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異世界転生幼女の英雄譚  作者: ひょうか.みかん
第5章〜安藤蜜柑と望月桃と古の亡霊(ファントム)〜
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56話〜刀の在り方〜

「まさかあんな極太ビームぶっぱなして来るなんて思わないじゃないですか!?」

「俺の身体を使った女神が勝手にやった事だからそもそも神器『メック・Eye』、神器『メカハート』、神器『E -Soul』も初めて聞いた。特訓では普通に銃作るだけだったし」

 コンパが出てくる。

「『メック・Eye』は千里眼系の力を持ったスコープみたいな感じですね。魔法や対象の解析とかも出来ます。フブキ様の身体ではまだ1kmくらいですね」

「十分強いが!?」

「『メカハート』は武器と同調する力を、『E -Soul』は電脳のメインコンピュータ辺りの機能を司る力。武器の実体はフブキ様と言う実体を触媒とする事で形成してます」

「なるほど…」

「で、コックリさんってあっちじゃ降霊術とか都市伝説の類だが、こっちでは神で解析なんかを持つ状況把握系統の神か」

「御主は頭がいいのう。その通りじゃ」

「最初に会った時に向こうのコックリさんに使う紙があったからな、この世界は平仮名とアラビア数字は使わん筈だがその類に対応出来るとはさすが、その類の神と言ったところか」

「じゃろ?じゃろ?」

「一条青葉、アオバ・イチジョウ。俺と同じリトルスの転生者の居場所を探る事は出来ますか?」

「うむ、やってみよ…。すまぬ。妾の探知に抗える程の妨害魔法に阻まれておる。七大陸ではない。それは確か。元々存在しない人口的に作り出された島。そこからさらに探りを入れる事が出来ぬ。ナナノのさらに東」

「みーちゃん、今はその時じゃない」

「お前の勘は当たるからな。信用しよう」

「あと許可もらってるからなんなら女神の運命視の能力もある」

「なんだかんだみなさん神様の力を持ってるんですね」

「あと今この町をにゃん侍が刀探してどっかいるはずだがアレも神だしな」

「にゃん侍?」

「あ、にゃん侍来る」

「呼んだか?」

「何故来たし」

「懐かしい気配を感じてのう。コックリか」

「全然違う身体に突っ込まれるのは面白いがノアールか、久しいのう」

「コックリよ、頼みがある」

「セクハラじゃないなら応えてやろうぞ」

「ワシの刀を探してくれぬか?」

「この大陸だけで良いか?」

「今はそれでよい。他は気が向いたら探す」

「了解した。うむ。近いのう。北の山、山賊が持っておる」

「何故そのような輩が」

「心は読めぬ。が、面白い事になった」

「面白い、とな?」

「ノアールはイマシメ一族を知っておるか?」

「ああ、盗賊の一族じゃな。ワシが討ち取った。イマシメ・ヤトナ、嘗ての女盗賊の頭じゃな」

「其奴じゃ」

「安藤さんちのみかんちゃん知ってる?」

「図書館で読んだ事あります。まあ名と色んな物を盗んだという事くらいですけど」

「其奴の霊が女の身体を奪い取ってのう、どっかから盗んだらしい。今ヤトナの手に御主の刀の一振りが有る。使っておる訳では無いようじゃがの」

「フブキや。あの姫君達にそれを伝えておけ。コックリとそこの転生者も連れての。ワシは策を練る」

「あ、はい。んじゃ、屋敷の前まで飛ぶぞ」

 そして屋敷。

転移門(ワープゲート)まで使えるとは」

「転移に慣れる特訓したからついでにな」

「あら、その子達が、さっき魔法で戦闘の映像を送ってくれた子達ね。あたしがアイリスで、このちんまいのが現在の姫様ね?」

「さらっと毒入れる友」

「こっちがミカン・アンドウ、こっちがモモ・モチヅキ。でミカンがコックリって言う神を降ろしてるのは戦いから見てるから分かってるかと」

「ええ、そうね。ってかフブキちゃんがまた急激に強くなってる事に驚いたのだけど」

「そこのにゃん侍とシオンさんに鍛えられたもので。今回はアレは使う機会が無かったですけど」

「まあ、いいんじゃない?女神様を降ろすのも安定してたし、ってかブレイクスラッシュの定着率8割超えてたし。あいつとんでもない事やらかしたわね。魔法の概念をひっくり返すことを教えて、いや、常識的にはやらない本来効率のいいはずの鍛え方…ね」

「ブレイクスラッシュって闇魔法をぶった斬った」

「そうそう。あの戦いでフブキちゃんは意図的にああいう戦い方してたしアレで手を抜いてるなんて事もないのだけど、フブキちゃん万能過ぎるから。基本は干渉魔法や魔法剣を使った剣術が強いわ。干渉魔法を最初から適性持っててそれを伸ばした結果でフブキちゃんはミカンちゃんと戦った時みたいな戦いがほんとは好きみたいだけど」

「ほぼ全部話してますね」

「まあまあ」

「そりゃ勝てぬわ。あの魔法剣、見る限り9割近く定着しておった。7割の定着で強い武器魔法をあれほどまでとは」

「神様が出てくるとは。ちなみに干渉魔法の性質付与とかならフブキちゃん9割超えてモノや状況によっては完全定着も出来るわ」

 そうらしい。氷の付与は完全に定着出来る。

「そのような事聞いたこともない。時代は変わったものじゃな」

「そう言えばその時代なんじゃが、姫君よ。盗賊、山賊がどうこうと言う話は最近聞いたか?」

「それが結構大変らしくてですね〜」

「其奴がワシの刀を持っておる。コックリが力で探り当てた」

「なるほど」

「問題は、どうやったかは知らんが、イマシメ・ヤトナの霊をその盗っ人の長が降ろしたという事」

「オウカ知ってるの?そのイマシメ・ヤトナって人」

「ヨシノ、いや、ナナノ大陸、下手すれば全世界最大規模の事をやらかした盗賊だよ」

「なるほど、めんどくさそうな事になりそう」

「なるじゃろ」

 断言早えよ。ならないならそれでいいのに。また厄介事に巻き込まれるのか。

「定期的に厄介事に巻き込まれる呪いか」

「街暮らしのお前らより、砂漠で死にかけた俺より一番壮絶な異世界人生辿ってるよな、何だかんだで」

「否定出来ねえ」

「そうなのですか?」

「まあ、最初に盗賊に襲われて返り討ちにして、森林のフェルパーが暴走してるから食い止めて、あとはこいつ探しに行ったら熱中症で倒れてこいつと合流してワイバーンのデカいやつ仕留めて、アサシンに意図的に死にかけまで追い込まれて、このにゃん侍に身体乗っ取られて」

「…想像の100倍で効かないレベルで壮絶だったと言うか」

「俺も人はやってねーからな」

「体長の単位がメートル級の蜘蛛や蠍を砂漠ぇ喰うために狩る生活も結構嫌だぞ?」

「美味いのに」

「生理的にキツいわアレは」

「この世界そんなやべえのいるのか」

「いるいる。確かに美味いがアレは嫌だ」

「とりあえずその話は置いといてそのイマシメ・ヤトナについてよ」

「ワシが相手をする。フブキの身体でな」

「…いいの?」

「分かりました」

「コックリ、其奴は人類に取り憑いておるのじゃろ?」

「うむ」

「その人類は殺す」

「にゃん侍さん」

「どうした?フブキ」

「そのヤトナとか言う霊は肉体を壊したらどうなるのですか?あるいはどうするのですか?」

「好きにするがよい。封印、成仏、新しい肉体に降ろす」

「分かりました」

「さてと、レンレン、みーちゃん、みかんちゃんこの後どうする?」

「みーちゃんでみかんちゃんは若干ややこしいな、みかんちゃんでも下手すりゃ反応する」

「そこはまあ仕方ない」

「ご飯はこっちで出すけどまあ色々見て回って食べたいものとか有るならそっち優先していいよ」

「何か食べたいものってある?」

「ここってまあ海が近いんだよな」

「魚介ならここで出せるよ」

「んじゃ、いいんじゃね?」

「レンちゃんの分、大体3人前くらいで頼んでおくね」

「うっし。で、これからどうする?まだ早いし」

「別にする事ないんだよなぁ」

「街見て回るか?」

「武器も着物も団子も行ったし、あの図書館でも行ってみるか?さっきは刀の方だけだったし本の方も色々見てみたい。あとイマシメ・ヤトナとやらの事も調べてみたい」

「相変わらず真面目な事で。第二の人生エンジョイしようぜ?」

「エンジョイしてるが。何か方向性ズレてきてるが魔法の勉強楽しいぞ?」

「お前はそう言う奴だったな」

「結局、出来なかった事が出来るのは楽しいもんだって、分かるだろ?」

「そうだな。最近はイノシシとか鹿とかだが大物狩るの楽しいな」

「フツーに健康なだけで有難いわ」

「お前持病あるとか言ってたな」

「まあそれで丈夫じゃなかったし。今はその時の数倍は体力ある気がするからな〜。言って絵描いて売ってるだけだが」

「そう言えば俺は描いてないな、と言うか描けてないな。当てはあったけど画材が手に入る保証は無かったし」

「当てあるの?」

「うちにエルフの技術者がいてな、これとか」

「銃って」

「鉛の弾じゃなくて魔力の弾だけどな。ほら」

「モデルはトカレフか」

「当たり」

「ほー」

「とりあえず図書館行きますか」

 再び図書館。

「確かこの辺ですかね」

 イマシメ・ヤトナ。この世界に実在した最凶クラスの盗賊。ノアールさんが討った。武器は色々使えるらしい。使用魔法は武器魔法や干渉魔法で魔力は闇。なるほど。

「勝てそうか?」

「レンレンが俺にあの神が憑いた時はどうだった?」

「身体能力はみーちゃんだった。扱える力や魔法なんかはにゃん侍のものだったが神の力で対抗して何とかだったが」

「勝ち目はあるな。とりあえずイマシメ・ヤトナの情報収集はこれでいい」

 デカい図書館の中を歩く。

「この絵、お前が描いたんだろ?」

「ああ」

「上手くなってる」

「あんがと」

「っとそれもまああれだが、魔導書はここか。結構あるな」

「何系?」

「封印魔法、今回使うかどうか知らんが覚えて損は無さそうだしな」

「封印…封印…あった、この辺そうだな」

 もももから受け取り、椅子に座って読む。ってか他2名どこ行った?

「現段階だと無理だな」

「諦め早っ」

「この世界の封印魔法の難易度が高すぎる。あの時に見たけど、原理的に実行不可能だ。今は」

「どう言う原理だ?って言うか見たのか」

「化け猫のかつての肉体を封印する時にな。原理としては結界を展開してその中に空間魔法を使って閉じ込めて封印する。これが基本となる。同時に2つの魔法を構成するのを1つの魔法にまとめる。んな事出来るか」

「確かに難易度高え。でもどうするよ?」

「封印魔法が闇魔法な時点でアイリスさんに頼れない。師匠今どこか行ってていない。となると。策はあるか」

 やっぱ手懐ける方面か。

「さてと、用件は終わったし、アイツら探す前に、お前ってそう言えばこっちだと魔法メインなんだな」

「ん、ああ。何かあったから。まあ剣も盾も持ってるよ?鎧重いから奮発して回路ある下着とかインナー着けてるけど」

「作らせるか。まあ回路入れるくらいなら多分行けるけど、回路入れれる優秀な家臣いるし」

「みーちゃんやっぱすげえ」

「他の魔法は?位階高い守護魔法や魔法剣はともかく、お前なら結界魔法や干渉魔法は有効に使えるだろうし」

「ああ、図書館の本読んでそれなりには。独学だけど」

「まあ学習、習得面なんか関しては俺の方が楽か。師がスペックぶっちぎってる」

「そ、そうか。ところでレンレンとミカンちゃん何処行った?」

「ああ、レンレン達ならこの世界の食文化の本棚辺りにいる」

「感知系も行けるのか」

「ああ」

 ってな訳で、用事は大体終わったしレンレン達と合流。

「お、みーちゃん用事は終わった?」

「ああ」

 ってな訳で、夕方、城に戻って。

「図書館どうだった?」

「まあ色々勉強出来ましたけど、封印魔法はまた今度師匠から直接習った方が良さそうですね」

「アレ結構やろうと思うと難易度高いらしいしその方がいいわね。あたしは闇魔法は使えないから。でも、カーディアでもいいし、まあ結果的にどっちでもいい気はするけど」

 覚えて損は無いだろうけど。まあ。

「まあ時間と優先度からまあ急ぐ必要は無いんですが」

「まあガルドからを待つのでもフブキちゃんから頼むでもいいと思うわ」

「あはは…」

「とりあえず、ご飯はまだだし、オウカ、お風呂借りるわよ」

「はいはーい」

「ここはここですごいわよ」

 へ、へぇ。まあうちの温泉って自分のって言うよりあったフェルパーの集落のを生活的に特化したと言うか。

 ってな訳でお風呂。

「すげえ」

「なー。みーちゃんのとこの温泉もすげーけど」

「みーちゃんとこの…どんなだよ?」

「フェルパー、リトルス、ディアボロス、エルフ何かが集まる街なんだが元々フェルパーの集落らしくてな、天然温泉を温泉施設に改装してるんだが結構すげえぞ」

 ナチュラルにミカンともももも気にする様子もなく。

「みーちゃん意外といい身体してる」

「これでも最近少し太ったんだよなぁ」

「みーちゃんそれ太ったんやない。デフォに近づいただけや」

 まあ、そのツッコミ割と正論説ある。

「まあ、身体鍛える特訓じゃなくて魔法面主体だったってのが大きいが」

「みーちゃん元々ヒョロかったもんな」

「うっせ」

「筋肉が無えから殺し屋にも遊ばれるんだろうが」

「遊ばれて無えし!筋肉関係無えし!」

「実際のところは?」

「いや実際魔法と技術の差だし」

「今なら勝てるんじゃね?」

「だといいけど。俺が強くなれるっつーのは向こうも強くなる時間があると言う事、ついでに言うとアイツがまだ手抜いてた可能性もある」

「みーちゃんをあんな目に遭わせた輩なんざ斬り殺してーが」

「人斬った事無い癖によく言うよ」

「ぐっ」

 とりあえず身体を流して洗い始める。

「ももも、レンレン捕縛しろ」

「お、おう」

 イマジンアートで金属製の拘束道具で捕まえる。

「こんな事する必要あんの?」

「そいつ身体洗ってる時とか後ろから胸揉んできたり触ろうとしてくるからな。俺以外にはしないが」

「みーちゃんの身体に価値があんだよ」

「みーちゃん。レンレンやべえ」

 イマジンアートぶっ壊した。

「しょうがねえ。今日は勘弁しといてやる。あ、みーちゃんから来るのでも構わねーぜ?揉む?」

「うっせ」

 さっさと身体を流して風呂に入る。

「ふぅ」

「あー生き返るー」

「もももがこっちでは健康そうでよかったよ」

「んお、おっおう」

「みーちゃん何か知ってんのか?」

「ボクは向こうじゃ持病があったんだよ。みーちゃんはちょいちょい会ってたから話した。命に関わるようなもんじゃないけど弱い方でさ」

「実は近所だったしな。割と」

「それな」

「ほー」

 とりあえず何も考えずにお湯を浮かばせる。そして球体にする。

「みーちゃん何やってんの?」

「フブキちゃんお風呂で魔力コントロールの特訓結構な頻度でやってるのよ。極端に疲れた時とか以外は。でもこの特訓結構効果あるらしいわ。応用も効くらしいし」

「へー」

 もももが試しにやろうとする。

「むっ、ぐっ」

 掬い上げるだけで結構大変だからな。あ、諦めた。

「みーちゃんこんな事やってんの?」

「ああ、俺が入る時にたまたま入ってると大体やってる。俺はそんな繊細なコントロール向いてねえからやらんが」

「レンレン魔法も質より量みたいなとこあるな」

「正直それでめちゃくちゃ強いしな。お前らは全然だが、なんだその貧相な身体は。鍛えてねーだろ」

「ぐっ、まあ戦う機会なんてそう無いからな」

 レンレンがもももの腕を揉んでる。

「ぷにぷにじゃねーか、みーちゃんの腕触ってみろ、見た目のわりにしっかりしてるぞ」

「いい…のか」

「まあ、うん」

 おそるおそる触ってくる。

「すげえ。意外としっかりしてる」

 ついでに胸もぺたぺた触ってくる。レンレンよりはまあマシだが。

「もももよ、やってくるっつーことはそう言う事でいいんだよな?」

「しゃーねーな」

 手足、胸、お腹辺りを触る。下はやめておく。

「お前普段何食ってんの?」

「みかんちゃんが作ってくれるけど」

「量なのか栄養なのか。生活習慣なのか」

「何だよ?」

「痩せすぎ」

「…胃が小せえんだよな」

「まあ否定はしない」

「さてと、俺はそろそろ出るわ」

「んじゃ俺も〜」

 そして、夜も更けて…。

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