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異世界転生幼女の英雄譚  作者: ひょうか.みかん
幕間3〜結城蓮と桜井吹雪の軌跡〜
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Extra story3〜結城蓮1-転生幼女レン-〜

「一体…何が」

 思い出せ、俺。

 えっと、確か夏休みにみーちゃんとDLOやってて、確か夜に対人の約束入れてて…。

 風?少なくともここは俺の部屋ではない。死んだ?死んであの世って…訳でも無いらしい。

 ぺたぺたと身体を触って確認する。長い髪、おっぱい、付いてないアソコ。何かツノ生えとる。

「あ〜あ〜、オレオレ、ウチュウジン」

 高い声。どうやら女になったらしい。そしてここは砂漠の昼間らしい。死ぬよな?これ。

 とりあえず女になったらしいが、何がどうなってるかは分からん。有り余る砂にダイブする。そして起き上がる。どうやら、俺が男だった頃より20センチ以上背は縮んでいるらしい。発展途上の胸を持つツノの生えたロリに転生したらしい。

 で、リスキルされるんじゃねえかってレベルで何もない砂漠。環境に殺されるなぁ。これは。

 とりあえず太陽の位置を見るにおおよそ昼時。ここに居ても死ぬだけだが、下手に動いても死ぬ。ただし逆に考えると、どう言う動きを取っても問題は無い。

「やるべき事は水源と食料、あとこのロリのポテンシャルを知る事」

 つっても出来る事は限られてるだろうな。ステータス開示とか出来れば…。



レン・ユウキ

(Lv28)

HP…A

ATK…A

DEF…C

MAT…S

INT…B

MDF…D

AGI…D

LUC…S


 うーむ。数値表記ではないから実際どうなのか分からんが。伸び方とかそう言う系か?これ。物理より魔法火力のが上かよ。でもAっつー事は物理でも問題無かろう。


えっと他ステは


スキル

ブレス|(毒)

毒耐性

身体再生


魔法

黒魔法


 その後、色々まとめてみると、レンちゃん美少女|(仮)に生まれ変わったようでどうやら人間とは違う種族らしい。黒魔法は炎、闇のちょっとした魔法を少し使える程度だ。魔攻はあるから火力はそこそこ出せるだろうが、鈍足両刀で守り薄めだからちょい戦いづらそうか。んで、魔法強化する武器も物理で戦う得物も無い。丸腰幼女とかどうすりゃいいんだ。12歳か。アリスだったか、ロリだったか。うん、幼女だ。

 うーむ。どうしたものか。暑い。謎の初期装備の衣類がべったり張り付いて気持ち悪い。歩くしかない。やる事は決まってるがやる当ては無い。チュートリアル無しの無理ゲーっすか。これ。

 衣類と言う名の何か。

あたま:E なし

からだ:E ぬののふく

あ し:E くつ

そのた:E いしのおまもり

ぶ き:E なし


 そう言えば何だ?この石は。まあいっか。

 特に使えそうなモノは持ってない。武器も無い。

 さてと行く当て無いし真っ直ぐ歩いてダメならそれで死ぬ。んな話だ。グッバイ第二の人生。

 んじゃ行きますか!

 元々考えるような人間ではなかったが、考える意味は無い。歩くしかない。せめて剣くらいねーかな。無い物は仕方がない。

 しかし、魔法か。殆ど使わんな。っと詠唱の仕方は分かるから通りさえすればまあ何とか。

 ついでに第二の人生は割とクソゲーらしいな。ステは見れるけどチュートリアルも何も無え。人生自体大したチュートリアル無いが、まるで別もんのファンタジーにロリ化して放り込むならチュートリアルくらい用意しとけっての。1人でキレても意味ねーけど。

 ただひたすらまっすぐ歩いた。もうどれくらい歩いたか。分からない。ってか、もう、ヤバい。あづい。このままだとぶっ倒れて結局死ぬ。でも、ここには、いや、ここら辺一帯何も無い。食うもんと飲むもんが無い以上動かないと死ぬ。結果動くしか無い。せめて死ぬくらいなら。ヤっておくか。

 数分後。

 ヤバい。十分仕上がってるじゃねえかこの身体。よし、死んでいいな!

「何がよしよ!」

「うわぁあああああ!ん!?何だお前!?どうやってこんな砂漠のど真ん中に出てきたぁああああ!?」

「あ、ごめん。色々。ちょっと待った方がいいわね」

 さらに数分後。

「落ち着いたかしら?」

「一応」

「まあ、その落ち着きもまた数分で終わる事を話すし、今落ち着けるのは有り難いわね」

「ん!?」

 いや待て。とんでもない事話す気なのこの女!?

「えっと、いいかしら?」

「どうぞ」

「結城蓮を始めとした貴方方の世界に禍を誤って起こしてしまって事実上の殺人者の1人、運命の女神、ヴェーラ」

 余りにも簡単に吐かれた衝撃の事実に躊躇う事無く自然と女神の腹目掛けて拳が出る。

「うぐっ」

「うあぁああああああ!!」

 涙は止まらず、女神をぶん殴る手は止まらない。

「いたた」

 この女神に拳効いてるのかよ。ってかノーダメ化なり貫通なり回避なり出来るだろうに何故避けない!?

 泣き腫らして、疲れて手が止まる。

「なんでよけないんだよぉ」

「あなたの怒りと向き合わずに逃げるなんて、そんな酷い事出来ないもの。だからあなたの怒りも、苦しみも、何もかも、受け止め、受け入れ、向き合い、立ち上がるのはあたしの最初の責務よ。あたしの罪が腹パン程度で許される訳ないのは分かってる。でも、私はまだあなたの感情を理解しないまま慰めるのも、ごめんで終わらせるのも間違ってる。今はあなたのぶつけるのを全て受け止める事しか出来ないの」

 熱い地べたに座り込む。

「あづっ」

「大丈夫?」

「とりあえず詰みゲーな悪環境リスポンやめろよおおおおお!」

「それもほんとごめん」

「で、これからどうすればいいのさ?アンタの力無しだと結局死ぬが」

「まずは水源を目指すわ。場所は分かるから直接レンの脳内で案内する。体力も大丈夫だし、あとは、武器、も大丈夫ね。そこに着いたら渡すわ」

「おい、このまま丸腰で異世界冒険とか恐怖なんだが」

「あたしは運命を司るって言ったでしょ?そこまで危ない敵にエンカウントしないように運命操作するわ。あんまよくはないけどそれくらいはする。あとは体力も大丈夫って言ったけど一応」

 ぽんと出された飲み物と果実を受け取る。

「りんご?」

「そう、りんご。あなたのゲームでの戦い方については知ってるから、それを活かす為のスキルを習得出来るりんご」

 食べてみるとかなり美味しい方のりんごだ。

 ステータスを確認すると大剣豪のスキルが増えてる。

「所謂チートスキルだけどまあいいわよね?」

「何がチートなんだ?」

「剣の類がかなり扱い易くなるスキルなんだけど実は殆どの武器に補正が乗るの。中でも刀や短剣、大剣、細剣、長剣なんかに補正が乗りやすいけど」

「マジかよ」

「補正が乗らないのは射狙撃系、魔法系ね。鈍器も微妙に乗るわ」

「ってかゲームとかなら分かるんだが、武器の補正っつー概念がリアルになるとイマイチ分からんのだが」

「例えば、今後必要になったら渡すんだけど、補正の無いあなたがいずれ使う事になる大剣は補正無しだとまず持ち上げる事すら出来ないわ」

「筋肉の問題じゃねえの!?」

「筋肉以上に適正の影響力は大きいわよ」

 なん…だと!?

「うそだろ!?そんな」

「いや、筋肉第一みたいな顔されても。ってか種族的には問題無いけど女の子になったおかげで筋肉付きにくいわよ」

「もう1発殴っていい?」

「まあ仕方ないわよね。思いっ切り来なさい!」

 OK出たのでトドメに渾身の1発。

「いたた。人間なら内臓飛んでるわ。これ」

 俺、そんな力出るの!?現段階で。

「そのレベルなのに不満言ってなんかすまん」

「いいのいいの。快適なセカンドライフの為に必要だもの。まあいずれそれは何とか出来るわ。あなたなら」

「信じるぜ。ここまで自分本位でぶっといて、ちゃんと誠意あるの見てるのに、切り捨てるなんて事はしねえから」

「んじゃ、行きましょうか」

 女神は俺の身体に入り込んで消えた。

 それからどれだけ経っただろうか。意識も飛ぶんじゃねえか、死ぬんじゃねえかって頃合いでオアシスに着いた。水がある。これで塩分濃度高くて飲めんとかだったら女神干すからな?

(だだだ、大丈夫よ)

 なんで焦ってんだよ。

 手で掬って一口。飲めるのは飲める。塩っぱいとかそう言うのは無い。腹壊さないかの不安だけが残る。

(ちなみに毒の耐性は食当たりとかも防げるから気にしなくていいわよ。最悪肉の生食も可能にするし)

 肉の生食も出来るのかよ。嫌だけど。臭そうだし不味そうだから。ってか魔法あるんだし一応焼けるのは焼けるよな?

(問題無いわよ)

 あとは俺が努力すればいいだけの話って訳ね。ってかさっきから女神とテレパシー的な何かで会話してるが特に他にする事無いしな。俺が感情的にぶったせいでちゃんと話色々聞いてないし。

(何が知りたいの?)

 多分俺の身体がこうなのは大体予想ついた。リスポン地はまあ適当でもそうじゃなくてもどうしようもないからほっとこう。俺らの世界に影響を齎らした要因を聞きそびれた。もう腹パンしないから一応聞いておきたい。

(いや、ぶたれるぶんにはこっちに非があるのは認めてるし問題は無いけど。えっと、あたしと自然を司る女神がきのこチョコとたけのこチョコで揉めた結果あなた達の街に天災が降り注いだと言うか)

 お前どっちだよ?

(あたしはきのこ派)

 許した。

(ありがと、って許されるの!?)

 俺はきのこ派だから許す。だからとりあえずゴタゴタ解決してねーならそれだけは何とかしとけ。

(承知しました!)

 そう言えば水だし水面に映るのは分かるが案外可愛いな。この俺は。これでブスとかだったらもう数発やってたな。

(ふぅ)

「飲み過ぎた。ちょい休むか」

 数分経ったけど、ここから動く気になれない。快適なのは快適なのだ。ただ水分は摂れても栄養は期待出来ないから結局動かないといけなくなる。

(なあ、女神)

(どうしたの?)

(小便したいんだが)

(この辺なら人いないし問題は無いけど、立ってすると事故るのと、拭かないと大変になるのは言っておくわ)

(マジで!?)

(まじまじ)

(ティッシュとかねーよ!?)

(そこのオアシスで洗っときなさい。すぐ乾くわよ)

 無事済ませてとりあえずこれからの事を考える。で、こっからどうするよ?地平線見る限り街は無えし、どう見ても身が持たんぞ?

(ああ、それなんだけどね?こっちの調整は終わってるから一応説明するけど、街に辿り着く方法は1つしか無いのよ。しかも愚痴られる覚悟前提の)

 結構ヤバいのか面倒なやつ?

(前者ね)

 ヤバいのかよ。

(あたしが指示したタイミングでここを発ってまっすぐ歩いてもらうわ。本来ならそれで100パー到着出来ないんだけど、調整は済んだし)

 さっきから言ってる調整って何だよ?

(乱数調整ってのが所謂あなたには伝わるわね。あたしの力の1つで運命、少し先の未来に干渉し結果を調整して望んだ状態を得る力よ。とっておきの運命(さだめ)の車輪と違って、改変や調整に自然な範囲の制約がつくけど、ここまで無事来られたのもその調整があっての事よ)

 ゲームでやってるのをリアルで遂行出来る女神やべえ。

(一旦出ていいかしら?)

 どうぞ。

「っと、運命の車輪についての説明は要る?」

「めんどいから要らね」

「分かったわ。んじゃ、これから使う事になる武器を渡すんだけど。ここから一応必要になるし」

「大剣くれるの!?」

「えっと、あるにはあるんだけど。ツヴァイハンダーでいいかしら?別のになると改めて作ってこないといけなくて」

「クレイモアのが好みだけど振れるんなら問題無いかな」

「んじゃ、聖剣ツヴァイハンダーをサモン!」

 いや、ツヴァイハンダーって種類だし、剣の名前っぽく言われましても。でも立派なツヴァイハンダーだ。

「この模様なんぞ?」

「まあ一般の方々には絶対に付けられないレベルの強力な魔法が施してあるの。お陰でかなり強いわよ!」

「んじゃ、女神様のタイミングで行きますか!」


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