仕事のない人生。楽な人生。その生存意義。

 AIに仕事を“奪われる”と表現した人は面白いと思う。だって仕事を代わりにやってくれるのだもの。それを奪われるなんてけったいだと思わない? お掃除ロボットを買った人は生活が楽になったのではないかしら。食洗器とかも便利だと思う。私たちの生活は少しづつ楽になっているはずだけど,もし仕事が奪われるということになった時,つまり働く必要がなくなった時,それは果たして生活が楽になったということを意味するだろうか。私たちの生活の先回りをするAI達を見て,我々は何を思うだろうか。


 翌朝,ビンを開け,スプーンで蜂の巣をすくってみた。もぎれるみたいにぽろっとはいかず,グニグニといった感じで取り分けなくてはならなかった。そうして一口分の蜂の巣をトーストにのせた。蜂の巣のかけらを一口で頬張った。甘いには甘いが,知ってる味。食感はサクサクと言うよりはぱりぱり? であろうか。噛んで噛んでなお噛んで口の中に薄いガムのようなものが残る。蜜ろうだ。なんだか初めて食べたホルモンに対して抱いた感想と似たような感想を抱く。これは味がしないばかりかグニグニとしてあまり美味くない。

 ネットニュースではAIが描いた絵が紹介されている。私は蜂の巣はしばらくは要らないかなと思いながら,ビンに残った大きな巣のかけらを眺めた。


読み直して,酔っぱらっているのかと思う程酷い文章ですが,恥はかき捨てと言うことで投稿しました。

なんとなく言いたいことが伝わってくれると嬉しいです。

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