表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋の案内人  作者: 翁
過去からの解放
69/255

4.初戦突破

「アウト。ゲームセット」


 相手のペアの打ったボールがアウトになり、その瞬間、私達の勝利が決まった。


「やったね桜ちゃん!」


「うん!」


 私は美桜ちゃんとハイタッチを交わし喜びを分かち合う。


「4-0で佐藤・橋本ペアの勝ちです」


「ありがとうございました!」


 よし。まずは初戦突破だ。

 来月行われる県大会も、これで出場決定となる。


「2人ともナイスゲーム!」


「さくらちゃんすごかったよ!」


「県大会おめでとう!」


 部員のみんなからも祝福される。


「2人ともお疲れ様。それと県大会出場決定おめでとう。あとは勝ち進むだけね」


「はい!」


「今のあなた達なら優勝も夢じゃないわ。残りの試合も気を引き締めていきましょう」


 桜木先生の言う通り、これで終わりではない。これからが本番と思わないとな。


「美桜! さくらちゃん! よくやったな! それにしても、相手ペアに1ポイントも与えないなんてすごいな!」


 私達は1ポイントも相手に与えずに勝利したのだ。


「相手のミスも多かったので」


「それでもボレーもよく決めてたし、実力をしっかりと発揮できてるってことだ。次の試合も頑張れよ!」


「はい!」


 相手も決して弱いって訳ではなかったけど、この試合でだいぶ自信がついたような気がする。


「桜ちゃん! 次も頑張ろうね!」


「頑張る」


 そういえば・・・花恋ちゃん達の姿が見えない。


「花恋ちゃん達ってもう試合なのかな?」


「どうだろ? いないからそうかもね。移動しよっか」


 私達は花恋ちゃん達の元へ向かうことにした。



 花恋ちゃん達の試合が行われるコートへ到着。まだ試合は始まっていないようだ。


「あら。随分と早かったですのね。結果は・・・聞くまでもないみたいですわね」


「私達の試合見なかったの?」


「1ゲーム目を見て移動しましたわ。どうせ勝つ試合を見るより、ウォーミングアップした方がいいですし」


 1ゲーム目見ただけで、もう勝つと確信していたのか。


「私は最後まで見ようって言ったんだけど、咲蘭ちゃんが聞いてくれなくて」


 まぁ、ウォーミングアップしたい気持ちは分かる。

 花恋ちゃんも、咲蘭ちゃんのわがままに付き合うのに大変そうだな。今に始まったことじゃないけど。


「花恋ちゃん達は次の試合が最大の難関だし、少しでも準備しといた方がいいと思うから大丈夫だよ」


「そうだよね。次の試合勝たないと県大会行けないけど・・・。あ、さくらちゃん県大会出場おめでとう!」


「ありがとう」


 次は花恋ちゃん達の番だ。


「試合勝てるかな・・・」


「相手のペアは強いもんね。花恋ちゃんがそんな弱気だと咲蘭ちゃんに怒られるよ」


「そうだね。私が弱気になってたらダメだよね!」


 それに、今の花恋ちゃん達がそう易々と負けるとは思えない。

 難しい試合にはなると思うけど、絶対に勝ってほしい。


「私も応援頑張るから絶対勝ってね」


「うん! ありがとうさくらちゃん! なんだか勝てる気がしてきたよ!」


 うんうん。その意気だ。


「今のわたくし達が負けるはずありませんわ。相手のペアはどうせ1年だろうと油断しているはず。その油断が命取りになりますわ」


「咲蘭ちゃんのスマッシュお見舞いしてあげな」


「任せなさい! ですわ!」


 第1シードと当たることになってナーバスになっているかと思ったけど、これなら大丈夫そうだな。


 ・・・くぼちゃんは私の試合見てたのかな?

 見に行くって言ってたし、きっとどこかで見てるはずだ。

 少しぐらいなら顔出してくれてもいいんだけどな。

 近所の知り合いの子と言って誤魔化せばいいし。

 くぼちゃんのことだし、もしかしたらふらっと出てくるかもしれない。

 なんにせよ、初戦突破できて良かった。

 この調子で優勝を目指そう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ