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恋の案内人  作者: 翁
過去からの解放
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二階堂咲蘭の努力

 ──2週間前


 パーン!!!

 凄まじい音がテニスコートに響き渡り、音の出どころに視線が集まる。


「美桜ちゃん!!! 今のすごくない!?」


 わたくしは打つ瞬間を見ていましたわ。

 綺麗なフォームから放たれたそのボールは、快音と共に美桜さんのコートへ。

 その時、このままではさくらさんに勝てない、そう思いましたの。

 コートを作っていただき、毎日専属コーチに教えていただいてますが、まだ足りないということですの?

 これ以上どうすれば・・・。

 ・・・そうですわ! さくらさんと練習すれば、何か見つかるかもしれませんわ!



「さくらさん、ちょっとよろしいかしら」


 部活が終わったあと、わたくしはすぐに行動に移しましたわ。


「──では部活後と定休日に、わたくの練習に付き合ってもらえません?」


「うーん」


 渋っていますわね。それでしたら・・・。


「部活後にわたくしの家に向かう時と、さくらさんが帰宅する時は、宮下に車を出させますので心配ありませんわ」


 とりあえず、送迎はこれで解決ですわね。

 次は練習の日にちですが・・・。


「──月曜から木曜のうち3日間ぐらいなら・・」


 毎日練習することを希望していましたが、さすがにそれは無理みたいですわね。


「わかりましたわ。それでは明日の部活後から、わたくしの家の庭でやりましょう。21時頃に終わるようにしますわ」


 何かこれで掴めればいいですわね。

 それでも足りないようであれば、練習を増やせばいいだけですわ。


「では失礼しますわ。ごきげんよう」


「ご、ごきげんよう」


 帰宅したらすぐに練習ですわね。

 試合まであと2週間、必ず追いついてみせますわ。

 ・・・さくらさんだけには絶対に負けませんわ!



 あれからわたくしは、練習に練習を重ねてきましたわ。

 さくらさんとは友達であり良きライバル。

 お互い、切磋琢磨・・・って言うんですの?そんな感じで今日の試合まで練習してきましたわ。

 さくらさんと当たるのは決勝。それまで絶対に負けられせんわね。

 次の相手は第1シードですが、そんなの関係ありませんわね。

 今までの努力、この試合でぶつけさせていただきますわ!

 待ってなさいさくらさん。

 あなたを倒すのはわたくしなんですから!

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