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異世界転生幼女の英雄譚  作者: ひょうか.みかん
第5章〜安藤蜜柑と望月桃と古の亡霊(ファントム)〜
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54話〜ナナノ大陸、ヨシノへ〜

翌日。

「これで、転移も…っと、出来た!」

「ほー。んじゃ、自分自身の転移をやってみろ」

 言われた通り、テレポートを構成する。

「よっと。あれ、本当にテレポートが楽になってる」

「うむ。これなら大丈夫だろ。んじゃ、だいぶ予定より早いが、俺はトゥリナのノエルに行くわ。あのガキ共もついでに返しに行く」

「はい」

「今のお前なら既にアイツに勝つ魔法能力はある。んじゃ、あのジジイにぶん投げるか」


 数日後。

「御主、習得速度早すぎるわ!」

「その前にした特訓がめちゃくちゃ活きてますね。これ」

「そう言えば魔法剣の魔力が今までに見た事の無いくらいには安定しておった。その修行か?」

「はい」

「とんでもない事をしよる輩もいるもんじゃのう」

「魔法剣の位階で8割超えてる」

「彼奴か。魔法、魔力の定着を鍛えるとは常識外れの事をしよって。バケモンでも生み出す気か?」

「バケモンって」

「普通にやって6割、魔法剣を極めたわしが魔法剣を使って7割弱がいいとこ。それを御主の言うように9割に近い。わしから言えるのはあといくつか教えればあとは魔法剣じゃなくて剣術そのものを鍛えに入ってよかろう。まあそのうちの1つはしばらくは御主の切り札になる剣術じゃ」

「それほどのを」

「ああ、御主ならいけるじゃろう」

「何か、他に目的とかあるんですよね?」

「ああ、肉体を必要としておった理由は説明してなかったの」

「そもそも何故わざわざ負けた方の俺なんかを?」

「御主を刺した奴が好みでなかっただけじゃ。で、目的はこの世界に何かとんでもない事が起ころうとしているらしくての、その為にわしがかつて使った武器が地上にあるから集めようと思っての、実体が必要じゃった。それだけじゃ」

「武器…どこにあるかわかっているのですか?」

「ナナノにもある。確か刀が2本。シクサリスに1本、フォルネイアに2本。スライネに1本、オルナシアに1本。剣や刀の類じゃ。妖刀や魔剣、聖剣もあるからの」

「とりあえず行ければナナノ大陸の1本か2本は今回行く事になりそうですね」

「そう言えばそう言う話だったか」

「あの暗号文にはヨシノと言うところに知り合いがいるらしいんで」

「あの辺りなら刀を回収出来るやもしれん」

「まあ詳しい事は知らないので何とも…」

「ワシも行くか。その為にこの身体を得たのじゃから」

 さらに数日後。

「ここまで出来ればもう彼奴には負けんじゃろう」

「別でやってた事もある程度形になったので」

〜回想〜

「えっと、魔力の導線描いて、それで」

「フブキちゃん魔法回路の勉強?」

「あ、アイリスさん。そうですね」

「魔法回路かぁ〜。あたしはあんまりかなぁ。ガルドやアステルやカーディアは詳しいけど。確かその系統のスキルを持ってないと習得も難しいはずだけど」

「魔力回路構成のスキルはありますよ?今まで使い方分からなかったので放置してましたが」

「あるの?魔力回路って事は魔法も魔術も行ける…。アステル連れて来るわね。武器や防具方面も詳しいし」

「あ、はい」

「大丈夫そうじゃの」


 数日後。

「ナナノ大陸へ向かう。メンバーは俺、ノーラちゃん、コン、レンレン、イズミ、アイリスさん、ノアールさん」

「フェルパーのにーちゃん来んの?」

「こっちに転生する前はキミとタメって聞いてるんだけど」

「マジで!?」

「うん。高2。ナナノ大陸には刀鍛冶を本格的に学んでみたくて。アイリスさんに手伝ってもらって鉱山都市と往復して師匠に聞いてみたら知り合いの刀鍛冶師がいるみたいだから勉強してみようかと」

「お前すげーな」

「昔から物作りとか好きだよな」

「まあ一般人が作れそうな範囲は大方手出したね。料理はもちろん、フブキやかんなちゃんの部屋の本棚やローテーブル、かなちゃんの時計とか。自分のだとサイドテーブルとかテレビ台とか。夏休みに本棚一緒にやったよね」

「あ〜あれな。一条先生に頼まれてやった奴」

「そうそう」

「みーちゃんは個人で何か作ったりしねーの?」

「ゲームは個人じゃないから。小説とかイラストとかそう言う系しかやってないかな。イラストと小説同じアカでもももにイラスト一本で負けてるけど」

「それはしゃーない」

「今回行くのってえっと安藤蜜柑と望月桃って子だよね?」

「そうそう」

「あんみちゃんしか知らないなぁ」

「俺はむしろそっちを知らない」

「桃がゲーム仲間で蜜柑がリアルの方だからまあそうなるな」

「でもまあアイツならそこそこ強えだろ多分」

「お前より絶対弱いけどな」

「それは対アサシンでフル強化したお前にも言える事だろ」

「お前は耐久値がエグいから割と何相手でもやれるだろうが、俺は魔法使い相手ならどうなるか分かったもんじゃねーし」

 とりあえず雑談はその辺にして出発。

 ナナノ大陸・ヨシノ。

「江戸?」

「ヨシノよ」

「江戸っぽい?」

「だね」

「エドって何?」

「僕達の世界の数百年昔の時代で記録とか資料では大体こんな感じですね。僕はとりあえず行きますね。場所は聞いてるから。帰る頃にテレパス送ってね。頑張っていい刀打てるように頑張るよ」

「お、おう」

「そう言えばもももとそのあんみちゃんとやらって面識あんの?」

「無いはずだけど学校違うし」

「あんみちゃんはみーちゃんと同じか。もももが美術系だったはずだし」

「そうそう」

「とりあえず情報収集しますか」

「あたしはオウカの城、あそこで待ってるわ。話通してくれてるだろうから行けば入れてくれるはずよ」

 城でけぇ。

「ちょい待ちねーちゃん」

「レンちゃん?」

「この街であの殺人が起こる可能性は?」

「ガルドが転移魔法要員捕まえたみたいだけど、自力で転移魔法使えないと言い切れないのがね。まあ低いだけであってゼロじゃないって思っておいた方がいいかも」

「がってん」

 アイリスさんが離脱。ついでに刀の情報を探してくるとノアールさんが離脱。イズミも離脱。

「みーちゃんの有能な家臣ちゃんズと俺とみーちゃんになってしまった」

「まあいつもの事だろ」

「私達も離脱しましょうか?比較的危ない気配は感じられないので」

「よしみーちゃんデートだ」

「はいはい。新しい刀は買うとして」

「着物買おうぜ」

「お前花魁とかサラシ巻いて肩出しとか絶対似合うよな」

「みーちゃんはゴスロリ和服絶対いいよな」

「オウカさんと殆ど変わんなくね?それ」

「だよなぁ。でも何着か買うか。着てみたい」

「俺も、コンやノーラちゃんも良さげだけど和服って何となくトウカが1番似合う気がする」

「それ分かる。あとは趣味の範囲でマシュねーちゃんとか着せてみたい」

「なるほど。あとはベタだけどキツネ組もいいと思うが」

「シンプルに反則級だな」


 衣服店。


「あるんだな、ゴスロリ着物」

「まあまあするが値段は問題ない」

「は?」

「裾やばくね?」

「でも腿に帯剣する奴カッコよくね?」

「何で日本のアニメはあんなとこに仕込針だの剣だの銃だの」

「カッコいいからだろ?」

「実用性以上に結構露出際どいよな」

「そうだな」

「試してみっか。俺はこれとこれとこれ」

「俺はこの2着でいいか。片方ここでこのまま着替えさせてもらおうぜ」

「そうだな」


 武器屋。


「やっぱ刀多いな。で、どう言うのを買うんだ?」

「強度が高い脇差ならいいかな。小刀くらい持っててもいいが。これでいい。次行くぞ」


 マジックアイテムの店。

「えーっと」

「あれ?コンにノーラちゃん」

「フブキ様にレン様…。お着物お似合いですね」

「よーし2人のも買いに行こーぜ」

「それは後でレンレンがやりたきゃ任すわ。っと、これか」

「魔法の触媒に使う素材…ですよね?」

「そうそう。試してみたい事があったから」

「触媒を使う作業は詳しくないので」

「メルナさんとかマシュマロさんなら詳しいでしょうけど」

「ああ、ある程度ここに来るまでで勉強して来たんで、色々と」

「剣の修行だけじゃなかったのか」

「正直剣だけだと最初からそこまででもないんだよな。アレは魔法の位階に差があったからそれをひっくり返す為に色々やったんだよ」

「にゃるほど〜」

「まあ向こうが暗殺方面の技術持ってくれば勝てるか怪しいがな」

「まあみーちゃん頭いいしなんとか出来るでしょ」

「この身体でさえもまだ頭で描く事が完全に実行出来るわけじゃないのがな」

「おっぱい生えて速度落ちたか」

「身体能力自体上がってるからそんな事は無いが。リトルスの体型かリーチ負けてるだけハンデ背負ってるんだよな」

「フブキ様はリトルスでは大柄ですけど」

「体型は種族で覆らないっぽいしそこは機動でカバーするしか無いか」

「ゆってノーラちゃんと変わらない機動あるよな」

「ウインドブーツ込みでな。ノーラちゃんにもかけたら普通に抜かれる」

「マジかよ」

「以前の状態で干渉魔法同士なら多分負ける」

「フブキ様でも修行で強くなられましたよね」

「それでアイツに勝てりゃいいけど」

 まあやる事はやったし、あとは向こうがあそこからどれだけ力量を隠してたか、あそこからどこまで伸ばしてくるかにかかってくる。

「俺もその特訓やって魔法剣も覚えてみようかな?」

「魔法剣自体は普通の魔法より習得難度はあるが、お前には向いてるんじゃないか?シオンさんの特訓はお前にゃ向いてないが」

「そこは向いてないのかよ」

「お前繊細な魔力コントロール下手くそのままだろ?」

「否定出来ぬ。みーちゃんは結構色々考えて鍛えてるもんな。意外にも努力家だな」

「別に。やりたいようにやってるだけだ。ここしばらくはそうはならなかったが」

 ノーラちゃん達と別れて街を歩く。

「なんぞこの店」

「占い屋」

 テーブルを見てある事に気付く。

「おーリトルスとディアボロスのお姉さん方、どうですか?お安くしときますよ?2人まとめて銅貨3枚」

「いや、こいつは占いには用は無いから」

「まあそりゃそうだが」

「1人2000マナですが、では半額でいいでしょう!」

「…ちょいタンマ」

 レンレン毎一度テレポートする。

「何でテレポートしたんだ?」

「あの占い師のパチモンに悟られたくなくてな。干渉防御結界も張った」

「わざわざそこまで」

「あの占い師、この世界の占いじゃねえんだよ」

「マジで?」

「気付かなかったのか。占い師のテーブルに置いてあった紙に書かれていたのは日本語の五十音。はい、いいえの文字、アラビア数字、鳥居」

「何だっけ?」

「コックリさんって知ってるか?」

「5円玉で知りたい事知れる都市伝説とかオカルトの類だろ?」

「ざっくり言うとな。アレは降霊術とかの類で硬貨に獣の霊や神を降ろして得たい情報を得る術だあの占い師は何かあると思った方がいい」

「お、おう」

「戻るぞ」

 占い屋。

「大丈夫ですか?」

「問題ない。人探しを頼みたいのだが、名は安藤蜜柑、あるいはミカン・アンドウ、それと望月桃、モモ・モチヅキの2人だ」

「…御代は結構です。18時から20時の間、今日でも明日でもこの店にきてください」

「分かった。行こう、レンレン」

「お、おう」

 店を後にしてオウカさんの城に向かう道中。力の干渉は受けていないが干渉防御は張っておく。

「どうしたんだよ?みーちゃん」

「もういいか。あの占い師が安藤蜜柑でまあ間違いない。アポ取ったし用は済んだ」

「マジか」

「ああ」

「で、あのでっけー城目指すんでいいんだよな?」

「ああ、問題無い」

 でっけー城の前。

「貴女方がフブキ様とレン様ですね。案内します」

 移動して。

「オウカ様、フブキ様とレン様をお連れしました」

「はーい、どうぞー」

「失礼します」

「あ、フブキちゃん、レンちゃん。似合ってるわね。その着物」

「ありがとうございます」

「流石俺」

「あっそう」

「で、この街にいる転生者の情報はどうかしら?」

「多分本人1名見つけました」

「多分って」

「顔隠して本人名乗って無いですけど探してる人の名前挙げたら夕方来いって事らしいんで。あとはまあこっちで確信に至る要因は揃ってるんで」

「そう、じゃ、信じるわ」

「あと1つ、オウカさんに聞きたいんですけど、俺に取り憑いた神の武器がナナノ大陸にあるって話なんですけどなんか知ってたりしませんかね?」

「多分アレかなぁ。この街に大きな図書館があるんだよ。そこに確か刀の1本はあるけど警備厳重だから。まああたしがどうにか出来るけど。ガルドにも昔頼まれた事あったね〜。『スメラギ・セン暗術記』って言う魔導書だけど、禁忌の魔法が多く書いてある魔導書でそこに保存してあったんだよ」

「その本うちの書斎の本棚にしれっとありましたけど」

「嘘でしょ?ガルド何やってんの?」

「結構古いのだと『メリー血術本』とか」

「そんな普通に本棚に置いていい代物じゃないんだけどね。厳重に保存しなきゃ」

「そう言う面ならガルドの家のが厳重まである気がする。あの隠し部屋の方がまだ」

「あぁ、そう言えば」

「まあ、フブキちゃん達信頼してるしいいけど」

「よっと」

「あ、ノアールさん」

「にゃん侍」

「にゃん侍ってなんじゃ」

「ここに入って来るとは。ここの図書館にあるかもしれないと」

「そうか」

「そう言えばみーちゃんに文明の神いるじゃん?」

「ああ」

「で、俺にヴェーラちゃんがいる。で、事の発端の自然の女神ってどこにいるのか」

 コンパがひょこっと出て来る。

「私達みたいに人の相方がいる訳ではないようですね」

「自然操作の能力が他の神の力に対して扱いづらいだろ」

「マナのコントロールもあるわね」

「ヴェーラちゃんの力って普通にやべえ方だよな」

「コンパの力もだいぶやべえけどな。ってか結局あの銃がスペック的にイカれてる」

「お前銃は鍛えてんの?」

「女神降ろしのついでに多少な。文化神の力で1番使えるのが科学兵器とかを作るタイプの能力だし」

「なるほど。女神様、は置いといて、刀、行ってみますか」

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