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異世界転生幼女の英雄譚  作者: ひょうか.みかん
第6章〜小鳥遊優と雪国の巨獣と天使(エンジェル)〜
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63話〜ノエルの町へ〜

 雪道。そこで姿を現したのはデカい白熊。

「みーちゃん、熊ってあんなデカかったっけ?」

「蠍がバカデカい世界で熊がデカくてもおかしくはないだろ?戦車くらいはあるか」

「フブキ様は出ないで下さいね!」

「マジかよ。面白そうなのに」

「ジャイアントホワイト。氷の息吹を吐いて来るわ。力も強い。何でこんなとこに居るのかは分からないけど」

「俺が行く」

「手伝うわ!レンちゃん!」

「おうよ、ゲッカちゃん。まずはアレだ、炎の魔法剣をくれ!」

「ええ!頑張って耐えてね?闇の焔よ禍の剣となりて万物を灼き尽くせ。魔剣『ダークフレイムソード』!」

 自身の刀とレンレンの剣に魔剣を付与してる。魔剣かよ!?

「魔剣かよ!?普通の魔法剣で良かったんだが!?」

「だいじょーぶ!今のレンちゃんなら耐えられるわ!行くわよ!」

「おうよ!」

 ゲッカさんが前脚をぶった斬る。そして体勢を崩したところを…。

「どっこいしょ!」

 あんだけデカい熊が真っ二つなんですけど。

「これ、炎消せる?」

「ほい」

「バラすか。どこ食えるか知らんが」

「あたしも手伝うわ」

 数分かけて熊をバラす。

「とりあえず、休憩にしましょうか」

「ふぅ、みーちゃん連れションしよーぜ」

「連れション言うな、ってか大丈夫だ」

「君達普通に外で出来んの?」

「俺は冒険者やってたからな、何日も野営とかあったし」

「街が出来るまでくらいだな。そこまで文化レベルが発展してた訳でも無かったし。あと砂漠を歩く時にやむを得ず」

 レンレンが行ってしまった。

「まあ近くに危ない気配は無いし大丈夫か危なくなってもレンレンなら問題無いし」

「寒いから仕方ないとはいえ流石にすげえわ」

 間も無くして戻って来る。

「戻ったぞ〜、あーさびぃ。ある程度回路で対策出来てるとは言えさびぃ」

「よーやるよレンレン」

「まあ外での生活一番長いだろうし」

「洞窟で寝泊まりとか普通にするしな」

「そう言えば俺が砂漠で遭難した頃って別の依頼で何日か洞窟に引きこもってたって言ってたな」

「蜘蛛や蠍狩りの依頼は金になる上にほぼ常時あるようなもんだからな。まあ、遭難したって聞いてわざわざトカゲ借りて飛ばして帰ったけどな」

「トカゲ?」

「デザートランナーっつー砂漠で移動に使えるラプトル系みたいな恐竜っぽいトカゲ。普通にチャリより速い」

「レンタルしてるの!?トカゲを!?」

「言うには大人しくてコスパいいから貸し出しても問題無いらしい」

「それで成り立つ商売ってすげえな」

「しかも結構レンタル料安いしな」

「あの辺は物価そのものが安くないか?露店で銅貨1枚ありゃ一般人は1食食えるが」

「確かに俺は無理だな」

「すごいな」

「いや、それはいいから。アイリスさんさっきのシロクマがいた事に疑問を抱いていたようですが」

「ジャイアントホワイトはこんな人通りの多い道には基本出ないのよ。やっぱ何かあるのね」

「何かあるつっても自然の変異相手にゃ流石に人類は立ち向かえんっしょ」

「まあ、それでもノエルやスノーフォーエルン、その周辺地域を移動にも影響が出てる以上はね」

「大変な事で」

「そろそろ行きましょうか」

「んで、今どの辺り?」

「半分手前くらいね」

「結構あるな」

「この辺の気候の関係上飛んで行くのは危ないし仕方ないとは言え、雪で足場も良くはないし結構大変だな」

「みーちゃん空飛べるのかよ」

「ウインドブーツは簡単だぞ。こっち来て序盤で習得して飛行能力まで得た魔法だ」

「箒じゃないのか」

「この世界はそんな魔法の概念じゃなくて俺らのやってるゲームの方の概念で成り立ってる感じだぞ」

「そういやそうだな」

 とりあえず歩き始める。

「結構ももも体力あるんだな」

「らしいな。まあ都合はいいけど、これでプラマイゼロくらいだからね。生前考えると」

 するとコンパが出てくる。

「何かプラスに出来る要素差し上げてもいいんですけどね。モモさんはフブキさん方に匹敵する武器や道具は持ってないようですし、一応能力、道具で差し上げられますけど」

「ちなみにイマジンアートって魔法はどんなもんなの?」

「この世界ではかなりレアで扱いこなせると相応の力はあって元々芸術タイプのモモさんには一応合っている魔法ではあるんですけど、まあまあ難しいとはいえ、魔法は道具や能力に比べて見劣りがちなので」

「へー、そう言えば目立った能力は持ってないんだけどさ、能力が無くても使えるらしいけど丁度欲しい能力があるんだけど、みーちゃんやイズミ君みたいに使いこなせるようになれば、神器相応の力もいけるかもだし」

「それは?」

「魔法回路を描く能力。アレは能力無しでも出来るようにはなるっぽいけど」

「分かりました。んじゃ、これもおまけしときますね」

「まさかのりんごと謎の剣」

「りんごは能力です。この剣は魔法回路を描く事で効果を増幅させる力を本体に持つものです。剣としての性能はフブキ様やレンさんの物に劣りますが。質はいいので、描き換えも効くので」

「便利な武器な事で」

 とりあえずりんごを食べる。

「これ美味しいな」

「一応能力としては獲得出来るんですが、言ってみれば熟練度的なものは初期からなので頑張って上げて下さい」

「みーちゃん頼むわ。だいぶ頑張ってたみたいだし」

「いや、いいけど、ここでの事終わってからな?」

「まあそれは分かった」

「あと、防具や衣類に描く回路はまだそこまでじゃないから、そっち優先したいなら他当たった方がいい」

「まあ武器優先するさ」

 更にしばらく歩いて…。夜。

「ここで野営をするわ」

「まあ、そうなるか」

「一応コンがほぼ夜通しで警備と守護してくれるから安心して寝れる」

「よくよく考えるとディアボロスの生活におけるスペックってぶっ飛んでるよね」

「そう言えば」

「夕食まで寝てますね」

「そこの短時間でいいのか」

「らしい」

 もう寝たらしい。はっや。安全だと判断したのだろう。

「大丈夫だよ。今回はノーラちゃんこそいないけど。コンも信頼出来るから」

 数十分程して夕食の匂いに釣られてコンが起きてくる。

「コンねーちゃん起きた」

「バッチリです」

「っと保温の結界も展開しておきますね」

「そんな結界あるのか」

「まあ一般の魔法使いはわざわざ習得するような魔法では無いのですが、感知や防御と同時発動するので心配無く」

「へー。んじゃ、俺は先に起きて後で寝てそれまで火の番してるわ」

「ごめんねレンちゃん明ける前に起きて替わるから」

「まあ、そーゆー体質持ってんだし活かさないと」

「っと、はい。身体の中からも温めなさい、サタンハートは身体を中から温めて保温するのよ」

「あと少し頑張ればお風呂入れる」

「もももが自己暗示かけ始めた」

「明日には着くから、ね」

 食事を終えて1日を終える。

 早朝。目が覚めると。

「あ、フブキ様、おはようございます」

 コンは元気だ。流石悪魔の系譜。ぶっ通しでも元気じゃん。

「レンさんは先程休まれたとこです」

「ああ、ちょっと行ってくる、結界の外には出ないから」

「分かりました」

 身支度を整え、する事した後、食材を取り出してサタンハートのスープを作る。

「おはよー。フブキちゃん早いのね」

「おはようございます」

「フブキちゃん料理出来るのね」

「生きてた時はしてたので。こっち来て食材の知識が無いのと文化レベルの差とかで出来る状態では無かったですけど」

「へー。あ、ちょっと待っててね。すぐ戻るわ」

「あ、はい」

 察したのは置いといて。正直3人分ほぼ丁度くらいの量しか作ってない。レンレンはほっといて、いやよくないか。レンレン頑張ってただろうし。

 水と材料を足し調味料で再調整する。とりあえず水足したし温度上げて少し待つ。

「戻ったわよ〜。増えてない?」

「増やしました。もう少し火入れた方が良さそうなので少し待ってください」

「ちょ、朝食の準備入っていいかしら?」

「どうぞ。これは元々自分で欲して作ったやつなので、とりあえずこんな感じかな。人数分無いけですが、コンとアイリスさんと自分の分と一応レンレン想定して6人分。っとここに置いておきますね」

「ありがと。こっちも大体落ち着いたし有難く頂くわ。美味しいわね。サタンハートとわたげうさぎね。こっちは。やっぱ合うわ。調味料の加減も丁度いい…けど何かあたしが作るのと違って美味しさが増してる」

「具はわたげうさぎ、豆、サタンハート、玉ねぎとショクヨウショクブツで、ベースとなるスープを取るのにウサギの骨じゃなくてフォレストボアの骨、あとはこれですね」

「調味料…ちょっと食べてみていい?」

「はい」

「ベースはアルココらしいけど、火にかけてあるわね。あとはミルクルミかしら。それだけじゃ無いはずだけど」

「あとはマシュからもらったトパーズレモンの果汁を少し入れてあります。サタンハートの残った辛味や酸味を和らげるらしいです」

「なるほど。勉強してるのね」

「よっと、ほい、コンのも」

「ありがとうございます。美味しいです」

「よかった。っと自分も飲も。ふぅ。初めてにしては上出来かな。確信あってレシピとしては出来てたけど作る機会は無かったし」

「まあそれを行動で実現できると言う事は料理の腕は確かなものね」

「生前は家事やってたもので。両親共働きで基本家にいなくて」

「大変だったのね」

「まあ否定はしませんが」

「ん、いい匂い」

「レンレン起きた」

「バッチリよ。ちょい行ってくるから置いとけよ!それ」

「はいはい」

 間も無くしてレンレンが戻ってくる。

「うし、これ天使のねーちゃん作ったの?」

「いや?俺」

「珍しい。まあ、そんな機会無かったもんな。んじゃ頂きます。このスープうめえな。肉も美味い。この緑の葉っぱなんぞ?」

「ショクヨウショクブツよ」

「いや、食えるからそりゃ食用だろうけど」

「そう言う名前の植物なのよ。色々使えるわ」

「マジか」

「まあ基本主役としては使いづらい食材ではあるんだけど、添えるだけで彩りも良くなるし、栄養面はいいから身体にはいいのよ」

 ショクヨウショクブツが美味しいと思える主役料理は不明。天ぷらとかか?でも結構食べてて不味くはないがクセはあるからなぁ。オムレツは卵が勝つし。

「とりあえず朝ご飯も出来たわ」

 残りの皆が起きて来て朝食を摂る。

 その後。

「よし、今日の昼までには着くわよ!」

「がってん!」

 昼前。

「見えて来たわ、アレがノエルの街よ!」

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