Extra story11〜解けない暗号〜
フブキが倒れた翌日。フォルネイア廃教会。
「入るわよ」
「アイリスか。ここに来るとは。何かあったか?」
「大変だったわよ。シクサリスの鉱山都市でで殺人があった。被害者はガルドのリストにあった裏で教会と繋がってる商人よ。で、フブキちゃんが例のアサシンに負けたわ。急所外して何とか生きてるけど出血量酷くてまだ起きないわ」
「ふむ、あの森でフェルパーを操っていた者を殺したのと同一人物か?」
「そう考えていいわ。あとガルドがその味方を捕らえたんだけど。昔の知り合いみたい」
「ふむ。それはあやつに任せるとしようかの。で、他にも何かあるんじゃろ?」
「ええ。そのアサシンが手紙を置いていったのだけど」
「ふむ」
アイリスはその手紙を渡す。
“にか‘とにかないかくちかにか‘ととらとかすらみきもとくなこなこに。にみいひいすかくらなきくかんらなていすいちせすいかかんきいすり。みらて、りいかもいかいりりんらなちりにかかりいこにかちこらなかもい。に’もそなすすいみかりんこちといしにみちともちりりからてみそちりりいしみらいり。かくいとみらてすちここにかとちすらなみとかくちかちすいちちすいしいりにそにらなとてくいみもちしいにみからとらなせ。かくいのにりりいすくいりせいしもいてくいみにてちとりんにみきしらてみらみちみいちすこんとみらてんすらちし、ちみしりいかもいりにひいちとにかにと、りいちすみにみきもちきにそ、ちみしくいりせにみきかくいのにりりいす。ていりり、かくちか‘とちりらみきとからすんからてすにかい、とらりいか’とりいちひいにかはらすみらて。はらすかくいこいにみき、にてにりりかいりりゆらなかくにともなそく。ちみしらもにのちみちみしもらそくにつなのにもらもらちいすにみちからてみそちりりいしんらとくにみら。といいんらなちきちにみ。
せと:りいか‘とといかかりいにみかくいそくなすそく。 かちのちみちとくにんらな”
「この文字には見覚えあるぞ。100年以上前にフブキ達以外にも転生者が現れてそれが使っておった文字かもしれん。ちょいと取ってくるからの待っておれ」
「あ、うん」
1時間後。
「すまんすまん。ようやく見つけたわい」
「遅いわよ!」
「100年以上昔の本じゃ、それ以来読んでないし場所も忘れとる。これじゃ。100年以上前の転生者の記したその世界の言語と文法も記してある日記じゃ」
10分後。
「これは、ワシらには解読出来んようになっておる暗号文かもしれん。暗号解読魔法も通じんかった。この世界に存在しない言語と解読法則を掛け合わせて意図的にそうしておるのじゃろう」
「カーディアで無理ならガルドも無理…か。転生者達に聞いて導き出すしか無いと」
「そうなるのう」
「フブキちゃんはまだ起きてないだろうし他から当たってみるわ。とりあえずありがと」
「面白い事があったら教えてくれい」
「ええ」
フブキ邸。
「ごめんね。皆集まってもらう事になって」
「えっと、アイリスさんですっけ?」
「ええ、そうよ。イズミ君でいいのね?」
「はい」
「で、どしたんだ?白ねーちゃん」
「白ねーちゃん…まあそこはいいわ。フブキちゃんがやられたのは知ってるかしら?」
「ええ」
「うん」
「部屋に入ろうと思ったらコンちゃんに阻止された」
「…そ、そう。で、フブキちゃんを襲った犯人なんだけど…」
「コロス!」
「レンちゃん!?落ち着いて」
「みーちゃんにそんな事をする輩は消す」
「まあまあ、とりあえず話聞こうよ」
「しゃーねえ」
「かつてこの辺りを魔猫を操って支配しようとしてた教会の輩を殺した人物と同一と考えてる」
「魔猫ってアレだろ?みーちゃんの使い魔のにゃんこ」
「今はそうなってると言うか力は封印されてるけどね。それを操ってるやつをあたしとカーディアで追い詰めたんだけど何か急にそのアサシンが展開してた結界ガン無視して教会の奴を剣、ロングソードで刺し殺した」
「へー。ってかみーちゃんをここまで追い込むレベルとなりゃ俺が戦って勝てる保証も無いか」
「そう考えていいんじゃないかしら?」
「鍛えるか〜」
「待ってまだ話終わってない」
「んあ?」
「その犯人なんだけど、手紙を置いていったのよ」
「平仮名…だけで読みづら!」
「と言うか読めませんわね」
「貴方達は読めるのね。やはり」
「でも、文章としては、いや、言語として成立してんのか?これ」
「暗号文なんじゃないかって」
「私には分かりませんわね」
「僕には無理かな。こう言うのもフブキは強いと思うけど」
「暗号か〜昔やったな〜。みーちゃんとその他数名こっちに来てない奴らとか」
「もしかして読めたり…」
「法則が一致する可能性はあるがそこまで記憶力がよろしくないから無理かな」
「法則が分かったですって!?」
「あくまで可能性だ、どっちにしろちゃんと覚えてねーから解読は無理だ。すまん」
「そ、そう。とりあえずフブキちゃんが目が覚めるまで無理…ね」
「みーちゃんは間違いなく読めると思う。と言うかそもそもそれはみーちゃんに宛ててみーちゃんだけが読めるように書いたって前提でいいんじゃないか?」
「貴女たまに勘が鋭くなりますわよね。頭は悪そうなのに」
「一言多いわ!戦士の勘だ」
「とりあえずフブキちゃんが起きるまで待ちますか」




