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恋の案内人  作者: 翁
出会い
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34.熱いキス

 夕食後、疲れていたこともあり、すぐに寝てしまった。

 次に目が覚めた時には朝になっていた。

 今日は祝日で学校も部活も休みだ。

 特にどこかに出掛ける予定もないので、美桜ちゃんと一緒に1日中ゴロゴロすることになっている。


 美桜ちゃんの両親は出掛けるらしく、帰りは夜になるらしい。美桜ちゃんと2人っきり・・・。

 あんなことやこんなことしちゃおうかなぐへへ。なんて思うはずもなく、たっぷりと寝溜めするつもりだ。

 とりあえず、二度寝しますか。

 私は美桜ちゃんの体を求め、モゾモゾと布団の中を動く。

 体を求めるってなんかやらしいな。別にそんなつもりはないんだけど。

 すぐに美桜ちゃんの体に辿り着いた私は体に抱きついた。

 ・・・あったかいなー。

 人間の体温ってどうしてこんなに心地よいのだろうか。

 ・・・美桜ちゃんなしでは生きていけない体になって・・・。

 そこで私の意識は途切れた。



 二度寝から目が覚めたのは、美桜ちゃんがベッドから離れようとした時だった。


「あ、起こしちゃった?」


「・・・おはよぉ。どこいくのー」


「おはよ。トイレだよ」


「・・・早く帰ってきてね」


「うん」


 美桜ちゃんが部屋から出ていく。

 戻ってくるまで起きていようと頑張ったが、力尽きて眠ってしまった。



「ふあっ・・・」


 何度寝したんだろう。

 目を開けると美桜ちゃんが私を見つめていた。


「・・・起きてたの?」


「今起きたとこ」


 その割にはあんま寝起きって感じしないけど。

 今何時なんだろ。


「何時になりましたかね」


「なんで敬語なの。今は12時過ぎだよ。お腹はまだ空いてない?」


「・・・うーん。まだいいかな。もうちょっと一緒に寝よ?」


「いいよ。おいで」


 美桜ちゃんが腕を広げる。遠慮なくその腕に包まれることにした。

 ・・・なんか彼氏みたいだな。

 そんなことを思いながら美桜ちゃんを見る。


「どうしたの?」


「美桜ちゃん彼氏みたい」


「な、何言い出すかと思えば」


 すぐ赤くなるんだから。


「次起きたらなんか食べる」


「ん、分かった。私が作ってあげるね」


 料理できるのか。これはいよいよ嫁に迎えた方が良さそうだな。

 


 ──。



 ───。



 ────。




 ──夢を見た。

 美桜ちゃんが私のおでこや唇にキスをする夢だ。

 欲求不満っていうわけじゃないと思うんだけど、どうしてそんな夢を見ているのか自分でも分からない。

 美桜ちゃんが色々な所にキスするのを、私は嫌がらずに受け入れている。

 実際、別に嫌じゃないし、それぐらいはいいかなって感じだ。

 ただ、夢にしてはやけに美桜ちゃんの唇の感触が、ダイレクトに伝わってくる。

 特に唇にされるとなんだかゾワッとする。

 唇ってこんなに柔らかいのか。

 もう一度美桜ちゃんが唇にキスしてきたら、こっちから激しくしてやろう。夢の中でも恥ずかしがるといい!


 そんな夢の中の美桜ちゃんは、おでこ、頬の順にキスをしてきた。

 どんどんキスの位置が下がってきているので、次辺り唇にくるだろう。

 どうせ夢だし、漫画みたいにディープキスしてみるか。

 一体どんな反応するのか楽しみだ。


 私の予想通り、頬のあとに唇にキスをしてきた。

 こちらからまだ何もしない。

 3秒程、唇をつけたあと、満足したのか私の唇から離れようとする。

 そこで私は美桜ちゃんの首に腕を回し、離れようとした唇に私の唇を強く押し付けた。


「んッ!」


 美桜ちゃんが驚いて固まってしまっている。

 私はそれを無視して、そのまま貪るように美桜ちゃんの唇を自分の唇で包み込んだ。


「んぁっ・・・」


 ディープキスってこんなに気持ちいいの・・・?

 私は美桜ちゃんの口の中に舌を入れ、さらに快感を求める。


「んんッ!!」


 美桜ちゃんの舌と交わった瞬間、私の全身に電流が走った感覚に陥る。

 その感覚に驚いてしまい唇を離す。唾液が糸のように引いている。

 それを垂らしてしまうのがもったいないと思ってしまい、その唾液を舌で受け止めて飲み込み、また美桜ちゃんの口の中に舌を入れた。


 あぁ・・・とろけそう。

 全身でキスを感じている。

 美桜ちゃんはどんな表情をしているのだろうと目を開ける。


 ──そこには


 ベッドで横になって、目を見開いている美桜ちゃんがいた。

 お互いの目が合う。


 ・・・あ、れ?

 夢・・・じゃなかった・・・?

 美桜ちゃんも驚いているように見える。

 私の舌はまだ、美桜ちゃんの口の中に入ったまま。

 ど、どうしよ。これって私からしたのかな・・・?

 夢では美桜ちゃんからしてきてたはずなんだけど・・・。


「ッ!!!」


 私は我に返り美桜ちゃんから急いで離れた。

 これ夢じゃないの!? 私、美桜ちゃんと普通にディープキスしてたってこと!?

 美桜ちゃんを見るとなんだかうっとりしている。

 ど、どうしてそんな表情してるの・・・?


「み、美桜ちゃん?」


「なぁに。桜ちゃん」


 な、なんか喋り方が・・・。


「あ、あのあの、あの、これは」


「どうしたの・・・?」


 美桜ちゃんはキスの感触を思い出すかのように、自分の唇を指で撫でていた。


「え、えっと、・・・満足できた?」


 な、何を聞いてるんだ私はー!!!


「もっとしたいかも」


 なんですとー!?


「桜ちゃんからあんなに情熱的なキスされるなんて、ちょっとびっくりしちゃったけど、すごく嬉しい」


 やっぱり私からかー!!!

 ど、どうしよ・・・。何か言い訳を!!!

 でも混乱して頭がクラクラ・・・・・・。


 私はハッとなって目が覚めた。

 美桜ちゃんはベッドで横になっている。


「あ、おはよ。桜ちゃん。なんだかうなされてたけど、変な夢でも見た?」


 心配そうな目で私を見ている。


 な、なんだ夢か・・・。びっくりしたーーー。


「ちょ、ちょっと色々と激しい夢見てた」


「は、激しい?」


「いや、気にしないで」


 おかげで眠気が一気に覚めた。

 もし、あれが夢じゃなかったらどうなっていたんだろうか。


「本当に大丈夫? 体すごい熱いし、顔も赤いよ?」


 あんな夢見たらそうなってしまうのも当然だ。


「だ、大丈夫だよ! そそそれよりお腹空いたなー! 美桜ちゃんなんか作ってよ!」


「ならいいんだけど・・・。何作ろう? 冷蔵庫見てから決めようかな」


「じゃ、じゃあリビング行こっかー!」


「うん!」


 はぁ・・・。

 なんて激しい夢だったんだ。

 しかも相手が美桜ちゃんって・・・。

 恥ずかしくて顔もまともに見れないよ・・・。

 私は落ち着くまで、なるべく美桜ちゃんの顔を見ないように過ごした。

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