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恋の案内人  作者: 翁
過去からの解放
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27.指切りげんまんリターンズ

 次の日、花恋ちゃん達へのお土産を買い、駅周辺で昼食を食べて熱海から帰宅。

 帰りの車では、昨日の疲れが残っていたこともあり、私も美桜ちゃんも寝てしまった。


「美桜、さくらちゃん、着いたぞー」


 美桜パパの声で目を覚ます。


「・・・もう着いたんですか」


「熟睡してたな。昨日はしゃぎたのかな?」


「そうみたいですね。美桜ちゃん、起きてー」


 美桜ちゃんはまだ眠ったままだったが、私に体を揺すられてやっと起きる。


「・・・おはよ、桜ちゃん」


「おはよ。ほら、降りるよ」



「ただいまー」


 美桜ちゃんの部屋に着いた私は、すぐさまベッドにダイブ。

 旅館も良かったけど、やっぱりこのベッドが一番だな。


「楽しかったね」


「うん。いい思い出になった。また行きたいなー」


 またあのほっけが食べたい。


「行こうよ! また一緒に!」


「まぁ、行ってあげてもいいけど」


「約束だよー!」


 そう言うと美桜ちゃんは小指を差し出してきた。


「なんか懐かしい。前もしたよね」


 私も小指を差し出す。


「そうだね。はい、指切りげんまん、嘘ついたらー」


 そこで一旦、美桜ちゃんが止まった。


「どうしたの?」


「嘘ついたらどうしようかなって考えてるの!」


 普通に針千本でいいんじゃないですかね・・・。


「針千本のーます、指切った!」


 待っていると夜が明けてしまいそうなので、勝手に進行させてもらう。


「あー! せっかく考えてたのに!」


「どうせこの約束は果たされるから考えなくていいよ」


「桜ちゃん・・・。ありがとうー!」


 私の言葉嬉しかったのか、美桜ちゃんが抱きついてきた。


「ちょっとー? 料金取りますよー?」


「いくら!? 払うよ!」


 美桜ちゃんが財布から諭吉を出す。


「有り金全部置いてきな!」


「どこの不良なの!?」


「それよりさ、明日の部活見学しようかなと思ってる」


 花恋ちゃん達にお土産渡したいし。


「そっか。絶対練習に参加しちゃダメだからね!」


「分かってるって」


 無理して練習して、引退試合に参加できないなんてことになったら本当につらいし。

 それから旅行の話をしたりして、ゆっくり過ごした。



 ──翌日


「さくらちゃん! ギブス取れたんだね!」


 私を見つけた花恋ちゃんが駆け寄ってくる。

 少し焼けたのかな? こんがり花恋ちゃんも可愛いなぁ・・・。


「うん。花恋ちゃん久しぶりー!」


 可愛いが止まらなくなり、全力で花恋ちゃんを抱きしめる。


「ちょっと苦しいよさくらちゃん」


「騒がしいですわね」


 出たな! パツキンお嬢!


「咲蘭ちゃんも抱きしめてあげようか?」


「なっ! け、結構ですわ!」


 拒否されてしまった。さくら悲しい。


「今日は見学ついでにお土産持ってきたよ」


「ありがとうー!」


「はい、咲蘭ちゃんも」


 受け取るのが恥ずかしいのかそっぽを向いている。


「あ、ありがとうですわ」


「どういたしまして。部活終わったらご飯行かない?」


「いいね! 咲蘭ちゃんも行こう?」


「わたくしもですの? 別に構いませんけど・・・」


 本当は誘われて嬉しいくせにー。素直じゃないな。


「美桜ちゃんは強制だし、聞かなくていいや」


「美桜先輩を雑に扱っちゃダメだよー!」


 花恋ちゃんが頬を膨らませる。


「そんな雑な扱いしないよ。色々と感謝してるし」


「さくらちゃんも少しは丸くなったんだね」


「それは態度が? それとも体型が?」


 少し運動しないだけで太るわけがない・・・はず。


「確かに少し・・・」


 咲蘭ちゃんが腕を組みながら、私の体を見る。


「太ってないから! もう! さっさと練習してこーい!!!」


 私は日陰で皆の練習を見学することにした。

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