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恋の案内人  作者: 翁
過去からの解放
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11.良い雰囲気の作り方

 美桜ちゃんが部屋を出ていって数分が経った。

 トイレと言っていたが戻ってくる気配がない。

 ・・・リビングに行っちゃったかなぁ。階段降りていく音が聞こえたし。

 うーん・・・。どうすればいいんだ?

 美桜ちゃん、明らかに拗ねている感じだったからなぁ。


「雰囲気か・・・」


 さくらが考える良い雰囲気の作り方ー!

 ドンドンパフパフー!!!


 その1!

 部屋を暗くして、ちょっと服をはだけさせておく!

 そして! ベッドに上がっできたところを、こうガバッと!

 ・・・キス以上のことが始まりそうだから却下。


 その2!

「美桜ちゃん。ちょっと後ろ向いて」


「う、うん」


 私は美桜ちゃんを後ろから抱きしめ、首筋に口づけをした・・・。

 ・・・ブレーキが効かなくなりそうだから却下。


 その3!

 ──ドンッ!

 私は美桜ちゃんを壁に押し付けた。


「相変わらず美桜は欲しがりだ。その唇、悪さしないように塞がないとダメみたいだな」


「さくら・・・ちゃ、っん」


 私は美桜ちゃんの唇を貪るように・・・。

 ハッ! 私は何を!? 却下で!!!


 その4!

 私と美桜ちゃんは向かい合ってお互いを見つめ合う。


「・・・美桜ちゃん。恥ずかしいから目つぶって?」


「・・・うん」


 ──チュ


 何これ私めっちゃ可愛い!

 美桜ちゃんが暴走しそうだから却下で!


 その5!


 ・・・その8!


 ・・・・・・その10!



 そのあともいくつか考えたが、結局いい案が浮かばなかった。


「どうすればいいんだー!!!」


 美桜ちゃんが寝てる時ならいくらでもできそうなのに! あと妄想の中では!

 逆にお預けにしちゃう? いやいや! 美桜ちゃんがもっと拗ねてしまいそうだ。


「はぁ・・・。美桜ちゃん早く戻って来ないなぁ」


 やっぱり怒っているのかしらん。

 下に行って呼びに行ってもいいけど、気まずい所を美桜ママに見られたくない。


「メッセージ送るか」


 美桜ちゃんは携帯をリビングに持っててるみたいだし、多分メッセージを送れば気付くだろう。


「美桜ちゃん。忘れててごめんね。怒ってるならちゃんと謝りたいから戻ってきて?」


 これでいいかなー。

 もう一度メッセージを見直し、送信ボタンを押す。

 とりあえず、戻ってきたら申し訳なさそうにしておこう。

 私はベッドに座り、美桜ちゃんが戻ってくるのを待つことにした。

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