高橋花恋の涙
「アウト。ゲームセット」
最後に打ったボールがアウトになり、その瞬間、敗北が決まった。
「2人ともお疲れ様」
「負けちゃったー。悔しいなぁ。スタミナが限界になっちゃって」
「よく頑張ったよ。明日は3位決定戦頑張ってね」
3位決定戦か・・・。
気持ち、切り替えられるかな・・・。
私はしばらく呆然としていた。この敗北は私のせいだから..
私のスタミナがもっとあれば、こんなことにはならなかったのに。
準々決勝ではなんとかなったけど、準決勝ではスタミナの限界で、ミスばかり目立ってしまった。
「はぁ・・・」
「溜息なんて花恋さんらしくないですわよ」
「咲蘭ちゃん・・・」
猛練習を重ねた咲蘭ちゃんは、本当に上手くなった。なのに私のせいで・・・。
「私のせいで、なんて思ってるんじゃないですの?」
「・・・え?」
「花恋さんのせいではないですわ。花恋さんは今までたくさんわたくしのカバーをしてくださいました。ですが、さっきの試合では、わたくしがもっとカバーするべきでしたわ」
違うの咲蘭ちゃん。私にもっとスタミナがあれば・・・。
「前向きに捉えましょう」
「前向き・・・?」
「わたくしはもっと花恋さんのカバーをできるように、花恋さんは自分が今回ダメだと思った所を練習で補えばいいんですのよ」
「今回の反省点が改善されればわたくし達はもっと強くなる。そう思えばいいと思いますわ」
・・・咲蘭ちゃんは強いね。私にもその強さ欲しいな。
「もう。泣くんじゃないですわ。ほら、ハンカチ」
「ありがとう咲蘭ちゃん。私もっと頑張るから」
「2人で、頑張るんですのよ」
「・・・うん!」
咲蘭ちゃんの言葉で自然と笑顔になる。
いつまでもクヨクヨしてちゃダメだよね! 明日もあるんだし!
「明日絶対勝とうね!」
「当たり前ですわ!」
咲蘭ちゃんとペアを組んで良かった。
これからもよろしくね。




